9/5 飛び降り自殺の話

 最近,女の子達の間で流行っている,「かかと」も「つま先」も高くなっている,あの竹馬みたいな靴だが,街を歩いているとアレを履いている娘がよく転ぶシーンに遭遇する。その頻度たるや,秋葉原でレッカー移動をみる確率に相当すると言ったら,そのすさまじさが分かるだろうか。わかんねーか。

 というわけで,この靴で,ついに最近死人が出たらしい。

 原因は不明だが,靴が脱げて,倒れたはいいが,打ち所が悪くて死んじゃったらしい。

 現場には,靴が脱いであって,その前で倒れて死んでいたそうだ。殺人の線もはずせないようだが,警察ではおおむね事故死という見方をしている模様。

・靴が現場に脱ぎ揃えてあった。

・ある意味,「高いところ」から落ちて死んだ。

 ということでこれが「飛び降り自殺」の線で捜査が進められちゃったりしてたら,日本の警察のそのウィットさに感服しちゃって,ボクなんか最近の警察の不祥事許しちゃうけど。どう? ダメ?   やっぱり? いやーん。

9/8 World PC Expo'99の話

S_Mvc00034.JPG (28454 バイト) Word PC Expo'99に行ってきた。場所は幕張メッセ。7月にあったWindows World Expo/Tokyo '99と比べてだいぶ規模が大きくなっており,幕張メッセの展示場のほぼ全ブロックを使い切ってのイベントになっていた。

 まず訪れたのはIBMブース。すっかり,表舞台から身を引き姿を潜めてしまった感のあるIBMの凶暴ドラネコ,カルロは今回のショーでも姿を見せず。一時期はIBMのブースといえば「緑色の猫にかみつかれた」だの「緑色の猫にナンパされた」だの「緑色の猫に緑のお薬サクロンを勧められた」など,緑色の噂に事欠かなかったが,今ではまったく音沙汰なした。

 ところで,余談だが,先日,IBM関係者の内部告発によって,カルロは4,5体のボディが作られたことが判明した(マジ)。とくに初号機は,カルロの三日月型に裂けた口の奥から中に入っている人間の顔が見えてしまうという,ライダーマン並の安っぽさを兼ね備えているという噂で,私などは,PC関連のショーやイベントがあるたびに,「今回こそ,この初号機カルロにお目にかかれるか?」と期待に胸を膨らませてIBMブースを足を運んでいたのだが…今回もだめだったか…。

 

 

 

S_Mvc00014.JPG (18133 バイト) …とため息を付いていたところに,目に飛び込んできたのが桃色…というか毒々しい紫色のボディカラーのクマ,「モモ」であった!

 なぜソニーのクマがIBMブースで油を売っているのだ?

 なんてことはない。IBMの音声認識システム「ViaVoice」対応版「PostPet2001」が発表されたのでそのキャンペーンでIBMのブースにやってきていたのだ。

 それにしても,モモは,2年前のExpoでは,ショップブースの片隅で道行く人に気持ち悪がられていただけだったのに,今ではすごい人気ぶり。女の子に飛びつかれるわ,子供に叩かれるわで,もう引っ張りだこ。

 

 

 

Calro.jpg (16105 バイト)
2年前,私は一人の女性を取り合ってカルロと本気で殴り合ったことがある。今では懐かしい思い出だ。(ウソ)     写真はカルロの超必殺技「馬乗りバリバリバルカンパンチ」だ。

 カルロよ,これでいいのか。もう一回返り咲く気はないのか,カルロ。カルロのライバルとして長年拳を交えてきた私としては最近の音信不通ぶりには寂しさすら覚えてしまう。

 去年,東京ビッグサイトで行われた「パーソナルマルチメディア-ぱそまる'98」というイベントでは,IBMとサンリオのブースが隣り合わせだったこともあり,カルロとキティちゃんとのツーショットが複数人によって目撃されている。このときに恋が芽生え,現在ドラネコの大量生産に励んでいるというまことしやかな噂もあるが,果たして…。

 

 

 

 

