ラスベガスから帰ってきて丁度一週間が経って、これでInternational CESの仕事が一段落した感じです。
今回のCESでは合計7本のレポートを上げました。
ここは備忘録も兼ねているので、一本ずつ振り返っていこうと思います。
最初に書いたのはソニー編でした。
立体視システムや有機ELなどが注目を集めていましたが、大画面☆マニアとしてはソニーのHCFL技術に興味をそそられました。
西川善司の大画面☆マニア第107回:International CES特別編
ソニーブースに見た次世代テレビ技術
~ 曲がる有機EL、HCFLバックライトのエコBRAVIA ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090109/dg107.htm
最近では、LEDバックライトが注目されていますが、一般的な液晶ディスプレイ(液晶テレビ)のバックライトには冷陰極蛍光管(CCFL)が使われます。
これに対して新ブラビアV5では熱陰極蛍光管(HCFL)が採用されているのです。
HCFLはCCFLよりも太くて消費電力が高くて、しかも熱電子を放出するフィラメント式なので寿命にも難点があります。
ただ、得られる輝度はCCFLよりも高いんです。
ソニーはこの発光効率の良さに着目し、小径化、省電力化、フィラメント改善などを行い、液晶のバックライトに実用化させたんですね。
この新HCFLの発光効率のおかげでバックライトの本数が減らせることができ、その結果として、40%の省電力が実現されたようです。
経年で輝度変化がどうなるかが気になりますが、いずれにせよ、今後、液晶バックライトとしてのHCFLの動向には注目していかなければならないでしょう
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