【PR】西川善司レビュー: ハイエンドPCゲーマーのための超高速応答速度ディスプレイBenQ『XL2420T』

 INSIDEで、BenQの液晶モニタの評価をしました。

 いわゆるハイエンドゲーマーのための液晶モニターで、低表示遅延とハイフレームレート表示に特化した製品です。

 表示遅延に関しては、業界最速と言われていた東芝レグザのZP2と同等であることが確認されました。その様子は記事の方をご覧ください。

 ハイフレームレート表示の効果についても「LCDBench」を用いて検証しています。動体の見え方が60Hz表示時と120Hz表示時とで違うことを高速度撮影した動画で見せています。

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【PR】西川善司レビュー: ハイエンドPCゲーマーのための超高速応答速度ディスプレイBenQ『XL2420T』
http://gs.inside-games.jp/news/325/32572.html

 ウリとなっているはずの「(元)プロゲーマー監修の画調モードについて言及していないのはなぜ?」という突っ込みが入りそうですが、実際、メーカーのBenQからもそのあたりを聞かれました。

 XL2420Tには「FPS1」「FPS2」「RTS」という(元)プロゲーマーが監修したゲーム専用の画調モードが用意されているのですが、ゲームを優位に戦うため(?)か、やや過剰な階調ブーストを適用した画調になっており、映像鑑賞の視点からすると、ボク的には「??」だったのでコメントは差し控えたのです。

 本文にも述べているように、「sRGB」画調モードは極めて堅実な画調なので、階調バランスの崩れた映像が嫌いな人は、これを選べばいいと思います。そう、ゲームをプレイするときにゲーム画調モードを選ばなくても、XL2420Tでは、ちゃんと低遅延性能とハイフレームレート表示の機能は利用出来ますから。

 それと、XL2420Tの映像パネルがTN液晶パネルなのを残念がっている人もいるようですが、このモデルでは120Hz表示時の鮮明度を特に重視しためにあえて最速応答速度2ms(480Hz駆動相当)の超高速度応答のTN液晶パネルを選択しています。TN液晶パネルでよく心配される視線角度に依存した色調変移は、自分が評価した限りでは、PCディスプレイの常識的な視聴範囲では問題ないと思います。



 まぁ、結局のところ、XL2420Tは、かなりハードコアなPCゲーマー向けの製品だと思います。

 逆に、「PCゲームをDual-Link DVI接続で120Hz表示したい」という向きには、他には選択肢が殆ど無いので、オンリーワンに近い製品だと言えます。これまでにも3D VISION対応の120Hz表示対応液晶モニターはありましたが、液晶パネルの駆動応答速度がギリギリでした。しかし、XL2420Tは、最速応答速度2ms(480Hz駆動相当)ですから、かなり余裕があります。

 一般的な倍速駆動パネル採用の液晶テレビの120Hz表示は算術補間されたウソっこ120Hz表示だったので、ピクセル振動やノイズが見える事がありましたが、XL2420Tでは、PCから出力された120fps映像を過不足なく120Hz表示するので、そうしたアーティファクトは起こりません。

 ほんとうに画面の隅々までがウニウニとスムーズに表示されます。

 価格がそれほど安くはないので、「ほんとうにその性能が必要な人のための製品」というかんじではあると思います。

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