 

buddy.JPG (25565 バイト) 次に,うろうろしていて目に付いたのが,この写真を壁一面に貼りめぐらしていたブース。この写真の大きさは半端でなく大きかった。写真に写っている白人男性モデルの身長が2mを超えていたくらいだから,よほど大きい写真だ。ブース内で配っていたカタログにもこの写真が使われており,とにかくこのブースはこの写真で一杯だったのだ。

 こういう馬鹿なものに目がない私は吸い寄せられるようにこのブースへと近づいて行った。

 まじまじと,この写真に見入る。

 なんてあほらしさに満ちた広告だろう。素晴らしい。

 「世界初」という文字はこの広告で紹介している製品にかかるものなのだが,チンポ押さえただけの素っ裸のオトコの写真を起用したコンピュータ機器の広告というのも「世界初」に間違いはない。

 下段の英語のキャッチコピーも意味不明で素晴らしい。意訳すると「キミが欲しいのはこのカラダかな?それとも相棒(商品名)かな?」となる。実はモデルのチンポを隠しているコンピュータ機器が「Buddy(相棒)」なのだが,大事なところを隠してくれているから「相棒」なのか,チンポそのものが「相棒」で,「相棒つながり」だから「Buddy」なのか,まったく意味が伝わらない。

 このナンセンスさ,無敵だ,無敵すぎる…と,この写真の前でニヤニヤしていると,道行く人が凍り付くような視線を浴びせていることに気がつく。いかん。このままではまるで変態ではないか。我に返った私はキリっとした表情を作り直し2,3歩後ろに下がる。(なおさら怪しい)

 で,このBuddyとは何者なのか。

 なんだか,モデルの白人男性の顔は完全にイっちゃってるので,新手のアダルトグッズみたいにみえるが,れっきとしたコンピュータ機器なのである。

 

 

buddy2.JPG (19144 バイト) 概念図を見てもらうとわかりやすいが,この「Buddy」とは一台のPCを同時に2人で使うようにするグッズなのだ。PC側のハードウェアを共有するものの,そのことを意識させず,2人のユーザーはあたかも,自分だけのパソコンを使っているかのように使えるのだ。デスクトップは自分専用にカスタマイズできるので独立性があるが,PC本体にインストールされているアプリケーション・ソフトは双方が同時に使えてしまう。また,インターネット接続も,一台のモデムを共有して同時に2人が行える仕組みを実現している。実際にデモ機(Celeron366MHz機)を使ってみたが,まぁWebサーフィンや,ワープロ程度ならば問題なく使えるレベル。対応OSはWindows95/98。値段は2万数千円だそうだ。

 セットには写真の白人男性のチンポを隠しているボックス型装置の他,ISAバス接続の基板が含まれる。この基板はハードウェア共有を実現するためのカードなのだが「ISAバス接続」というのが将来的にちょっと不安。ちなみに,ボックス型装置は白人男性のチンポを隠しきるほどでかいのか?…という疑問がわくかも知れないが(わかねーか),心配は無用。ディスプレイ切り換え機程度の大きさだった。じゃー,この男性モデルは実はチビでチンポも小さいの?と興味津々の方はこのグッズを取り扱っている株式会社JIG(03-5414-2691)に問い合わせてみてくれ。

 

 

S_Mvc00002.JPG (18227 バイト) ソニーブース。人気のミニノートPC「VAIO-C1」シリーズの新モデルPCG-C1XEを見る。

 実はこのC1ってやつぁ全然「ミニ」じゃなかったりする。横幅はなんと25cm。B5ファイルサイズのノートPCと同じだ。ぱっと見,小さく見えるのは奥行きがないから。いってみりゃ,B5ノートの奥行きを,すとんと切り落としただけのマシンだったりする。

 まー重さが約1.0kgというのは魅力だが,その分ディスプレイ部が無意味に横長になってしまっているため,トータルな使い勝手はあまりいいとはいえない。

 このあたりをごまかすためにソニーはこの液晶を「ウルトラワイドXGA」とか言っているが縦解像度はVGA(640x480)分しかないので,むしろ「ウルトラワイドVGA」と呼んだ方が,誤解も少ないし,角も立たない気もするのだが,ハッタリは「ソニーのお株」なので,まー許してくんな。

