西川善司の大画面☆マニア第144回三菱電機「LVP-HC9000D」

 三菱電機はDLPプロジェクタや透過型液晶プロジェクタの製品を出してきたメーカーですが、今回、反射型液晶プロジェクタの新製品を発売しました。

 コアとなる反射型液晶パネルは、ソニー製のSXRDになります。

 今回の「大画面☆マニア」では、三菱の期待の新機種「LVP-HC9000D」を取り上げました。

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西川善司の大画面☆マニア第144回:三菱もフルHD 3D SXRDプロジェクタを投入!
~完成度の高い2D画質 三菱電機「LVP-HC9000D」~

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20110512_444798.html

 三菱にとって、反射型液晶プロジェクタ製品としては初号機になるLVP-HC9000Dですが、そつなくまとめられています。

 いちおう、3D(立体視)にも対応していますが、まぁ、3Dについては"おまけ"という捉え方がいいでしょう。

 3Dエミッタや3Dメガネは別売になっているだけでなく、3D向けとしてはやや暗いと言わざるを得ない1000ルーメン程度の輝度スペックなので、メインユースはやはり2D映像の視聴と言うことになると思います。

 2D画質においては、競合のビクターやソニーの同クラス製品に対して全く負けておらず、コントラスト性能、発色性能、ともに優秀でした。



 まだ出たばかりなので価格は高めですが、これまでの三菱機の価格推移から推察するに、いずれビクターやソニーの同クラス製品よりも割安感が高まってくるのではないでしょうか。

 画質面以外で面白かったのは、多彩な投射モードを備えている部分ですね。

 下は、湾曲したパノラマスクリーンに投射するための補正モードをいじっているところの写真です。

 他にもなんと1°単位で±180°まで回転して投影出来る機能とかが備わっています(記事参照)。レトロな縦画面アーケードゲームをプレイするのにいいかも!?
 
hc9000_dgm10.jpg

 あまり、前面には押し出されていませんが、超解像機能も搭載されています。

 結構、優秀でDVD映像とかに適用すると楽しげです。

 次期モデルでは3D画質を向上させた高輝度モデルを期待したいですね。

 2D視聴時は1000ルーメン程度で十分なんですが、3Dメガネを通して視聴すると原理的に知覚輝度が裸眼時の1/4程度になってしまうので、もう少し高い輝度スペックが欲しいですね。

 できれば2000ルーメンくらい?

 ちなみに、2000ルーメンというと、(3D未対応ですが)民生向けではエプソンのEW-TH3600がありますから、なにも無謀な要求でもないんですよね。

 今のところ、プロジェクタの3D機能は「とりあえず対応」という感じのものが多いので、今年以降は「3D本格対応機」の登場を期待したいですね。



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