7/3 サーバーダウンの話
サーバーがおかしいという通告を受けて調べてみたところ、DNSサーバーマシンがものすごい加熱をしているのを発見。普段ディスプレイはつながっていないマシンなのだが、繋いで画面を出してみると青画面でダンプを出して止まっていた。
リセットをかけて再起動をしてみたがOS(WindowsNT)すら起動しなくなっていた。
単なるHDDクラッシュ?
しかし、この熱さ、尋常じゃない。たかだかPentium133MHzのデスクトップパソコンが触れないくらい熱くなることなんて普通じゃありえない。いったいどうなってんだ。恐る恐るあけて調べてみたところ…。
なんとケースファンのベアリング部に埃りが詰まりすぎて、ウィンウィンと音を出しながらがんばるも回転できなくなっていたのだ。このため電源ユニットに負荷がかかってしまいこういう状況になったようだ。ケースファンを外したら加熱はおさまった。しかし、ちょっと前のデュアルPentiumProマシンのCPUファン埃詰まり事件といい、我が家のパソコンは埃と縁が深い(っていうかマシンルームが埃っぽいのか?)
で、OSとHDDの修復をかけたのだがどうも安定しない。いろいろハードウェアのセッティングを変えてみたところ120MHzだと安定することを発見した。もともとPentium133MHzのマシン(Micron Millennia 1995年モデル)だったのだが、おそらく今回の電源負荷加熱事件が原因だとおもうが、133MHzで動作できなくなってしまったようだ。
まぁDNSサーバーはそれほどハイパワーなマシンでなくても大丈夫だから、120MHzでも全然問題はないが、133MHzで駆動できなくなったPentium 133MHzマシンを120MHz駆動させて使い続けるのはちょっとばかり不安。
うーむ。
7/4 WINDOWS WORLD Expo '98の話
WinWorldExpoに行ってきた。
今回のExpoはWindows 98の発売にシンクロした形で開催されたので、会場はWindows98およびUSBデバイス一色という感じだった。あと、ノートPC。デスクトップPCの新機種もなかったとはいわないが注目渡は低かった。
ノートPCの注目株は7/1に公開発表のあったソニーのミニノートだったらしいが、私が言った日には置いてなかった。
私が行った日に人を集めていたのが写真のニューリブレット「LirettoSS1000」とニューダイナブック「DynaBookSS3000」。
LibrettoSS1000は確かに薄くなったが、熱烈なファンでもないかぎり「まぁ、こんなもんか」くらいの印象しか正直もてないかも。Libretto100ではなくLibretto70の後継機らしいのだが、東芝がいうには今後100の後継機が出る予定はなく、100ユーザーは「DynaBookSS3000」の方に移ることを奨励しているとのこと。てっきりLibretto100の次は東芝製のA5ノートが出るのかと思ったのだが、どうもその夢は幻となってしまったようだ。
まぁ、たしかに「DynaBookSS3000」は薄さ19.8mmと軽さ1.20kgというスペックを達成しているので無理して大きさをA5ファイルサイズにすることはないよ、という言い分ももっともなのだが…。
こちらはカシオのA5ファイルサイズ・ミニノートPC。Windows98搭載パソコンだがブランド名は「CASSIOPEIA」でいくらしい。画面が中央より左によっているのは、パネルの向かって右側にポインティングデバイスがレイアウトされているためだ。
ポインティングデバイスはなんと!!フラットパッド(タッチパッド)。Librettoのようにパネルを持ったスタイルでタッチパッドを操作することになるわけだ。むむむ。ちなみに、これはアクリルケースに詰め込まれていたため触れず、その操作性はいまだなぞのベールに包まれているが、私などは「タッチパッド」という事実がわかった時点で、どうでもいいベールではある。
