CEDEC 2008 - コンピュータが知性でコンテンツを自動生成--プロシージャル技術とは(前編)

 編集部がCEATEC等で忙しかったようで大部掲載が遅れてしまいましたが、CEDEC2008で北陸先端科学技術大学院大学の宮田一乘教授が講演した最新のプロシージャル技術動向についてまとめてみました。

 講演の内容をフォローすると共に、講演で紹介された興味深い技術のいくつかについては掘り下げて解説をしています。

 前編ではプロシージャル技術の概要と、その基本的概念となるフラクタル理論を取りあげています。

 下図は記事中でも紹介しているイエール大学のフラクタル図形サイトに公開されているフラクタル図形のアニメーションです。
 これ、面白いですよね。



 植物などのプロシージャル生成はまさにこうしたフラクタル図形の概念が基本になっています。

 プロシージャル技術とは、端的にいうと、「表現したい事象に類似した算術関数をタネにしてコンピュータでコンテンツを作ること」ということになると思いますが、宮田教授の言うようにどこまでがプロシージャルで、どこまでがシミュレーションというべきなのかは、なかなか曖昧なようです。

 個人的にはあまり区別はないのかな…という気はしました。

 理論の後ろ盾はともかくとして、なにやらそれっぽいものを擬似的に再現しようとするアプローチは間違いなくプロシージャルという気はします。

 昔、8ビットパソコンのアセンブリ言語で固定小数点系でπ(パイ)を疑似表現しようとして22÷7(≒3.14)を用いたことがあったけど、これもミクロなプロシージャル技術といえるかな? わはは

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CEDEC 2008 - コンピュータが知性でコンテンツを自動生成--プロシージャル技術とは(前編)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/10/08/cedec03/index.html

 上のヒマワリの図はL-SYSTEMという植物記述言語によってプロシージャル生成されたものです。

 記事中でも紹介しているように、植物、山岳、雲といった多くの自然物はプロシージャル技術でかなりそれっぽいものが実現できるようになっているんですね.



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