 でもって,使いにくさがばれないように,おもしろおかしいギミックとして液晶パネルの上にCCDカメラなんぞを仕込んでみたわけだが,これが予想外にヒットしちゃった。「ミニノートPCにはCCDカメラを」という,「サウンドカードにはジョイスティックポートを」みたいな関連性の薄いよくわかんない理不尽な常識ができあがってしまったくらい。パナソニックのLet'sNoteも,新リブレットもみーんなCCDカメラ内蔵したからね。

 まーなんだかんだいっても,全体としてみるとVAIO-C1っていうのはなかなか面白いパソコンだとは思うけども。私自身も液晶パネルが1600x768の「ウルトラワイドUXGA(ゲラゲラ)」になったら買ってもいいかなーと思ってるくらい。…というわけで,私はノートPCナイコン歴記録を着々と伸ばしていくのであった。

 おっと,見たもののことを書くのを忘れるところだった。今回新登場した「PCG-C1XE」は,実はだいぶこれまでのC1とは違ったものになっている。え? 見た目同じだって? いやいや見た目も違ってるんだな,これが。

 まず筐体サイズが大きくなっている。幅,奥行きともに約1cm大きくなっているのだ。よーするに巨大化しているのだ。ただし,厚みは約1cm薄くなっているため,体積的にはそれほど変化はない。…が,とにかく外形寸法が変わってしまったので,これまで販売されてきたC1用のソフトケースとか,そういったたぐいのものは全部使えなくなってしまっている。要注意。

 一番の大きな変化は,ついにC1もP6系システムが導入されたこと。これまでMMX Pentiumが載っていたのが,C1XEではモバイルPentiumIIが載っているのだ。C1XEは前モデルのC1Sとおなじ266MHz機だが,PentiumII266PE MHzが載っているので実質的に性能は上がっていることになる。ただし,バッテリー駆動時間はさらに短くなり,やたら長めに書かれてるカタログスペック上でも,ついに「2時間」とあるから,実際には相当短いはず。たぶん,モデム使いながら使ってたら30分保たないんじゃないかな。初代リブレット並だな。

 あと,特筆すべきはCCDカメラ。解像度が上がってなんと41万画素のものになってる。ぐおー。ワシが使っていたリコーのクソデジカメDC2Lと同じじゃあ。

 スクロールマウスのホイールに相当するジョグダイアルもいい感じ。

 実は,最近友人がこれを買って,同時にメモリを増設しようとしたのだが,まだ,未発売だそうな(99年9月現在)。増設メモリは従来のC1のものが使えないそうな。しかも,増設はユーザーができないというパターン。メーカー取り付けのみ,しかも取り付け工賃別途要求されるそーな。えー商売じゃなー。標準で128MBにしとけよー。

S_Mvc00003.JPG (14431 バイト) 新サイバーショット「DSC-F505K」。サイバーショットプロ「DSC-D7x0」から光学ファインダーを取っ払って,画素数を上げた製品という感じ。

 光学ファイダーがないので必然的にフレーミングは液晶パネルで行うことになる。でも,私も含めたカジュアルなデジカメユーザーは光学ファインダーなんて使わないし,実に合理的な設計だと思うな。

 実際に持ってみたところ,非常に軽いので驚いた。かくいう私はサイバーショット・プロのユーザーなのだが,F505Kは数値上はプロの半分の重さなのだがそれ以上に軽く感じる。ちなみに値段も半分だ。これが一番魅力だな。わっはっは。

 F505Kはレンズ部が上下に回転する仕組みになっているのもいい。光学系はプロと同じもののようで光学5倍ズームレンズが搭載されている。プロにはないデジタルズーム機能と併用すると10倍ズームまで可能なようだ。

 320x240のMPEG1動画も撮れるのも面白い。次モデルは確実にMPEG4に対応してくるだろうけど。

 で,これが「買いか」というと,「うーん」と悩んでしまうんだな。

 まず,気になったのは速度。こいつにはプロにあったバッファ機能がないから連写ができない。っていうか一枚撮ると4,5秒待たされるので,イライラさせられる。プロは撮った写真を書き込んでいる間に次の撮影ができるので待たされない。この差は大きい。

