西川善司のE3 2012レポート(2)

 ソニーのプレスカンファレンスで拍手大喝采だったのが「アンチャーテッド」シリーズの開発元NAUGHTY DOGの新作「THE LAST OF US」でした。

 最初、映像が出たときにだれもが「アンチャーテッドシリーズの新作だ!」と思ったはずですが、実は全く違うものでした。

naughty07.jpg
西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座・E3特別編その2
NAUGHTY DOGの新グラフィックスエンジンは「アンチャーテッド3」を超えるのか

http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120608_538525.html

 グラフィックスエンジンは「アンチャーテッド3」よりも世代が改められており、Contact ShadowはSSAO(Screen Space Ambient Occulsion)は使わずに、新しい手法で実現されています。

 さらに、大局照明(GI)についても、昔、VALVEが「Radiosity Normal Mapping」として実装したアイディアを拡張したものが実装されています。この新手法は、「メタルギアソリッド4」の分離プリライティングとも発想が似ています。実は、昨年、Luminous Studioを見せてもらったときにも、同様のテクニックのデモがありました。

 上記の技術についての詳細は記事の方をどうぞ。

このエントリーをはてなブックマークに追加


 昨今のEAは実力派スタジオを配下に携えている関係で、10年前と比較すると、各段に技術的に先進的なゲームタイトルが多くなってきています。

 昨年発売された「バトルフィールド3」のPC版は、最も先進的なDirectX11世代グラフィックスを搭載したゲームとして一種のセンセーションを巻き起こしました。

zen07.jpg
西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座・E3特別編その3
EAゲームのグラフィックスの見どころを探る

http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120608_538950.html

 今年のE3でも、その存在感は強かったと思います。

 新生「シムシティ」は大局的なシミュレーションエンジンも凄いですが、グラフィックス的にも独特なスタイライスドレンダリングで面白みがあります。

 FIFA13も、IMPACT ENGINEのブラッシュアップにより、ボールに絡まない選手達の振る舞いのリアリティが向上しています

 そして、個人的に「ヤッホー」だったのは「DEAD SPACE3」ですね。

 グラフィックス的にも順当に進化していて、SFファンをニヤリとさせてくれる演出も目白押しです。ちなみに、本ブログでもこのゲームを個人的にみっちりと紹介していますのでよかったらご覧下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加



 「HEAVY RAIN」の開発スタジオの仏Quantic Dreamの新作が発表されました。

 「物理ベースレンダリングを採用している」というのが、グラフィックスに関しての質問に対する第一の返答でした。

zen10.jpg
西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座・E3特別編その4
「HEAVY RAIN」のスタッフの次回作「BEYOND:TWO SOULS」は物理ベースレンダリングの採用で現行ゲームグラフィックスをBEYONDする!?

http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120609_539153.html

 物理ベースレンダリングというのは、日本でもトライエースのASKAエンジン、そしてスクウェアエニックスのLuminous Studioが採用を試みています。

 反射モデルにBRDFの概念を導入し、テクスチャ素材もなるべく物理量に対して正しくデータ化するのが特徴です。

 ライティング環境に対して堅牢な見映えが期待でき、アーティスト側の調整負荷も減るため、見た目がリアルになると言うだけでなくて、開発効率に対しても副次的なメリットをもたらします。

 映画チックなフォトリアルなゲームグラフィックスを仕立て上げるには今後は欠かせないアプローチになりそうです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
オンライン仕事 > GAMEWATCH | comments (5) | trackbacks (0)

Comments

spwn | 2012/07/03 21:02
回答ありがとうございます。
ダミー情報を入れるしかないみたいですね。
DS3は日本版が出るかもしれない様ですが....少しでも修正されるなら輸入版の購入ですな。
西川善司 | 2012/07/03 06:01
見たところアカウント削除というメニュー項目はないですね。
退会の時は、アカウント情報の更新というのがあるので、ここにダミー情報を入れて更新するのがよいかも知れませんね
むしろ、正規データが残ったまま去る退会よりもその方がよいかもしれません
spwn | 2012/07/02 19:11
当時の記事で初代は予算が抑えられた状態で開発されたと書かれていましたから、それであのクオリティとは驚くばかりです。

公式サイトで日本語解説ページでも作ってくれれば日本のレーティングでごちゃごちゃしなくても解決するんですが....

こちらでこの様な質問をするのは迷惑をかけて申訳ないのですが、もしお答え頂ければお願いします。
私はdead space等輸入版をよく購入するのですが、プレイアジアでも購入したいと思いつついろいろ調べたのですが唯一アカウントの削除、退会方法がわかりません。
海外サイトなので特に知っておきたい情報なのですがご存知でしょうか?
西川善司 | 2012/06/20 21:03
キット日本では発売されないでしょうから、PLAYASIA.COMで買うことになりそうです
spwn | 2012/06/18 07:46
はじめまして。
西川さんの記事はいつも楽しみしています!
DEAD SPACEの無酸素&無重力シーン、特に無酸素シーンで外部の音が遮断される状態などは2001年宇宙の旅に通じる衝撃がありました。
人物のモーションも初代作から「滑らかだな~」と思っていました。
3発売後のレビューも是非!

Comment Form

icons:

Trackbacks