西川善司の3Dゲームファンのための「東京ゲームショウ2010」グラフィックス講座

 恒例の、ゲーム関連イベント終了後の3Dグラフィックス講座です。

 記事のタイトルは完全な担当編集者の悪のりですね(笑)

 さて、毎年、何かテーマを掲げないとまとめにくいので、今年は「ハイパーリアリズム」「スタイライズド・レンダリング」「Deferred系」の3テーマをでっち上げてまとめてみました。

zen46.jpg
西川善司の3Dゲームファンのための「東京ゲームショウ2010」グラフィックス講座
思わず「やりやがったな!」と叫んだ成熟期に華開いたジャパニーズゲームグラフィックスたち
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20100922_395310.html

 「ハイパーリアリズム」は、これまでのリアル系グラフィックスになにかしらのエッセンスを加えて独自性を主張したりするもの…と定義づけて、上の写真で示した「VANQUISH」(SEGA)などを紹介しています。

 VANQUISHなどを見る限り、こうしたリアル系は、今やまったく欧米タイトルから見劣りしなくなりましたね。

 「グランツーリスモ5」(SCE)も、今回の記事ではハイパーリアリズム系にカテゴライズして紹介しています。グランツーリスモ5は、プロローグまではクルマにばかりに割いてきたグラフィックスコストをやっとゲーム世界の表現に割り当てることをしてきました。エフェクトの品質がプロローグから各段に進化している部分は要チェックです。

zen48.jpg

 なにげに、今回の東京ゲームショウではスタイライズド・レンダリング系が一番面白かったかも知れません。

 種類が多く、それぞれに個性があって、見た目として楽しげでしたし。

 中でも、あのガンダム無双が最新作となった「3」では独特な法則性を持ったレンダリングを採用しており、ファンのドギモを抜きました。

zen19.jpg

 Deferred系で期待と言えば、「DEUS EX」(EIDOS)か「METAL GEAR SOLID RISING」(KONAMI)などでしょうか。

zen64.jpg

 特にDEUS EXは間接光表現までを動的光源で代行する大胆な手法で、非常に複雑なライティングを表現しています。スクエニは、買収した、このEIDOSのテクノロジーを吸収して、新エンジンの制作を行っているそうですから、今後の展開も楽しみです。



オンライン仕事 > GAMEWATCH | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

ユニコーン | 2010/09/24 01:10
GAME Watchの記事拝見の上でご報告。
ガンダムUC(episode1)のモビルスーツはほとんどが手描きです。
唯一の例外がユニコーンの変身シーンで、これはCGを使用しています。
他のCG使用はコロニーや艦艇といったものです。
少し古いけど | 2010/09/23 23:47
ヴァルキュリアにも触れてあげて欲しかったw

Comment Form

icons:

Trackbacks