 あと,プロを持っているユーザーがから買い換える必要はあるかっていうと,これも疑問。

 プロで撮影した写真は解像度こそあるものの暗い。とくに,暗部のディテールがいまいちな画作りなんだよな。それがこのF505Kではさらに磨きがかかっちゃってて,一層,暗い。CCDの解像度上げた分,感光率が落ちているのでそのせいもあるんだろうけど。

 私の場合は風景とか人物撮ったりすることはなくて,ブツばっかり撮っているから,ひたすら(レンズ)解像度が高ければそれでいいので,そういうユーザーにはこのF505Kもお勧めだ。

S_Mvc00058.JPG (17567 バイト) ソーテックのブースはWindowsのiMACともいうべき「e-one」で埋め尽くしていた。売る気満々。

 ところが,9月20日に東京地方裁判所が「iMAC」開発販売元のアップルの訴えを認めて「e-oneの発売中止仮処分」を決定してしまう。判決が下ったときに「うっかりしてま〜した〜♪ そぉーてっくっ」と歌ったという噂は私が流したものなので信用しないように。

 なんでも,この仮処分に対抗して,色を変えた「e-one」を販売するそうだ。やるな,ソーテック。

 で,実際iMACと比べてどうかというと,パソコンとしての性能,使いやすさ,機能性はe-oneの方が上。どうiMACをひいき目で見ても。とくにiMACのフォーカスてろてろのCRTよりはいいものを使っている感じ。1024x768の解像度がちゃんと実用的に使えそうだし。

 要望としては,あのビデオ入力機能を映像が取り込めるビデオ入力にして欲しいな(現行モデルでは入力した映像をディスプレイに表示するだけの機能しか付いていないのだ)。あとテレビチューナー機能も欲しいかな。

 

 

S_shadio.JPG (25123 バイト)S_Mvc00006.JPG (19574 バイト) 出光のブース。展示物はガソリンで動くパソコンとかそういうものではない。Direct3D,Glide,OpenGLベースで動いている3Dゲームを立体化表示させるシステム。製品名は「SHADIO」。

 液晶シャッター方式だが,眼鏡ではなく,ディスプレイに液晶シャッターを取り付ける方式。右目用,左目用の映像の切り替えをディスプレイ・フィルタみたいな液晶シャッターで切り換えるのだ。

 このタイプの製品ではWICKED3Dの「eyeSCREAM」などが有名だ。このタイプの製品では眼鏡側に液晶シャッターを取り付ける方式が普通だった。SHADIOのようにディスプレイに液晶シャッターを取り付けて,なんのメリットがあるかという話なのだが,まず,眼鏡側のコストが下げられるという点が利点の1つ。眼鏡はただの偏光フィルタを取り付けたものでよく,電気的な制御デバイスは一切不要だから,眼鏡自体は非常に安く提供できる。よって大勢で1つの映像を楽しむにはベストな方法だといえるわけだ。

 欠点もないわけじゃない。

 ディスプレイからの光波を偏光フィルタで縦波あるいは横波に分離して出力することになるので,単純計算で明るさは半分になる。つまり出力映像が若干暗くなるという欠点があるのだ。

 また,縦波,横波に分離したとしてもそれは完璧じゃないし,とくに視点位置から斜め方向の光はちゃんと分離できていないので,たとえば右目映像に一部左目用の映像がまじって見えてしまうことがあるのだ。ちなみに,試しに斜めから見てみたのだが,やはり右目左目用の映像が混在して見えてしまってまるでダメだった。eyeSCREAMは眼鏡にシャッターが仕込まれているので斜めから見ても画がぶれてしまうようなことはない。

 なお,SHADIOは九十九電機で購入できるそうだ。価格は65,600円。高い…。eyeSCREMは二万円台で買えちゃうし。ゲームをするのが自分一人で,画質を重視したいというのであればSHADIOよりもeyeSCREAMの方がいい…ってことになっちゃうかなぁ。うーん。SHADIOも面白い商品なんだけど。

S_Mvc00017.JPG (20585 バイト) EIZO(ナナオのブース)。縦にも横にもなるディスプレイ「FlatScanL360」。EPSONの省スペースPC「PanelTop」シリーズを彷彿させるが,もちろんディスプレイ単体の製品だ。

