ESTAで蹴られたのでアメリカ大使館でビザを取りましたの巻(前編)

 これまでアメリカへの旅行は短期滞在ならばビザ取得が不要でした。

 それは今も同じなのですが、アメリカ政府は、ビザの取得が必要か否かの判定をパスポートに紐づけられた情報で行う電子渡航認証システム(ESTA)を導入し、2009年1月12日からは、旅行目的、ビジネス目的に限らず、アメリカ(もちろんハワイも含みますが)への入国する渡航者に、このESTAシステムの事前利用を義務づけました。

 ※ESTAで検索すれば一番上に出てくるのがそれです

 ボクを初めとして、我々の業界の人は1年間に何度も渡米を繰り返すし、たまに入国審査官の虫の居所が悪いと(笑)、二次入国審査(セカンダリ・イミグレーション)の説教部屋に入れらてインタビューを受けることもあります。

 とくに9.11同時多発テロ直後の入国審査はかなり厳しくやっていたこともあって、とばっちりを食った人も多かったようです。

 ESTAは自分のパソコンで簡単にできるもので、その結果を印刷して携行すればいいわけですが、万が一にも「DENIED」(入国不許可)の判定が出てしまうと、ビザの取得が義務づけられてしまいます。

 かくいうボクも、入国審査官のとばっちりを食らって入国審査で揉めた経験があったことから、案の定、「DENIED」でした。

 ガーン!!

 ここからは、同じ結果になったビジネスマンのためのガイドとして記しておきます。

 まず、蹴られたことに、びっくりして大使館に電話したくなりますが、アメリカ大使館への電話質問は一回約2000円の有料です。

 国内のお役所に掛ける電話が有料ってどういうこと?と思うかもしれませんが、もう、そういうシステムなんで、従うしかないのです。とほほ。(※あえていうとアメリカ大使館は日本国内にある外国です)

 というわけで、アメリカ大使館に電話を掛けるとまずクレジットカードの番号を聞かれますんで事前にカードの準備はもちろん、質問内容を箇条書きにしておきましょう。

 ちなみに誰が電話に出るかは運次第ですが、日本語理解力が低い在日アメリカ人の方が出られることもあります(笑)。その時は英語で話した方が早いかもしれません。

 一回の電話が2000円で基本的に何件質問しても据え置きです。
 ただし、一回切って再び掛けると、また、2000円ですので注意して下さい。

 「だったらメールで質問を送るよ」と思ったかもしれませんが、電子メールで質問しても一通につき返答が2000円です。
 メールの場合でも、メール本文にクレジットカード番号を書かないと返事は来ません。
 こちらもメールに何個質問を書いてもOKですが、一往復のやりとりが2000円です。
 電話にしろ、メールにしろ、出来れば、一回に済ませたいところです。
 「お役所仕事だから」とかいう批判めいた言い回しを時々使うことがありますが、なんというか、日本の役所仕事がとても親切に思えます(笑)

 ボクは、コンベンションやカンファレンスの出席が主になるので観光ビザではなく、ビジネスビザを取得することにしました。
 ビジネスビザはアメリカで就労しないこと、90日以上継続して滞在しないことが条件になりますので、大抵の日本のビジネスマンは、これでOKということになります。

 より詳しくいうと「非移民ビザ」(アメリカ市民になる意志はないビザ)の「短期商用ビザ」、通称B1ビザになります。

 アメリカ大使館のサイトにいくと申請用の書類の電子フォームやPDFがあるのでこれに記入します。

 B1ビザの申請に必要な書類はDS-156(オンライン入力式のビザ申請書本体)、DS-157(非移民ビザ補足申請書。履歴書みたいなもの)が必要になります。
 代書屋さんに頼む人もいるようですが、これまでの旅行で入国審査カードを書いたことがある程度の理解力で書けますんで心配は要りません。

 書類には5cm×5cmの顔写真を貼り付けることになりますが、この写真は6ヶ月以内に撮影されたものかをいちいちチェックされるのでちゃんと新しく撮った方がいいでしょう。ちなみに、かなり割高ですが、大使館施設内にも写真撮影機は設置されています。
 なお、5cm×5cmというと証明用としては結構な大判サイズであり、駅前にあるパスポート用写真の撮影機では撮れない場合があります。「ビザ申請用」とかいうモードがあればバッチリです。

 パスポートを一時的にアメリカ大使館に預けることになり、ビザがパスポートに印刷されて帰ってくるのですが、その際の返信用封筒はEXPACK 500便に指定されています(笑)ので、これも500円で事前に買い求めておかなければなりません。

 また、前述の申請書は大使館内で流れ作業的にチェックされることになるため、書類の脱落防止のためにクリアファイルに入れて提出することまでが指定されています。もちろんクリアファイルは自腹で用意する必要がありますし、これはアメリカ大使館内で販売されていないので要注意です。

でもって、ビザ申請書の入力フォームに入力すると支払いコードのようなものが出力されるので、これを元にPay-easy 対応のATM(ゆうちょでOK)でUS$131(≒約12000円)を振り込みます。
 振り込み時に印刷される振り込み証明書の原本を申請書に貼り付けることが義務づけられており、インターネットバンキングでの振り込みは無効となってしまいます。これも要注意です!

 また、審査の結果、万が一、ビザが発行されなかったり、やたらビザ有効期間が短くされてしまったとしても12000円は返金されません。これは、まぁ、お前のビザの発行のために、手を焼いてやった手間賃…的な意味合いなんだと思います。

 最後に、ビザ申請のために、大使館職員と面接をしなければならないのですが、その面接予約もオンラインで行うことになります。

 面接についての詳細は後編で書きますが、1日あたり、かなりの人間がビザ申請に訪れるため、週内のアポはほとんど埋まってしまっており、一番早くても、大体、現在日時から10日~2週間後になります。
 面接日にはビザは即日発行にはならず、面接日から手元に届くまで1週間を見ておいてくれと言われますんで、結局、書類を書き始めて実際にビザを手にするまでは、長く見積もって1ヶ月はかかると見た方がよいでしょうね。

 つまり、ESTAで蹴られることまでを想定するならば、ESTAも、旅行予定日の1ヶ月前には入力して試しておくことが必要と言うことです。

 後編は面接編を書きます.
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