ただ、こいつの液晶パネルには興味を惹かれた。発色数は65536色程度だとは思うのだがパネルサイズが6.7インチなのに解像度が800x600(SVGA)サイズなのだ。このドットピッチで行けば8.5インチで1024x768(XGA)サイズが実現できるはずなので、もうちょっとがんばってぜひともA5ファイルサイズノートPCのXGAモデル、一番乗りで発売して欲しいものだ。
写真がクソなのはちょっと勘弁していただきたいが(撮影はリコーDC-2Lにて)、これがNECブースにあったUSBデバイス群。キーボードやマウス、プリンタ、USBハブ、TA、ジョイスティック、ステアリングウィールなどが見える。こうしてどどーんといろいろ出てくるところを見るとUSBは本格的に使えそう、という気になってくる。
ところで個人的に実験したところではPC-98-NXのキーボードは自作のDOS/VパソコンでもWindows98環境下ならば問題なく使えた。よって今後はNECから発売されるPC-98-NX向けUSBデバイス達もあながち無関係な製品ということではなくなるかもしれない。まぁ、もちろんNECなので非NXユーザーはサポート外だろうが。
USBほどの盛り上がりはないがIEEE1394(FireWire)の対応製品もじわじわと出てきている様子。上の写真はヤマハブースに展示されていたIEEE1394ベースで接続できるシンセサイザーEX7。
ヤマハはIEEE1394ベースで音声データとMIDIデータを区別なく同一ライン上で伝送する「mLAN」という規格を提唱してきたがWindows98の登場を機に、これをどんどん浸透させていくつもりのようだ。ただ、IEEE1394端子はUSBポートのように現在のPCのマザーボードにはじめから付いているわけではないので、劇的な浸透振りってのは期待できないだろう。ヤマハとしてははじめの構想段階から業務用/プロ用機材のデータ入出力のフォーマットとして考えていたようなのでIEEE1394の400Mbpsという伝送速度は譲れない線だったのかもしれないが、一般PCユーザーとしてはUSBの12Mbpsで十分だ。mLANがUSB主体の構想だったならばすくなくともPCユーザー(DTMユーザー)にはかなり早く浸透すると思うのだが…。
ところで、ヤマハが発行したmLANに関するニュースリリースを見るとわかるのだが、ヤマハがリーダーシップを取って進めてきたmLAN構想だが、ライバルメーカーのローランドもちゃんと参加してるんだよね。でも、今回のExpoではmLAN関係の展示はヤマハだけだった。
ヤマハブースでのもうひとつの目玉は新製品の音源「MU128」だった。
128という型番から想像できる通り、最大同時発音数が128音というモンスター音源だ。演奏パート数は64ということから、MIDI入力が4系統分あるということなわけで、確かにすごいものが出たもんだ。値段も¥119,000(税抜)なのでこれまでのMUシリーズのような売れ筋モデルということにはなりそうにもないが、ちょっと面白そうなマシンではある。
AD入力が二系統あるので、PC側のサウンドカードで作ったサウンドとデジタルミックスできるのも強みだ。歌う音源ボードで有名になったXGプラグインボードPLG100シリーズが最大3枚挿さるというのもすごい。
ヤマハのmLANほどのビッグプロジェクトという感じではないが、ローランドではUSBベースのMIDI伝送を行う製品を投入してきた。さすが、DTM界でヤマハと人気を二分するライバルメーカーだけあってやることなすこと心憎い。ちょうど私がmLANのところで少し触れた「USBベースのMIDI/オーディオ伝送規格」というのをローランドはやってきたのだ。
その対応製品がこの「UA-100」。端的にいうとUSBをMIDIインターフェースにしてしまう装置。もちろんその他のUSB機器と併用できる。
USB経由でMIDI伝送ができる以外にデジタル音声データの送受が行えるのも特長だ。つまり、PC側から送信したデジタル音声データをUA-100で再生できるのはもちろん、UA-100経由で音声のサンプリングが行えるということだ。AD/DA変換部が完全にPCから分離されているので音質面の見地からしてもかなり理想的。
