APUが目指した1つのゴール「Kaveri」のアーキテクチャを読み解く。SteamrollerコアとGCN世代GPU,そしてHSAが実現するものとは?

 2013年から2014年に掛けて、AMDはAPUに関連した動きが活発でした。

 PS4やXbox Oneに採用されたことも勢い付いたきっかけになっているのでしょうが、とにかく、ここ数年のAPUプロジェクトの集大成とも言えるKaveriコアのAPUが発表になりました。

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次世代APU「Kaveri」は2014年1月14日に正式発表。最上位モデルは856 GFLOPSの「A10-7850K」に
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http://www.4gamer.net/games/147/G014731/20131112058/

 KaveriコアのAPUは、CPUとGPUとでメモリ空間を共有するhUMAの仕組みをハードウェア支援する仕組みである「HSA」に対応したところが最大のトピックになります。

 かなり、CPUとGPUとが同じメモリアドレスをアクセスした際のコヒーレンシー維持のメカニズムはかなり限定的な仕様になっていますが、それでも、これまで「何の手立てもない」時よりは随分マシになっています。

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APUが目指した1つのゴール「Kaveri」のアーキテクチャを読み解く。SteamrollerコアとGCN世代GPU,そしてHSAが実現するものとは?
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http://www.4gamer.net/games/147/G014731/20140114055/

 この記事で紹介したようなGPGPUプログラムの中でCPUプログラムをサブルーチンで呼び出すようなソフトウェアパラダイムがどの程度、現実的に使い物になるのかはちょっと分かりませんが、「夢」は感じます。

 PS4のAPUは、Kaveriに近いコヒーレンシー維持のメカニズムは入っているようですし、GPGPUの発行ユニットであるACEもKaveriの数と同じですし、KabiniとKaveriのハイブリッド亜種みたいな側面もあるようです。


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