「GeForce GTX 680」とKeplerアーキテクチャの「8つの疑問」に答える

 先頃、上海でGeForce GTX690が発表されたばかりですが、GeForce GTX680のアーキテクチャにまつわる疑問点に対する考察記事を4Gamer.netに寄稿しました。

 ちなみに、新しく出たGTX 690は、GTX 680を1カードに2基搭載したものです。

 NVIDIAお得意の*90型番ではお馴染みの構成のアレですね。

 なので、中味はGTX 680です。

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【4Gamer.net】「GeForce GTX 680」とKeplerアーキテクチャの「8つの疑問」に答える
http://www.4gamer.net/games/016/G001684/20120418025/

 今回は、NVIDIAも、GPGPUとリアルタイムグラフィックス用途を切り分けてGPUをデザインしてきた節があります。

 GTX 680を簡潔にまとめるとするならば「DirectX11.1に対応しつつ、メモリ性能を据え置くも、シェーダコアは3倍に増強したGeForce」…という感じになるでしょうか。



 NVIDIAは、今回のGeForce GTX 680では、製造プロセスを28nmに進化させてきました。先代までは40nmでしたね。

 NVIDIAはGeForce FXの時に「製造プロセスを進化させて、トランジスタ数まで同時に増やそうとすると歩留まりが死ぬ」ということを、会社が傾きそうになるほどの痛い経験を通して把握しています。

 なので、今回は製造プロセスを進化させたので、トランジスタ数はそれほど増やしていないわけです。

 「じゃあ、どうやって3倍のシェーダコアを搭載できたわけ?」という疑問が浮上するわけですが、これには、「そうきたか」というような、大いなる妥協で対策しています。

 そのあたりは記事をご覧下さい。

 NVIDIAの今回のGeForce GTX 680は、AMDのRADEONのような「そこそこのハイパフォーマンスをリーズナブルな価格で提供する」という、スイートスポット戦略に倣ってきたというような感じがします。

 今回のハイエンドGeForceはいままでよりも、商売的には成功しそうです。
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