ただ、この装置、着想はや面白いのだが、値段がどうなるかが心配。PCIバス接続のサウンドカードがいまや6000円、そしてRS232C-MIDIが全盛のこの時代で、発想は新しいが機能自体はちっとも新しくないこの装置は実売30,000円が限度というところだろう。それ以上してしまっては買う気にはなれない。少なくとも一般ユーザーは。
さて、これ以外はローランドブース(の電子楽器ブロック)はかなり静かだった。そろそSC88Proシリーズにも大きな動きを期待したいところだが…。
SIIのブースではウェアラブル・コンピュータとして注目を集めている「Ruputer」の実機が展示されていた。もう発売されているのでそれほどの人だかりはなかったが、私自身は見るのが初めてだったためちょびっと感激した。
下部中央のオレンジ色のボタンはスティック型のポインティングデバイスになっていて、カーソルの移動はこれで行うことになる。このスティックはボタンとしては機能しないのでポイント後は本体側面のボタンを押してアイテムの選択…ということになる。
画面はエクスプローラのようなファイラー系の画面になっていて、それぞれのフォルダからプログラムやデータを呼び出したりして使うことになる。MS-DOS時代のエセGUIにちかいノリだが、想像していたものよりずっと使いやすかった。
開発キットがリリースされて自分のプログラムも動かせるようになるらしいが、盛り上がり次第ではHP200LXとかモバイルギアなみのブームになるかもしれない。
ざっといじってみただけだが、画面解像度がもうちょっと高ければいいなぁ、というのが正直な感想。102x64が現在の解像度だが、320x200くらいは欲しいかも。やはりスクロールしないで漢字ベースの住所氏名、電話番号は表示してほしいところ。さらにいえばカラーは要らないがせめて4階調グレースケールぐらいは欲しい。もっと欲を言えば、テレビチューナーなんかも入れちゃってくれると「カナリハイテク(上げ調子で読む)」って感じでうれしい。
液晶プロジェクタの展示はほとんどなかった。…というか会場ではけっこう目に付くのだが「新製品だよ。よってらっしゃい見てらっしゃい」というかんじでは展示されていなくて、ほかの製品のプレゼンのために活用されちゃっているところがほとんどだった。
唯一APTiのブースは自社製品の液晶プロジェクタとDLPプロジェクタを新製品として売りこんでいた。とくにDMD(Digital Micromirror Device)を使ったDLP(Digital Light Processing)プロジェクタ「InFocusLP420」は、SVGAフル対応プロジェクタとしては世界最軽量の3kgで、口先だけでない本物の「モバイルプレゼンテーション」を可能にしてくれる製品として各方面から注目が寄せられていたものだ。
私自身はモバイルプレゼンテーションなんてものには興味はないのだがDMD(DLP)方式のプロジェクタの画像を見たことがなかったので、ここのブースに訪れたというわけ。
で、実際に投影画像見た感想なのだが、画質はたしかに液晶とはちょっと違った感じになっていた。なんとなくメタリックな質感があるというか「つや消しっぽい」感じというか…。LP420はDMD1チップ方式のロータリーカラーフィルター方式なのだが、そのせいだとは断定できないが、黒っぽい色や暗い部分と明るい部分の境界付近がチラチラとちらつきというかノイズのようなものが出ていた。もし、1チップ方式の構造的な問題だとしたらちょっと致命的かな、あれは。なんにせよ、ちょっといまいちな画像だった。まぁ、PC映すだけのプレゼン用途ならば問題ないけれども。映像を見るためのものとしては40点といったところ。(ちなみにうちのビクターDLA-G10は80点かな。)