 ディスプレイはスタンドに取り付けられてはおらず,電気スタンドのように机の端にアームを取り付けて使う。上下左右フレックスにディスプレイが移動可能なようだ。

 入力信号はアナログRGBで,2系統もっているということから, 汎用性は高い。

 Webサイトやカタログを見た限りでは「90°回転できます」という売り方はしていないので多分参考出品なんだろう。このタイプのモデルが製品化されたときは,画面を90°回転させたときに合わせて表示を90度回転させるドライバのようなものは提供されるのかな。

 

 

 

 

S_Mvc00018.JPG (20523 バイト) ヒューレット・パッカード(HP)のブース。どーでもいいが,ヒューレット・パッカードという名前は70歳を超えた人間には相当難解な社名だと思う。実際,日本国内では知名度が低い。世界規模の大会社なのに。株式会社ヒュッパカとかいう社名にしたほうが,日本国内では知名度が上がると思うのだがどうだろうか。だめ? ちぇっ。

 で,写真は今年のHPのカラープリンタの目玉商品「DeskJet 970Cxi」。1440dpi×1200dpiはスペック上でも同価格帯のキヤノン「BJ6000」やエプソン「PM770C」といったライバル機を凌駕しているし,実際の印刷クオリティもはっきりいって前述の2製品の比じゃないほどいい。実売価格は3万円台っていうんだから,まいっちゃうよな。

 光沢紙に印刷した場合のクオリティの高さは尋常じゃない。ショップで見かけたら他社の印字サンプルと比べてみるといいだろう。

 前モデル895Cxiのクオリティもまだまだ大満足のレベルなので,カラープリンタ購入を考えているならば型オチ品の,こっちを狙うのもいいかも。

 しかし,いつのまにかカラープリンタってHPの独壇場になってないか。

 クオリティもそうだけどさ,日本のメーカーもあのHPのフロントローディングの給紙システムを早いところ採用してほしいな。後ろに紙入れるのって使いづらいんだよなぁ。でも,紙を前にいれるあのシステムはきっとHPが特許かなんか取ってるんでしょうな。

S_Mvc00020.JPG (15230 バイト) 松下パナソニックのブース。Let's noteシリーズの新モデルを展示していた。

mark.gif (20061 バイト) 目玉は無線LAN機能搭載のLet's note「CF-A1」シリーズ。セットに含まれるワイヤレスアンテナステーションを設置しておくと,その半径100メートル以内ならば,ワイヤレスでインターネットに接続できるというもの。なんか機能説明だけ聞くとすごいが,利点は「オフィスや家の中でモジュラジャックがあるところ以外でもインターネットができるんです」というだけ。

 これが半径300km以内とかならばすごいが,100mなので,実用性は「?」マークが10個ぐらい頭の上に浮かび上がるくらい謎の機能だ。パナソニックは「家庭内モバイルはじまります」という触れ込みで売る気なのだが,6畳二間のアパートなんかじゃ,「家庭内モバイル」はただのイヤミにしかならないので始まってもすぐ終わるだろう。家庭内LANはむしろ,既存の屋内電話線を使用してLANができるHomePNAなんかの方が現実的だし実用性も高い。

 で,「なんか薄型で,メタリックのボディで,VAIOみたい」という印象を抱きがちなマシンだが,iLink端子なんか搭載してたりして,実はCF-A1はそのまんまVAIOなのだ。パナソニックのVAIOっていう表現は正しい。

 初代Let's noteの時のようなセンセーショナルな商品はもうパナソニックは作れないみたい。実際売れてないし。

 「Let's noteっていったらさ,トラックボールじゃん」という意見はごもっとも。

 しかし,ここをみてもらうとわかるが,民生向けの現行のLet's noteからは,ついにトラックボールを搭載したモデルは姿を消しているのだ。鳴り物入りで登場したLet'snote miniはシリーズ自体が死滅してしまっている。驚きだ。

