コワモテ・ハゲオヤジの体積比・数万:1冒険奇譚

 マイコミで「ゴッド・オブ・ウォーIII」(GOW3)のレビューをしました。

 世界最狂にして世界最恐のハゲオヤジ、クレイトスの「神殺しの冒険」もついに完結です。

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【マイコミジャーナル・レビュー】
クレイトス・サーガ最終章! PS3でシリーズ最大級のスケール感を実現 - PS3『ゴッド・オブ・ウォー III』
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http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/04/29/gow3/index.html

 前作まで、PSPやPS2がプラットフォームだったので、いうなれば、完結編となる今作はPS3向けゴッド・オブ・ウォーとして最初にして最後の作品と言うことになります。

 PS2の解像度の粗いグラフィックスから、PS3のプログラマブルシェーダーベースのハイビジョングラフィックスとなり、クレイトスの怖さにも磨きがかかりました。

 なにしろ、ゲームの主人公にして、この顔ですからね。

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 今作でスゴいのはグラフィックスだけではありません。

 圧倒的なスケール感も今作の見どころで、巨大な神々との戦いは、もはや体積比にして数万:1になっており、ゲームフィールド全体が敵だったり、その敵の身体の中や上で雑魚との戦闘が行われる…というようなPS2では難しかったエピックスケールなゲーム性が描かれています。

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 かつて、PS2最後期の名作「ワンダと巨像」のディレクター上田文人氏は、こんなことを言っていましたが

「これまでのゲームは剣対剣のような、同スケール同士の点対点の衝突を取り扱うものが主流でしたが、次世代機では『ワンダと巨像』のような広い面との衝突を取り扱うテーマが普通になると思うんです。」(上田氏)

GOW3は、まさにこの見通しに合致する作品だといえます。(上田氏の最新作、トリコも楽しみですね)

 そして、バイオレンス表現については、PS2:PS3性能比以上の過激さを増しています。

 お馴染みのケンタウロスは今作では内蔵ぶちまけられますし、太陽神ヘリオスに至っては首がひっこ抜れて、その生首が懐中電灯アイテム扱いになります(笑)

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 こうした超過激な表現は、もはや現実味を帯びていないので、気持ち悪いとか、グロテスク…といった次元を超えてしまっていて、多分、プレイしていて笑ってしまうことが多いはずです。

 ホラー映画とは違う方向性の残虐コメディというか。

 無理くり言うならば、DR.SLUMPのアラレちゃんが自分の首を抱えて走り回る表現とベクトル方向は近いというか。

 さて、現在公開中のファンタジーアクション映画『タイタンの戦い』も神殺しの冒険奇譚で、圧倒的な体積比の過激バトルはGOW3とよく似ていますね。

 そうそう、この映画「タイタンの戦い」の主人公ペルセウスは神と人とのハーフで、実はGOW2にてボスとしてクレイトスの前に立ち塞がります。

 さらさらヘアーのイケメン・ナルシストとして登場したペルセウスは、ハゲたクレイトスをバカにしますが、ああ、それが運の尽き。

 英雄ペルセウスの憐れな最期はこちらでどうぞ。



 ちなみにこの映像はPS2のGOW2です

 「タイタンの戦い」のサム・ワーシントンが、クレイトスにボコボコにされる姿を想像しながらあの映画を見ればもっと楽しめたりして??



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