西川善司のパナソニック4K対応ビエラマニア

 少し前ですが、パナソニックの液晶テレビ「VIERA」の4Kモデルの最上位機AX900を評価しました。



 パナソニックは4Kビエラとして昨年初号モデルを投入し、今春にはその後継機もリリースしていますが、一貫してエッジバックライトシステムを採用していました。

 当初、パナソニックとしては4Kテレビ戦略として、高価な全機能入りモデルを投入するよりも、価格競争力の高いモデルを最初に投入する道を選んだようなのですが、東芝やソニーといったライバル達が意外にも全部入りモデルをラインナップ頂点に投入してきたため、対抗モデルの投入が迫られてきたのでした。

 それをうけてのAX900シリーズは、直下型バックライトシステムが採用され、ダイナミックレンジ復元機能や広色域機能などの最新技術も全て詰め込まれています。

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西川善司のパナソニック4K対応ビエラマニア【前編】
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 AX900でライバルたちと同等の土俵に上がることができた4Kビエラですが、他のライバル達にない魅力もあります。

 それはテレビ製品としては唯一、DisplayPortを採用している点ですね。

 パナソニックの4Kビエラは、DisplayPort接続での4K/60fps(60Hz)表示を行えることがウリとしてデビューしましたが、この特徴的な機能は、AX900にも依然と搭載されています。

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西川善司のパナソニック4K対応ビエラマニア【後編】
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http://av.watch.impress.co.jp/topics/viera1410/entry03/

 競合の4Kテレビは、たしかにHDMI2.0対応になり、HDMI接続での4K/60Hz表示に対応してきていますが、PC向けGPUで、HDMI2.0対応モデルは、2014年12月現在でNVIDIAのgeForce GTX970/980しかありません。

 逆にDisplayPortによる4K/60Hz表示は既存の多くのGPUが対応していますから、PCと接続親和性はDisplayPortの方が優れています。

 DisplayPort搭載は4Kビエラの魅力の1つにはなっていると思います。4Kテレビはニッチな製品ですからね。1つでも突出した機能項目があればそれが最後の背中の一押しになる事はあると思います。

 さて、今回の評価で、脇役ながらも、気になった製品は、4Kビエラの最小画面サイズモデル、TH-40AX700です(下)。



 まぎれもない40インチの4Kテレビですが、価格はなんと2014年12月時点で既に12万円。

 残念ながら、AX700にはDisplayPortはないのですが、HDMI2.0には対応しているので、接続条件さえクリアできれば4Kモニタとして使えます。

 4Kテレビは見るものがない…なんていう人もいますが、12万円で40インチの4Kモニタとして使えるのであれば、これはなかなかのお買い得製品と言えそうです。
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