HDMI 1.4で4K/60Hz出力対応!? 「GeForce 340.43 Driver Beta」でサポートされた新機能を試す

 NVIDIAが、β版ドライバでYUV420の4K/60HzのHDMI出力をサポートしてきました。
 恐らく、今後、正式版でもこの機能はサポートされるのでしょう。

 YUV420の4K/60HzのHDMI出力はなにが嬉しいかというと、HDMI2.0に未対応の現行GeForceでも4K/60Hz出力が可能になるということです。

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HDMI 1.4で4K/60Hz出力対応!? 「GeForce 340.43 Driver Beta」でサポートされた新機能を試す
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http://www.4gamer.net/games/022/G002210/20140707073/

 昨年後半にHDMI2.0が発表されて、ある程度の時間が経ちましたが、AMDもNVIDIAも4K/60Hz出力は「DisplayPortがあるからいいじゃん」的なスタンスを崩していません。まぁ、いずれ対応はしてくるはずですが…。

 それまでの繋ぎとして出てきたのがこのテクニックというわけです。

 最新のKepler,Maxwell世代のGeForceも基本的には、帯域10.2GbpsまでのHDMI1.4a対応どまりですが、色差フォーマットのYUV420を利用すると4K/60Hzでも8.91Gbpsで伝送できるため、HDMI1.4aでも伝送可能…というわけです。

 実際、上の写真は、GeForce GTX780Tiと4KテレビをHDMI接続したときのものですが、画面の左下に写り込んでいるステータス表示を見てもらうとわかるように、ちゃんと4K/60Hzの表示が行えています。

 詳細は、記事の方をご覧頂きたいのですが、YUV420は色情報をフルHD相当でしか持っていないので、輝度差のない表現はかなり見づらくなってしまいます。

 下は、黒地背景に青色文字と白色文字を表示したテスト画像を、実際にRGBで表示したときとYUV420で表示したときとで比較したものです。

 YUV420は輝度情報(陰影情報)は4K解像度のままなので、白文字は正確に表現できているのですが、輝度差が少ない色表現だけの青色文字はほとんど判読不能になってしまいます。



 まあ、これはかなり意地悪なテストで、普通のゲームグラフィックスなどではここまでの劣化は起きないので、ゲームプレイにおいては問題ないかと思います。

 ただ、いずれにせよ、AMDやNVIDIAには、早急にHDMI2.0に対応して欲しいものですね

 2014年モデルのテレビはもう全てHDMI2.0対応で4K/60Hz READYですからね。
オンライン仕事 > 4gamer.net | comments (1) | trackbacks (0)

Comments

yamarah | 2014/07/21 22:15
なんか、MSX2+のフルカラー表示を思い出しました。

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