西川善司COPMUTEX2010レポート集(2)

4g_001.jpg
[COMPUTEX]AMD,Fusion APUの実動デモを公開このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/100/G010001/20100602020/

 AMD(ATI)はついに、CPUとGPUを統合させた「FUSION」プロセッサの実ウエハを公開して、さらには実動デモを披露して2011年前半の出荷を予告しました。
 特徴はDirectX11世代のRADEON(世代とグレードは不確証)が搭載されるところで、インテル系がしばらくDirectX10世代GPUにとどまることに対してのアドバンテージになります。
 また、いわゆる薄型ノートやリアルモバイル系のノートPCがDirectX11世代のグラフィックスパフォーマンスを身につけることになるので、その部分でも魅力的な存在となるかも知れません。


DSC_0620.JPG
[COMPUTEX]基調講演と技術オリエンテーションで語られた2010年のIntel。今年も全方位に新技術/プロセッサを市場に投入このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/047/G004743/20100602065/

 インテルはインテルで基調講演にて、CPUとGPUの統合プロセッサ、Sandy Bridgeの実動デモを公開し、2010年内のリリースを予告しました。
 こちらは登場時期こそ2010年内ですが、GPUのグラフィックス世代はDirectX10にとどまってしまうようです。テッセレーションの有無はともかくとして、せっかくのCPUとGPUの統合なのにDirectCopmuteに対応できないのは痛いですね。
 この他、インテルは同社の大ヒットプロセッサ「Atom」シリーズを組み込み向けにもどんどん展開していく方針を解説していました。
 ソニーが発売するGoogle TVにもAtomが載ると言われています。
 パソコンではある意味、インテルは天下を取ったわけですが、果たしてTVではどうなるんでしょうか…?


4g_017.jpg
[COMPUTEX]AMD,ノートPC用の外付けMobility HD 5870を披露。Radeonベースの3D立体視環境もこのエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/103/G010308/20100602066/

 AMDの基調講演では「ユーザーはPCのスペックではなく、そのPCで何が出来るのかを重視している。それにはVISIONが最高だ」という旨のメッセージを時間を掛けて語っていました。
 「VISION」は、おのおののAMDプラットフォームPCに、「VISION PREMIUM」「VISION ULTIMATE」「VISION PRO」「VISION BLACK」といったグレード・ロゴを付けるマーケティングです。
 そもそも、結構昔からパソコンは「何々が出来るパソコン」として訴求されてきていましたよね。しかし、実際にそれを信じて買ってみると「メモリが足りない」「グラフィックスパフォーマンスが足りない」といった事態にユーザーが遭遇するため、だからこそパソコン誌などがスペックを読み解く術を伝授してきた経緯があります。
 このためか、こうしたPCメーカーの提唱するロゴ・プログラムっていうのは、なんか信用がないイメージがあるんですよね。
 話が大部ずれましたが、記事では、写真にあるようなAMD版3D VISIONともいうべき、RADEON立体視システムにも触れています。
 名前は「Open Stereo 3D」
 果たしてどうなるか!?


4g_010.jpg
[COMPUTEX]GPU第三勢力の今~XGIは多視点立体視レンダリングに対応,S3はデュアルGPUで8画面出力対応このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/021/G002193/20100605002/

 かつて自分が勝手に「GPU第三勢力」とカテゴライズしていたXGIとS3が、COPMUTEX会場内に展示を行っていたのでレポートしました。
 XGIは、なんと立体視向け映像生成のアクセラレーションプロセッサを発表していました。ある意味、本当の3Dグラフィックスプロセッサですよね。
 S3は、未だにちゃんとChromeブランドでPC向けGPU開発を行っている偉いメーカーですが、今回、展示されていたのは、組み込み用(業務用)の多画面用途向けGPUでした。
 1カードに2GPUは、3Dグラフィックスレンダリングを倍速化させるためのものではなく、多画面出力のためのものだそうです。
 1カードで8画面出力は、もし、S3価格の安価製品ならば、自分のような多画面マニアには魅力的ですけど、ただ、PCI-Express x16接続ではない…というのがちょっと…ね。
 まあ、組み込み向けなので仕方ないですが。
オンライン仕事 > 4gamer.net | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

icons:

Trackbacks