9/1 極薄ノートPCの話

 某社の最新極薄ノートPCを見てきた。うーむ。たしかに薄い。A4サイズのノートクラスの中でも飛びぬけて薄く軽い。

 しかし....A4サイズってのはなぁ。A4サイズになってしまうと薄いの厚いのってわかんないからなぁ。

 そろそろA5サイズ以下でまともなノートPC欲しいよ。

9/9 FDS120(LSドライブ)の話

 ちょっと前の話になるがLS120ドライブ(最近スーパーディスクとかに名前を変えたあれ)を導入した。X680x0用の3.5"FDDとして使うのがメインの目的。

 購入したドライブはアイ・オー・データ機器製のFDS120。LS120ドライブ自体は現在出荷されているものはATAPIのものしかないのだが、FDS120ではアイ・オー・データ機器独自のATAPI←→SCSIコンバータをかますことによってSCSIドライブとして製品化しているらしい。そのせいかどうかわからないが、FDS120ドライブはSCSIデバイスのタイプとしては「プロセッサ」になってしまっている。

 「プロセッサ」デバイスになってしまっていると汎用SCSIドライバでは制御のしようがないというわけで、これまでFDS120ドライブはX680x0では使えないことになっていた(Windows95/NT4.0用のドライバはもちろん付属している)。ところがこの夏、満開製作所のスタッフにより専用のドライバが開発され、なんとか接続できるようになったのだ。

 これまでX680x0用の3.5"FDDというとツクモ製のものがあるが、現在では当然製造していないので入手不可能。そういう意味ではこのFDS120はX680x0に接続可能な最後の3.5"FDDというわけで、実際X680x0ユーザーの間で静かなブームとなっているようだ。価格は実売で25,000円〜32,000円といったところ。偶然にもX680x0用のツクモ製3.5"FDDは27,000円くらいだった。それを考えると汎用性のあるSCSIデバイスでこの価格なら....って感じでX680x0とDOS/Vパソコンを併用しているユーザーに売れているみたいだ。

 ドライブは720kB,1.25MB,1.44MBのいずれのメディアの読み書きもできる。製品には120MBのLS120メディアが付属しており、セットを購入したときから一応120MBの大容量の読み書き体験もできちゃうんだが、きっとほとんどの人がDOS/VのFD読ませるのが先なんだろうなぁ。ぐはは。

 X680x0ユーザーがこのドライブを使う上で注意しなければならないのは、まず、接続SCSIケーブル。ドライブ側のSCSIコネクタは櫛形形状なので他のSCSIデバイスとの間に接続を考えている人はちょっと注意が必要だ。一応セットには櫛形のSCSIケーブルと櫛形→アンフェノールハーフピッチ50pinの変換コネクタは付属しているが。

 それとソフトウェアの問題。接続にはGORRY氏の開発した汎用SCSIドライバ「SUSIE.X」と満開製作所(TNB製作所)小松氏制作の「FDS120P.X」といったドライバが必要になる。これらはGORRY氏のホームページ(http://www.shonan-inet.or.jp/~gorry/x68index.html)や満開製作所のBBS(03-3985-6227)で入手できる。

 Windows95/NT4.0環境でアクセスしたFDは、場合によっては(そのファイル管理方式の違いから)X680x0ではうまく読めなくなってしまうことがあるのだが、これもGORRY氏のホームページで入手可能な「VTWENTYONE.X」を常駐させれば(完璧ではないが)解決できる。

 ドライブ自体は秋葉原ではツクモ本店やツクモDOS/V館で売っている。本店は今はほとんど影も形もなくなってしまったX68コーナー(面影だけは残っている)にあるらしい(未確認)。ちなみに私は新宿南口のビックパソコン館で購入した。新宿西口のヨドバシカメラOA館でも売っていた。

 そうそう、このドライブ買った人、ユーザー登録葉書の「お使いの機種」の欄はあえて「X680x0」と書いてやろうね。

9/18 GEOSの話

 GEOSは頭に直に効く。

 たしかに癪に障るCMだよなぁ。カチンとくるもの、見ていて。なぜか。

9/19 TEOの話

 鈴木保奈美よ。「でも、ほのかーにあまいんだぞー」の声色がどっちつかずでいかん。

9/20 第35回AMショーの話

 「東京ビッグサイトはオタクばっかりいてピッグ(ブタ)臭いからこういう名前がついたんだぜ。」とにこやかに毒舌をかます友人と、東京ピッグ臭いで開催された第35回AMショーに行ってきた。