FILCOのブースで見かけた変なキーボード達。両方とも金ぴかで、インパクトはある。キーボード面に書いてある文字はかなり見にくいので上級者向きのキーボードといえるかも。右のは普通の109キーボードを金ぴかにしただけだが、左の方はエルゴ系のデザインでV字型にキーボードが曲がって配列されてて、さらに中央にタッチパッドがついていてちょっと変わっている。写真は撮らなかったが、FILCOの人気キーボードのスケルトンモデルも数多く展示されていた。
ちなみに私は自宅の仕事用マシンではFILCOのベストセラーキーボード「剣(つるぎ)」を使っている。あの黒いやつ。メカニカル系のカチカチスイッチのが好きなのでFILCOのキーボード製品はお気に入りなのだ。
会場にいたバカものたち。
左は、「わたしはただの算数戦士」との主張むなしく、ハドソンから訴えられてついに檻に閉じ込められてしまった偽ボンバーマン。本人に現在の気持ちを聞いてみたところ「こんなに辱めをうけたまま生き恥をさらすくらいならば爆死したい」とのことだった。算数戦士とは思えないほどの勇気に感銘してしまった。
右はティオとかいうノンシュガーなのにほんのり甘い紅茶の化け物。ちがったかな。空飛ぶイルカの化け物だっけか。とにかく、化け物。一見すると「目」のような器官はただの飾りで、実際の目は口(に見える部分)の中の赤いところ。ここをふさいでしまえば、この化け物の戦闘値は著しく低下するので倒しやすくなる。近づくと握手を求めるが、かなり「腋臭くさい」ので注意。
ショップブース。今回も大手で目立ったセールをやっていたのはTWO-TOPとT-ZONEだけ。T-ZONEはクレジットカードでもOKなのがちょっとよかったかも。
実際Expo特価というだけあって結構安かった。TWO-TOPでは通販のみとアナウンスされていたカノープスのVooDoo2搭載の「PURE3D II」が34,900円で売っていたり(7月4日16:00ごろ)、ビデオカード全品1000円引きのタイムセールが行われたりとそれなりの盛り上がりを見せていた。恒例の「じゃんけんセール」ではCyrixの6x86PR200が限定3個100円、ISAバス接続のSCSIインターフェースカードが限定10個680円といった目玉商品が飛び出して前回のExpo同様、大混乱に。
本当はこの後もいろいろと予定が会ったらしいが、他ブースからクレームがついたためか結局最終日はこの二商品のみでじゃんけんセールは終わってしまった(私は二回ともじゃんけんに参加してみたのだが、両方ともだめだった)。「もうおわりでーす」といいつつ人減りを待って何回もやっていた前回の例があるので、もしかしたら私が去った後、再開したかもしれない。
そろそろまとめ。
今回のExpoでは、デジカメが触れなかったのがちょっと心残り。富士フィルムのFinePix500は期待していたのでぜひとも触りたかったのだが、会場が混んでいてまったく触れなかった。FinePix500がステージの周りにおいてあり、ステージではおねーちゃんが踊っていて、これを撮影するのに夢中なバカドモが邪魔で触れなかったのだ。「FinePix500でこのおねーちゃんたちを撮って試してみて」というメーカーの意図はものの見事裏切られていて、FinePix500は誰も触っていないのに、ステージ周りだけマイカメラを引っさげたバカドモで混雑するという、いったい何のために会場を設置したんだかわけわからん状態に陥っていた。だめだ、富士フィルム。
CoolPix900はちょっと触れたが、電源が入らなかった。なんでそんな意地悪をするのだ?ニコン。
コダックのDC260は見るのを忘れた。失敗。リコーのDC-4はもろもろの事情で眼中にないのでチェックはしなかった。リコーのデジカメ買うくらいならセガのDIGIO買った方がましなんで(ほんとか!?)。
ところで、WinExpoってなんでIBMは出展しないんだろうか。せっかくカルロに魚の骨持ってきたのに、無駄になっちゃったよ。
SMC(Sony Music Communications)が現在オンラインゲームのサイト「NETGAM.NET」をテスト運営している。現在ここでプレイできるのは「タナラス」という対戦戦車バトルゲームのみなのだが、急遽これの紹介記事を書くことになり、ちょくちょくプレイしている。