S_Mvc00021.JPG (17201 バイト) が,企業向けのLet's noteには未だにトラックボールを採用した製品がリリースされ続けている。今回のEXPOでも新モデルを展示していた。初代のLet's note空の正統的な後継機種だ。

 タッチパネルに対応した以外は目新しい機能はなく,液晶パネルも800x600のまま。CPUがCeleron300MHzになっているくらいで,「おお」といわせる要素は何もない。

 B5ファイルサイズで重さ1.65kgは今となっては重量級。設計の古さを感じさせる。

 がんばれ,パナソニック。

 

 

 

 

productshot.jpg (16142 バイト)S_Mvc00025.JPG (19305 バイト) VIRTUAL INKという聞き慣れないメーカーのブース。

 ここはmimioという装置を展示していた。(写真左)

 これは,適当なホワイトボードの端に管楽器のようなセンサーを取り付けるだけで,ホワイトボードに書いた文字や絵をPC側に取り込めてしまうというもの。

 ホワイトボードは普通のものでいい。インクは普通のインクだが,mimioのセンサに認識させるためにペンのボディにターゲットセンサを取り付けるようだ。

 電子ホワイトボードと比べると各段に安く同様のシステムが作れると言うことをウリにしている。mimioは定価は88000円。一般的な電子ホワイトボードは50万円以上するから,確かにそうだ。

 また,電子ホワイトボードでは,パソコンの画面をホワイトボードからタッチパネル感覚でコントロールできるものがあるが,mimioでも同様のことができると言うことをアピールしていた。

 右の写真はホワイトボードに書いた落書きがちゃんとパソコンに取り込めていることを示しているもの。プロジェクターに映した映像に対し,ホワイトボード側で加筆したりすることもできるようだ。もちろん,ホワイトボードに映し出した画面に対してメニュー操作やポインティングもできる。

S_Mvc00028.JPG (13082 バイト) カシオのブース。

 世界最小SVGAパソコン「Fiva」の新モデル…だそうな。カシオはえらいなぁ。まだ出すんだ,こんなの。

 スペック的には,ただ,CPUが33MHzだけクロックアップされてHDDとメモリの容量が増えただけのマイナーモデルチェンジなのに,今回も透明ケースに厳重に入れられてさわれないようになっていた。なんだかなぁ。

 初代Fivaはあまりにも速度遅いのでユーザーを驚かせたが今回は果たして…。

 リブレットが1kgになっちゃったことを考えると,840g据え置きの本体重量は立派。

 数少なくなってきたアンダー1kgミニノートPCとして頑張って欲しいとは思うが,液晶パネル右端にとりつけられたタッチパッドはカシオがどう説明しようが吐血しそうなくらい使いにくいのでスティックタイプのものに変更して欲しい。イヤ,ホントに。

 

 

S_Mvc00030.JPG (23793 バイト)S_Mvc00033.JPG (26170 バイト)

 ショップブースの一角。なんだか懐かしいモノを売っていたので撮影してきた。

メガドライブやメガCDソフト,なんとMSXのソフトまで売っていた。

「ゴルビーのパイプライン」は懐かしさのあまり目から血が流れ出てしまったほど。一本買って病弱なエリツィンに「日本ではあんたよりもゴルビーの方がまだまだ人気なんだよ。がんばりな。」という励ましのメッセージを付けて送りつけて,日露親善に一役買ってやろうかと思ったが,エリツィンの住所が分からないのでやめた。

S_Mvc00036.JPG (17029 バイト) フリーウェイのブース。話題のAthlon用マザーボード「FW-K7VM」を展示していた。

 他のメーカーの製品がただのリファレンスボードの複製なのに対してこのボードはいわゆるオーバークロックを視野に入れた付加機能を満載しているのだ。

 コア電圧,I/O電圧が可変だったり,100MHzオーバーのFSBの設定もBIOSレベルで可変。初物にしてはやれることが多い。

 ところで,このボード,実はASUSTeKのOEMだったりする。情報筋から聞いたところによると,もともとこのボードはASUSTeKが開発して自社ブランドで発売しようとしていたらしいのだが,帝国インテルより圧力がかかり発売ができなくなってしまったらしいのだ。