 入場料が2,000円は高いよなぁ。2,000円あればゲーセンで5時間は遊べるよ(格闘ゲームばっかやるという条件でなら)、と思いつつ入場。

 まず、見たのはモータルコンバット。アメリカではバーチャファイターシリーズよりも人気のある作品らしいが、日本でのウケは今一つ。これまではたしか実写取り込みキャラの格闘ゲームだったのだと思うのだが今回の最新作はポリゴンになっていた。

 

 

 

 

 次に訪れたのがSNKのブース。NEOGEOの新型機でサムライスピリッツの3D版が動いていた。キャラクタがでかいので4:3のディスプレイではちょっと狭いという感じ。相手をふっとばすと、ステージの別場面が新たに登場するという演出は面白い(発売後1週間で消えたタイトーのカイザーナックルモニタような演出があったが)。しかし、3D侍魂にはついに操作系にガードボタンが採用されてしまった。きっと私はなじめないだろう。

 同じNEOGEO64基板を使った新作にラリーもののレースゲーム「ROUND TRIP RV」があったが、こちらはインパクト薄かった。画像レベル的には最近の3Dパソコンゲーム程度で「新世代」を感じさせるレベルではない。もっとも最近のPCゲームがやたらすごいので、そのせいでわれわれの目が肥えすぎちゃっているんだろうけども。

 

 トーワのブースではティムバートンのクレイ・ストップモーション映画「The Nightmare Before Christmas」のキャラクターフィギュアが展示されていた。日本でこれをこの冬発売するらしい。価格は一体8800円。うーむ、私は欲しい気もするが、それほど映画自体も新しくないし、サンリオキャラのような明るさもないし、日本で受けるのかなぁ。

 このトーワ、長野オリンピックのキャラクター「スノーレッツ」のぬいぐるみなども販売する予定らしい。

 話題はずれるが、しかし、このスノーレッツ君のデザイン、落書きみたいなやる気の無さがすばらしいなぁ。きっとどっかのしがないデザイナがこんな絵書いて「私、オリンピックのマスコットキャラクターをデザインしてみました」とかいってJOCに持ち込んでもきっと相手にされないだろうなぁ。こんなクソみたいなデザインでも世界に認められちゃうんだから、いやぁ、何だかいろんな意味で勇気づけられるちゃうよね。

 カプコンキャラクタのコスプレ軍団が集合(写真左)。カプコンキャラのコスプレはかなりいた模様でAMショー会場内を歩いているとかなりの高確立で遭遇することができた。去年もそうだったが、堂々と他社ブースのゲーム機でその姿のままプレイに熱中する輩が目立つ。リュウやチュンリがバーチャロンとかバーチャファイターやってたりする姿はなんともシュールな光景である。

 右はカプコンブースで妙にウケのよかった3D格闘ゲーム「私立ジャスティス学園」。いわゆるチームバトルものだが、チームメンバー二人で決める超必殺技がコミカルでおかしい。操作感覚としてはストリートファイターEXに近い感じで3D格闘が苦手な人も結構楽しめそう。見た感じPS互換機版で動いていそうだったので近い将来PSへ移植されると思われる。「暴力はいかーん」と叫んで、ストリートファイターのリュウに似たド派手な技を繰り出す中年教師が笑えた。 

 コナミのブース。新システム基板コブラで動作する「ファイティング武術」「RACING JAM」が人気を呼んでいた。

 ファイティング武術はバーチャファイター3より登場が早ければインパクトが強かったのだが今となっては....。おそらくこれは当たらないだろうなぁ。1ボタンプレイモードなどの初心者救済システムなどの新アイディアが盛り込まれてはいるが、なにがどうバーチャファイターと違うのかプレイしただけではわかりにくい。ゲームとしてはよくできているのだがヒットしなかったという、かつてのマーシャル・チャンピオンと同じ運命をたどりそうな作品である。コナミの格闘ゲームはことごとく不運な末路をたどっているが今回もおそらく。うむ。

 RACING JAMは筐体にサイドブレーキ、クラッチ付きの本格指向のレーシングゲーム。たしかに画像レベルはギョっとさせられるほど高いが、開発進行度が低いためか、ゲーム自体の爽快感がまったくない。ハンドルを回した後反力がないので、カーブでハンドルを切った後は一所懸命ハンドルをニュートラル位置に戻さなければならず真っ直ぐ走ることすら難しい。今後の調整に期待したい。

