【BD映画】フォースカインド、見た。ゲロ吐いて宙に浮きたい人は見るべし

 今週は「アバター」「カールじいさんの空飛ぶ家」などの大作ブルーレイソフトが目白押しですが、あえてややマイナー路線の今週発売作を購入して見ました。

 それは「THE 4TH KIND」( フォースカインド)ですこのエントリーを含むはてなブックマーク



 (以下、少々ネタバレを含みます)

 アラスカのノーム市で実際に起きた不可解な殺人事件と失踪事件を、実際の映像を織り交ぜながら、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の再現ドラマで綴ったSFスリラーです。

 簡単にいうと実話ベースの「X-ファイル」といったところですか。

 ノーム市では300人近い人々が「フクロウに見つめられる」という幻影に悩まされながら不眠症を患っているそうで、その患者を診ている精神科医(カウンセラー)というのがジョヴォヴィッチの役どころです。

 ジョヴォヴィッチが演じるタイラー博士というのは実在の人物だそうで、自分の夫が、自らが横に寝ている状況下で何者かに鋭利な金属で滅多刺しにされて殺害された…という異常体験の持ち主でもあります。

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 タイラー博士は不眠症に悩む患者達を催眠療法で時間退行を試みていきますが、患者達の催眠内時間がフクロウの記憶に差し掛かるところで患者は異様な行動をとったり、カウンセリングのわずか後に自殺をしてしまったり、はたまたカウンセリング中に目を疑うような超常現象すら起こるようになります。

 そうした異様行動や超常現象については、実際の記録映像が再現ドラマと横並びに再生され、リアリティと恐怖を同時に煽るという構成になっていて、これが本作の独特な表現方法になっています。

 真実を追い求めるタイラー博士は、ある晩、この一連の事件を口頭レポートとしてテープに吹き込んでいる際、テープレコーダーを録音にしたまま寝入ってしまいます。

 翌日、テープ起こしのために録音を聞いてみると、そこにはおぞましい音声と物音が記録されていたのでした。

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自分の夫の殺害事件も、もしかすると、こうした異常現象が関係しているのでは?

 亡き夫の書斎を調べていくと、命を落とす直前まで、紀元前3000年近く昔のシュメール文明の調査をしていたことに気がつきます。

 タイラー博士は、この夫が残した情報を元に調査を進めていく中で、催眠治療中の患者の訳の分からない言動や、タイラー博士のテープレコーダーに記録されていた音声は、シュメール文明の言語であることを突き止めます。

 点と点だった事象が、糸で結ばれるようになり、驚くべき仮説が導かれ出し、こうして物語はクライマックスへと向かってゆくのです。

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 ラストについては、賛否が分かれるはずです

 ガッカリという人もいるでしょうし、実話ベースだから仕方がないと納得する人もいるでしょう。

 逆に、ますます、ウソか本当か分からなくなったと感じる人もいるかも知れません。

 まさに、あの都市伝説お笑い芸人ハローバイバイ関が流行らせた名台詞「信じるか信じないかはあなた次第」が、この映画のキーワードになっているわけですが、実際、映画の最初と最後にジョヴォヴィッチが「What you believe is your decide」と言い放っています。

 制作予算の大半をジョヴォヴィッチが持って行ったかも知れませんが、低予算映画のわりにはかなり楽しめると思いますよ。

 そうそう。この映画を見たあとは、寝入る際には、テープレコーダーを回しておきたくなります(笑)
映画 | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

西川善司 | 2010/04/26 18:18
 確かにタイラー博士は最初はアブダクトされたときに引きずれ回されたのに、娘のアブダクトは光によってさらわれたとか、映画のなかでも矛盾点が多い気はします

 エンターテインメントとして楽しむのが正解でしょうね

そういえば最近こんな記事が。
http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=274027
ritual | 2010/04/26 01:59
実話じゃないそうですよ

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