相手を撃って倒す…というゲームシステムは対戦ゲームの大御所「QUAKE2」なんかと変わらないのだが、「4チームに分かれてのチーム対戦」という基本コンセプトがデスマッチ主体のこれまでのオンラインゲームとかなり異なっているといえる。
各戦車はバッテリーで動作している…という設定で、電源がなくなると攻撃どころか身動きすらほとんどできなくなる。電源は空中静止衛星から電波によって供給されるため、この衛星の使い方がポイントとなるのだ。衛星は自機戦車のオプション兵器として援護攻撃もしてくれるので戦場にはいつも引き連れていきたいところなのだが、そうもいかない。
各戦車には「衛星を誘導する」「予備バッテリー」「防御シールド」「誘導ミサイル」といった特殊武装をいくつか搭載できるが、そうした特殊機能の搭載個数は戦車の機種ごとに有限なのだ。すなわちたとえば衛星を誘導する装置を装備してしまうと、その分、他の装備が搭載できず自機戦車は軽装となってしまうわけだ。このような制限により、各戦車の能力は多種多様にできるものの、個々の性能はそれほど高くない。よって否応がなしに味方との連携行動が強いられるのだ。ここにこのゲームの魅力とおもしろさがある。
フィールド上には前線基地が点在していてこれを自軍のものに占拠していくことが当面のゲーム目的となる。自軍の前線基地では電源および兵器補給、機体修理が行えるうえ、さらに近づく敵戦車の電力を奪う機能もあるため、勢力を拡大していくにはこの前線基地の拡大は非常に重大なファクターなのである。ところが、この前線基地占拠には占拠ユニットが必要で、これを装備してしまうとほとんどその他の自機装備が搭載できないので、その戦車は戦場ではとても戦えるものではなくなってしまうのだ。つまり、ここでもやはり味方の援護が必要になってくるわけ。
こんな感じでゲーム性のいたるところに「チーム連携」を意識させているので、確かにこれまでになかった通信対戦ゲームの面白さがこのゲームにはある。…あるのだが、問題点もあるにはある。
まず、勝負の決着がつかないという点。
前線基地占拠以外に、相手の本部基地から軍旗を奪取する…という要素があるのだが、これを行ったところで自軍に得点が入るだけで相手の軍勢にそれほどのダメージも行かず、そのままゲームは続行してしまうのだ。ゲームである以上、その経過がどんなにおもしろくても勝負がつかなくては「やりがい」がない。このあたりはゲームシステムにもう少し練りこみが必要だろう。制限時間をもうけて、タイムアウト時点での各軍のスコアで勝敗を決める…といったルールが一番簡単に思いつきそうだが、ただ、戦争ゲームなのだからもっと決定的な勝敗が欲しい気はする。
次に、このサイトが有料化するという点。
日本国内では残念ながらことごとく有料ゲームサイトがつぶれている。通信コストが高い日本ではビジネスとして成り立たないのだ。でも、SMCは有料化するそうな。月額1000円とからしいが。
うーん、しかもゲームソフト自体も6000円近くでパッケージ販売するらしいし、んで、このゲームってば対戦専用だし、ちょっと無謀かも。対戦専用ソフトなんだから、その値段で半永久的にサイトでプレイできるくらいじゃないとだめだと思う。
まぁ今月いっぱいは無料だし、ソフト自体もダウンロードできるので、興味のある人は今のうちに楽しんじゃおう(上記のサイトにて)。
ちなみに私を見かけたら声をかけてくださいませ。初心者戦場によくいますので。
電脳倶楽部の8月号になんとX680x0用のWebブラウザが収録されていた。ちゃんと画像も表示されているし、IEの最初のバージョンくらいのことはできるみたい。フレームは未対応だが、わけのわからんプラグイン満載のサイトじゃなければ実用性十分の出来ばえのよう。
DOSレベルのブラウザにIBMの「WebBoy」があるが、いずれはコイツのレベルにまで達するといいな。
なお、ダウンロードは作者のMitsuky氏のホームページで行えるので興味のある人はどーぞ。(WWWサーバーソフトもあるぞ!!)