 ショー内で見かけたドラえもん。写真中央の旗揚げゲームで勝つと写真左のドラえもんグッズが景品として当たる。このゲーム、たとえドラえもんに旗揚げゲームで勝利したとしても最後の「○×ルーレット」で○を出さなければ景品がもらえないという、その前の旗揚げゲームが一体何だったのかわかんなくなるようなゲームシステムを採用しており、脱力感あふれる一作となっている。右はドラえもん型の乗り物、かなり大きい。こんなのが町中を走っていたらディアブロでも道を譲るだろう。

 セガのブース。バーチャロンやバーチャファイター3のニューバージョンは会場が混んでいて見られなかった。

 左はモデル3を使ったブラックバス・フィッシングゲーム「GET THE BASS」。釣竿とリールの操作系がリアルだ。ルアーの種類やルアーの操り方によって釣れるバスの大きさが異なったりと、ランダム要素が強かったこれまでの釣りゲームとは違い高いゲーム性を持っている。仕掛けをポイントに投げ込んだ後の視点は水中に移動する。糸の引き方によってルアーの動きが変化し、動きによってCGの魚がルアーを追ったり追わなかったり。このゲーム独特の緊張感が楽しい。釣り上げたバスによってプレイタイムが加算され、タイムアップまでにトータルで何kgのバスを釣り上げるかを競うことになる。ゲームセンターでの登場が待ち遠しい。

 右はバーチャファイターなどのテーマを歌うセガ・サウンドチームの光吉猛修。観客のみなさん、バリバリのロックサウンドを、床に体育座りでしずーかに身動き一つせずに聞き入っていた。かつてのSSTバンドの盛り上がりと比べると、地味な人気である。

 タイトーのブースは「GダライアスVer.2」と「サイドバイサイド2」がメイン。サイドバイサイド2もコナミ「RACING JAM」と同じく実車モデルを採用したカーレースゲーム。こちらは完成度が高く、爽快感もなかなか。画像レベルはそれほどで高くはないので会場内での人気は今一つだったようだ。

 タイトー社内最速の男(このゲームの開発者らしい)にレースで挑戦というイベントが妙に盛り上がっていた。自分もレースに参加したが....たしかに速い。この男の操るクルマはカーブに突入する前にすでに車体がコーナー出口方向へ向いており、我々一般ドライバとはレベルが全然違う。うーむ、しかし「開発者に挑戦」っていうのは結構燃えるイベントだなぁ。

 

 

 

 サクセスの「コットン2」。ST-V基板で動いている様なのでセガサターンへ移植される可能性は高い。ゲームの雰囲気は前作と同じで、なかなか楽しい。二人同時プレイが可能になったり、格闘ゲームのようなコマンド入力を行うことによって必殺ショットが撃てたりするところが新しい。敵の攻撃はかなりハードなので、見た目より硬派なシューティングゲームのようだ。

 

 

 

 

 セガのブースにあった「似てボン」というプリクラの亜流。入力された顔写真のエッジ抽出を行い、これをもとに赤塚不二夫タッチの似顔絵を作成してくれる。自分の顔が、もし、赤塚不二夫ワールドの住人だったら.....という夢(?)を実現してくれる。

 ぜひともシリーズ化して梅図かずおバージョンとか、つのだじろうバージョン、藤子不二雄(A)バージョンも出して欲しい。

 

 

 

 当日会場で見かけたかぶりもの君たち。

 左はカプコンのロックマン。ロックマンのやろう、私が斜めから撮ろうとして移動すると、くるりとこちらを向いて必ず正面向きでこのポーズを決めやがる。何度移動しても正面に向きやがるので、こっちが折れて「おのぞみ」の正面ポーズを撮ってやった。まったくまだ若いんだからカメラアングル気にすんなよ。