 せっかく開発したんだから…ということで,他社にOEMしているらしい。

 他のメーカーからも同じ機能でボードデザインもそっくりなヤツがでてくる可能性は高いし,そのうちインテルの圧力も解ければ,ASUSTeKブランドでも登場するはずだ。

 

 

S_Mvc00039.JPG (18352 バイト) ゲームテックのブース。

 写真はドリームキャスト用VGA出力ボックス「デミロ」。価格は3200円と純正品の半額。それだけ。製品キャッチコピーが「デミロでみろ!」というしびれる文句だったので記憶に残った。

 ちなみに,ここ,ドリームキャスト用の21ピンRGBケーブルとかドリームキャスト用コントローラ延長ケーブルなんかも発売していたりする。ドリキャスユーザーはちょっと気になるメーカーだ。

 

 

 

 

S_Mvc00046.JPG (14863 バイト) オリンパスのブース。

 新型ハイエンド一眼レフCAMEDIA「C-2500L」を大々的に展示。

  ベストセラー機となったC-1400系を作ったメーカーだけに,機能や画質に問題はないのだろうが,このデザインが,見かけがかっこわるいったりゃありゃしない。前モデルC-1400系の,近未来的でサイバーなフォルムがかっこよかっただけに,さぞかしファンや前モデルユーザーはびっくりしたんでは?

 相変わらず,一眼レフということにこだわっているせいか,液晶モニタはファインダとしては使えない。これはカジュアルなデジカメユーザーにはマイナスポイントだ。

 また,これだけ前に出っ張っていながら3倍ズームというのは,ちょっと寂しい。

 一眼レフタイプのCAMEDIAって,携帯性はほとんど無視した製品なんだから,もうちょっと欲張りにいろんな機能を付けてもいいような気がするんだけど…。ソニーのサイバーショットプロDSC-D7x0は一眼レフタイプだけど,ちゃんと液晶パネルをファインダーとして使える機能も持っているしね。

S_Mvc00048.JPG (11525 バイト) 飯山のブース。

 18.1インチの1280x1024(SXGA)ドットの解像度の液晶ディスプレイ「TSA4632HT」を展示していた。

 液晶ディスプレイもこのくらい大きければいいやね。

 ちなみにこのTSA4632HTというディスプレイ,USBハブとステレオスピーカーとヘッドフォン端子も内蔵している。入力はアナログRGBに対応するが,接続端子は1系統のみだ。

 価格は348,000円。画面サイズも大きいが価格もビッグだぜ。

 こんなに大きいのに,こいつも90°回転機能を持っているとのこと。液晶ディスプレイの新しいトレンドなのかな。まぁCRTディスプレイにはできない芸当だもんなぁ。回転技。

 まぁ,われわれX680x0ユーザーは,X68版ドラスピとかは,面倒くさがらずにいちいちCRT回転してプレイしてたけどな。

S_Mvc00050.JPG (15344 バイト) パイオニアのブース。第2世代DVD-Rドライブを展示していた。DVD-Rといえば,片面3.9GBのものが存在したがこれはなんとDVD-ROMと同容量の4.7GBメディアの読み書きに対応する試作機だった。

 まだ,ごく限られた方面への販売しか考えられていないようだが,予価としては50〜70万円だという。

 これまで,DVDの裏戦略として「不正コピー防止のためDVD-ROMと同容量のメディアを出さない」というコンセプトが見え隠れしていたが結局,利便性を考えれば同容量の方がいいに決まっている。結局ユーザーのニーズに応えたという感じだろうか。

 となると,気になるのが「DVD-ROMベースのソフトウェアのバックアップはできるのか」という質問だが,単相タイプメディアのものならば原理的には十分可能だろうと思われる。ただし,二層メディアのものは無理だ。そういうメディアはないし,ソフトウェアの性質上,二枚にかき分けるわけにもいかない。また,DVD-Videoに関してはたとえ単相タイプのものであっても様々な裏事情からの制約でできないようにしてくることだろう。

 また,当分,ドライブやメディア1枚の単価がCD-Rほど安くはならないと思われるので,不正コピー用途を考えて使うんだと当分は逆に貧乏になるはずだ。DVDビデオなんて2000円〜4000円で買えちゃうし。