7/22 ドラえホンの話
ちょっと話としては前のことになるのだが、今月の初め頃、ソフトバンクの「MobilePC」の依頼でFM-BIBLO/NCV13とドラえホンを組み合わせたモバイルコンピューティングの実験を行った。
NTTパーソナルが推し進めるPHS位置情報サービス「いまどこサービス」というものがあるのはご存知だろうか。これはPHS携帯者が「いまどこ」にいるのかを第三者が調べられたり、あるいはPHS携帯者自身が現在どこにいるのか、さらには自分の周辺にはどのような施設があるのかといった情報を引き出せるサービスのことだ。
ドラえホンはこれに対応した第一号電話機なのだ。
DDIポケットにも似たようなサービスがあるが、あちらは無料サービスなのでまだ実験段階という感じでサポートエリアが山の手線区内のみという制限があるため、あまり実用的ではない。一方、NTTパーソナルの「いまどこ」は有料サービスだけあってサポートエリアをNTTパーソナルのPHS電話網全域としているし、そのサービスの応用形態のバリエーションも充実している。
まず、該当PHS所持者の位置を、カーナビで表示したような地図画像として一般のFAX電話から取り出せる。こちらは利用するのにパソコンが要らないのがいい。
もう一つは、ドラえホンをPCに接続して、現在位置をPC上でマップ上に表示する利用方法。具体的にはPHSから取り出した位置情報をもとに一般の地図ソフトやインターネット上の地図サイトで表示する。
そしてこれを発展させ、現在位置周辺の施設の情報までも表示するサイトをNTTパーソナル自身が運営している。
このサービス、その位置情報は実際にPHSからの電波をソースに演算しているのではなくて単純に該当PHSから最も近いアンテナ局の位置をスキャンしているに過ぎない。よってその誤差は、アンテナの出力容量によっても違うが、およそ半径500mある。カーナビと違って向いている方向も検出できない。
まぁ、おもしろいサービスなんだけれど、これを普段、支払い金額に見合う活用を行っている人っているんだろうか。
子供に持たせておいて、ちゃんと塾に行ってるかどうか調べたり、会社なんかで営業の人間に持たせて、ちゃんと指示どおりの場所に言ってるかどうか確認したり…。または、誘拐された子供の現在位置を調べたり…?
でも、PHSの電源切られてると役に立たないんだよな。
まぁ、でも、ちょっとよさそうなのは、前述の周辺施設サービスのスキャン。現在位置の近くにあるホテルの予約状況とか最寄駅の時刻表なんかが情報として引き出せるのだ。
ただしそれだけの情報を調べるのに、ノートパソコンをカバンから取り出してOS起動して、インターネットにダイアルアップ接続して…という手順を踏まなければならない。「今まだ終電間に合うかな」とかいう差し迫った状況ではあまり役に立たないかも。使いこなすには「財力」の他に「あたらし物好きで気が長い」という性格も必要になりそうだ。
興味のある人はソフトバンク刊「MobilePC」1998年9月号p.88を読んでくれ。8月号ではDDIポケットの方のPHS位置情報サービスの実験をしてるのでさらに興味のある人はそちらもどうぞ。
東京ビッグサイトで行われたMIDI WORLD '98に行ってきた。楽器フェアと比べると規模は小さいがMIDI関係だけ見たい人にとっては回りやすく都合がいい。
初めに行ったのがヤマハのブース。ちょうどPCI音源カード「SW1000XG」のデモンストレーションをやっていた。進行役はDTMマガジンなんかで有名な氏家克典。
サウンドカードといっても定価で89,800円もするので一般のPCユーザー向きではなく、どちらかといえばDTMユーザー、それもかなり本格的にやっているセミプロ向き。
載っている音源はPCM音源(44.1kHz,20bit,12チャンネル)とMU100相当のXG音源(64音ポリ、32パート)。FM音源は載ってない。まぁ、位置付けとしてはハードディスクレコーディング用音源カードといったところ。
面白いのはXG音源部の音声出力がデジタル出力できるという点。つまりXG音源で演奏したMIDI演奏がWAVファイルにできてしまうということ。ついにアマチュアもフルデジタルの音楽製作環境を手にすることができるようになったわけだ。
これにくわえて12チャンネルの使い方自由なPCM音源もあるというのだから確かに強力な音源カードだ。
デモでは、XG音源の演奏自体をフレーズサンプリングし、これを演奏時PCMチャンネルでアサインしてしまえば、最大MU100、13台分の同時演奏が可能だということを説明していた。
やはりヤマハもUSB-MIDIの製品を計画しているようだ。写真はまだ製品名も決まっていないというUSB-MIDI変換ユニット。ローランドのUA100のようにオーディオプロセッサの機能も持っているようだ。搭載エフェクタ機能などは明らかにされていなかった。ちなみにUSBラインを通るデータ自体はローランドとヤマハの製品に互換性はないらしく、ヤマハのUSB-MIDIドライバを組みこんでローランドのUA100を繋いでも動作はしない(当然といえば当然)。しかし、こんなもの、後から出したところで先行しているローランドに勝てないので、ぜひともMU128とコイツの機能を合体させた商品でも出してほしい。おなじセクションでIEEE1394を使った次世代MIDIシステム(mLAN)のデモをやっていたが、注目度は低かった。ところで、ここのセクションの説明員てば、すごい口臭と体臭でけっこうデンジャラスだった…。とほほ。このセクションだけ人が少なかったのはまさか彼のせい???
今度はローランドブース。ローランドブースの前にはこんなポスターが張ってあった。「マイクロソフトWindows98とアップルのQuickTime3.0にGSのソフトシンセが組みこまれました」というコメントだ。Windows98ではDirectX6コンポーネントにおいてDirectMusicでGSの音色セットが標準になるという話は聞いていたが、Windows98に標準搭載されていたとは知らなかったな。うちのWindows98には「Microsfot Wavetable Softsynthsizer」なんてのは入ってないんだが…? しかしそれよりもQuickTime3.0にも標準装備とはすごいな。
しかし、ローランドのソフトシンセって実機とあからさまに演奏が違うからねぇ。このあたりまだヤマハのソフトシンセの方がまともなんだけど「業界標準」という称号はなによりも強いし「正義」だからなぁ。
ローランドのブースはUSBフィーバー状態。とくにUA100のデモンストレーションには力が入っていた。
UA100の基本機能であるPCM音源機能とUSB→MIDI機能のデモはもう見飽きていたので素通りしようと思っていたのだが、ブースのはじっこでやっていたオーディオプロセッサの機能のデモに足が止まった。UA100を使ってボコーダーボイスみたいなことをやっていたのだ。UA100でエフェクト処理した音声データを再度PC側に戻して保存できるので、ちょっとしたPCMシンセサイザーとしても使えますよっていうデモ。なるほど、これはちよっとUA100を見なおしちゃったな。
多分確実に出てくると予想されるSC88ProとUA100の合体モデルがでたらちょっと購入を考えちゃおうかなぁ。
懐かしいアナログシンセが展示してあった。写真は名機「Eμ」システム。ケーブル繋いで音作りってのがなんともサイバーだが、結局おと作りの手間っていうのは今も昔もこんな感じだ。
当日はYMOのシンセプログラマとして有名な松武秀樹がやってきてなにやらデモンストレーションをやっていた。小さいブースなのにすごい人だかりでちっとも見えなかった。残念…。
イベントステージで行われた「DTMクリエイターズトークライブ」。ゲームミュージック界、DTM界で名を馳せる、佐藤天平、古代祐三、ブラザーナオなどが出演した。
各自の最近作を披露しながらのトークだったのだが、主催がローランドということもあってDTMに関するトークというよりはSC88ProとUA100に関するクロスレビューのような内容だった。みんな口をそろえてSC88Proがあれば他は要らない…という趣旨のトークでファンとしては「実際」の使用楽器や開発逸話のような話をもっと聞きたかったんではないかな。(ほんとにSC88Proオンリーなのかもしれんけど)