 もっともCD-Rだって出た当時はそんなもんだったけど今ではとんでもない状況になっているので,DVDの世界もどうなっていくかわからないが…。

 

 

 

S_Mvc00051.JPG (20395 バイト) IMATIONのブース。写真はCD-Rの表面に直接オリジナルのラベルプリントができるインクジェットプリンタ「CLP-50WIN」。

 印刷解像度は600x600dpiなので1200x1200dpiオーバーで繰り広げられているインクジェットプリンタのスペック戦争からはやや退いた感じのする製品だが,アイディアは非常に面白い。ディスク面が艶消しタイプの材質ならばメディアは基本的に選ばないようだ。写真では金色のディスクに直接印刷したものを展示したものが写っている。

 仕様インクカートリッジがLexmark製のものを使っていることからプリンタのエンジン部分はLexmark製のものと推察できる。

 なお,写真は印刷している様子を見せやすくするためにフロントカバーを開けた形で撮影している。

 価格は定価で136,000円。

 プリンタに紙をセットするようにメディアを複数枚セットする事はできないので,ラベルシールに印刷して貼るのと手間は大差ない。

 …というわけで,自動連続100枚プリントに対応した上位機種として「CLP-210」がラインナップされている。こちらは1200x600dpiなので写真印刷もそこそこなクオリティでいけそうだ。こちらはインクカートリッジにキャノンのフォトインクを使用することから,プリントエンジンはキャノン製のものだと思われる。こちらは値段は一気に跳ね上がり253,000円。なお,100枚連続プリント用のメディアローダーはオプションで定価550,000円なり。

 こっちは個人では手が出ない。

S_Mvc00054.JPG (11510 バイト) アップルのブース。iBookが蛍光灯で光る,やたらまぶしい机の上に置かれていた。おかげで画面が見にくくてしようがなかった。スケルトンであることを強調したいがためなのかな。

かの有名なマッキントッシュユーザー駆逐ページ「KiLLMACer」では「ホットプレート」の相性を授かってしまったマシンだが,なるほど,ポリタンクに優るとも劣らぬへんてこさだ。

 よく見ると女性の携帯化粧容器のコンパクトに見えなくもない(和田アキ子のコンパクトはこのくらいの大きさだろうか)。

 いずれにせよ,電車の中や屋外で使うには相当勇気が要りそう。でもマッカーなら,きっと自慢げに使うんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

9/17 TOKYO GAME SHOW '99の話

 東京ゲームショー'99に行ってきた。17日,金曜日はプレス日だったのだが,だからすいているというわけもなく,会場内は非常に混雑していた。みんなお目当ては,表向きには初お披露目となる「PlayStation2」だ。

S_Mvc00001.JPG (22130 バイト) とはいいつつも,まず見に行ったのがSNKのブース。ネオジオファンとしては基本の行動だ。なーんて。すいてただけなんだけど。ハイパーネオジオ64もネオジオポケットもダメダメなSNKはこれからどこに行くのだろう。

 新作として展示されていたのはプレイステーション用のサムライスピリッツの続編「剣豪異聞録-甦りし蒼紅の刃」というタイトル。全然流行らなかった,ハイパーネオジオ64の3Dサムライスピリッツの系統のもののようだ。

 ちょっとおもしろかったの写真に写っているキャラクター。このじいさん,サムスピの主人公の覇王丸です。年取った覇王丸が出てくるみたい。当然脇役なんでしょうな。

 ナコルルは若いまんまだそうな。時を超えてくるそうな。勝手にしてくれ。

 

 

S_Mvc00098.JPG (14377 バイト)S_Mvc00096.JPG (14780 バイト) で,SNKのショップブースには,ナコルルのコスプレのおねーさんが立っているどころか,なんと等身大のナコルルのフィギュア人形を販売していた。価格は50万円なり。

 どうしても別れたくてしょーがない女がいるならば,部屋にこれでも飾っておけば確実に愛想を尽かしてくれるはず。ベッドにこれみよがしにいれておけばさらに確率アップ。お試しあれ。

 ちなみに,50万円でコスプレのおねーさんは付いてきません。オプションです(ウソ)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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