人の入りは上々で、出演者の人気振りがうかがえた。
社団法人音楽電子事業協会(AMEI;Association of Musical Electronics Industry)のブースで見つけたパネル。AMEIでは次世代MIDI規格についての研究を行っているが、中でもちょっと注目度が高いのがこのGM2構想。
予想通りの展開で、音色セットの多バンク化、リズムセットのマルチ化、チャンネル11を第二リズムチャンネルにアサインする機能などを盛り込むらしい。意地悪ないい方をするとよりGS(XG?)に近くなるということだ。
東京ビッグサイトでは、当日「ぱそまる(パーソナル・マルチメディア)」というファミリー向けのPCショー見た稲ものが行われており、MIDI WORLDのチケット所持者は無料で入場できたのでここものぞいてみた。
入るなり目に付いたのがパソコンショップ「T-ZONE」のブース。「ぱそまる」ではライバルのTWO-TOPが出展していないせいでのびのびと商売をしていた。メモリやCPUは微妙に秋葉原価格より高い気がしたが、イベント会場ならではの目玉商品も多かった。写真はそのうちのいくつか。
インテル440LXチップセット、インテル430TXチップセットのマザーボードの新品が処分価格で売られていたのだ。両者ともに4980円。ガーン。ちなみにNECのPC9801用ゲームアクセラレータ「PC-FXGA」は2000円だった。これは買おうかと思ったのだがPC-FX用のゲームって今どうなっているかよく知らなかったのでやめた。
当日はWindows98の発売ということもあってT-ZONEブース内でも山積み状態で売られていた。写真を見ても分かる通り、結構な繁盛振りだ。
当日ぱそまる会場にいた馬鹿者たち。
IBMとサンリオのブースは隣り合わせで、「カルロvsハローキティ」という夢の化け猫ツーショットが実現していた(狙ってああいう配置にしたのか!?)。残念ながら写真でこの瞬間を収めることはできなかったが、キティが子供をおびき寄せ、カルロが食らうという、ライオンの狩りにも似た絶妙な連携プレイで犠牲者を大量生産しているところはこの目で見ることができた。
マリオの偽者みたいなヤツは何のキャラクターだか分からず。ドナルドは「どーなるどなるどどっきどきぃ〜」としゃべりながら道行く人の口にハンバーガを押し込んでいた。それにしても、もろ日本人顔のドナルドが見れてちょっと得した気分である。
そのIBMブースとサンリオブースに展示してあったのは出たばかりのIBMブランドの「チャンドラU」であるThinkPad235と、サンリオカラーに染まった富士通FM-BIBLO/NCV13Dである「ハローキティパソコン」。
なかなかの人だかりで、とくにキティパソコンはブースにいた担当者が「売れて売れて困ってます」とボソっと漏らすほどの人気振り。しかしキティパソコン…キーボードとポインティングデバイスがブラックなのはなんとかならんのか…。ほんとうにボディの色塗っただけではないか…。せめてキーボードも白とかに塗ってくれよう。
しかし、サンリオ商品にしただけで一世代前のパソコンが売れるっていうのは実は新たなビジネスなのかもしれない。
そこでどうだろう。WindowsCEパソコンを出している各社達。はっきりいってCE2.0マシンて、NECのモバイルギアしか売れていない状況なので、ここで、各社のできそこないのCEマシンをアニメ関連商品にして再発売してみては?
サザエさんプリントのPERSONAとか、ドラえもん印のカシオペアとか出したらきっといまよりは売れると思うんだが…(少なくとも私は買う…かもしれない)。だめもとでやってみなよ、各社。
当日のぱそまるのイベント会場ではプロ棋士の羽生善治が生出演で対談を行っていた。略してぇ〜ナマハブ〜。
何話してんのかよくわかんなかったが、多分「土器」の話かなんかだと思う。
それにしてもすごい数の聴者で、さすがは有名人といったところ。私も人気者になるために公文式でもはじめようかなぁ。でも、もう「クモンドキ」過ぎてるしなぁ…。
そういえば、ぱそまるの会場でこんなブースを見かけた。まさか出展しているとは…。やるなぁ。…にしても管理者も含めて誰も人がいなかったのはどうしてだ?