 真ん中はテクモ「モンスターファーム」のモンスターキャラクタの一匹。一本足しかないので移動するときは当然ピョンピョンとジャンプすることになる。かなりの重労働だ。

 子供に人気のあったアメリカ生まれの化け猫キャラ。同じアメリカ生まれのIBMのカルロ君と史上最強の化け猫の座を目指してぜひとも戦っていただきたいものである。

9/27 World PC Expo '97の話

 World PC Expo '97に行ってきた。今日が最終日で、しかも土曜日ということですさまじい人出だった。

 私は大体午前11時に到着し、まずはショップブースを覗いてみることに。今回は、一般ブースとは隔離されたショップ専用のブロック(入場無料のイベントホール)で行われていた。前回、周辺ブースから苦情が来たのだろうか。いずれにせよ、分散されて点在するよりは回りやすいし、いいアイディアだと思う。

 「Windows Worldのときほど盛り上がりってはいない」という話は聞いていたのだが、そんな事もなく、売り場はものすごい人だかりであった。

 

 Ultra DMA/33非対応のHDD FireBallST(E-IDE3.2GB)が19,800円,Ultra DMA対応の FireBallSTA(3.2GB)が24,800円とか、SDRAM DIMM 32MB2クロック品が14,800円、同4クロック品が11,900円、など、市価よりも結構安い。PC本体やモデム、TA、メディアなどもたしかに安かった。車で来ていた私は、高速代、駐車場代をいれるとそれほど得にもならないはずなのだが、あの雰囲気は催眠商法に近いものがあり、どうも見るもの見るもの欲しくなってしまった。E-IDEの3.2GB FBは欲しかったのだがまごまごしている間に売り切れてしまい、結局PDのメディア2枚を4,200円(1枚2,000円)で購入するだけにとどまった。

 

 

 

 さて、これは一体なんでしょう? 「ああPC98-NXのMobioじゃないの? あのリブレットに似ているというあれでしょ?」という人は、先読みし過ぎである。これはリブレット50それ自身、そのブラックモデルだ。ノートPCアップグレード系ショップとして有名なマクサス・コンピュータのオリジナル商品。台数限定だったが注目度は低かった。やはり「50」というところがマイナスポイントなのかな。ちなみに、これもショップブースなのでその場で購入、即持ち帰り可だった。

 

 

 

 

 この紫色の、毒きのこ食ってあたったような肌色の悪い熊はポストペットというパーソナル向けメールクライアントソフトのマスコットキャラ。ポストペット自体はソニーコミュニケーションネットワーク製のものなのだが、ここがなぜかショップブースに出展していて安いパーツを探し駆けずり回るDOS/Vパーツオタクの通行の邪魔をしていた。とはいっても一般客にはオオウケで、カルロにとって新たなライバルとなりそうな存在である。名前はそのまんま、テディベアというそうな。カルロの緑とテディベアの紫、お互い補色同士というあたりに未来の熱い戦いの前兆を感じる。ちなみにテディベアにはミニウサギ、オオガメ、雑種ネコ(それぞれがそのままキャラクタ名)という3人のやる気のない仲間たちがおり、カルロ君かなり形勢不利の模様である。 

 ゲートウェイ2000のイメージキャラクタ「牛」が幕張メッセ入り口前のデッキ上にドンと置いてあった。前には「会場にいるワタシを探してね」みたいなことが書かれていたが、何のことはない、すぐ見つかる。エキスポ会場に入れば同じものが数頭天井に浮いるのがすぐわかる。

 しかし、ビニール製とはいえでかい。こんなものをたくさん作ってしまうとはゲートウェイめ、あんなにパソコン安くしておいてまだ儲かってんだなぁ。

 しかし、牛のキャラクターを前面に押し出し始めてから、いつのまにか昔ほどハイエンドなイメージがなくなってしまった気がする。むかしはあのエアコンみたいなケースがカッコよく見えたもんだ。

 

 

 SAMSUNG(三星電気)のブースにて展示されていた同社製ハードディスクのスケルトンモデル。ダミーだとは思うが、実際に動いているところが見ることができる。ハードディスクってのはここまで速く回ってここまで早くヘッドが動いているのかーってのが分かる。三星電子のハードディスクというのはまだ日本ではなじみがないが、近々秋葉原でも見られることとなろう。同社製HDDとしては主力製品と思われるWINNER(U)シリーズは5400rpm,seek time9.5msとなかなかのもの。値段さえ安ければQUANTUMのFBシリーズ並みの人気商品となることだろう。

 ブース内にはAlpha2164(466MHz〜600MHz)のマシンが多数展示されていた。1997年9月から三星電子がAlpha2164プロセッサの互換(というかDECからのライセンスを受けて生産したもの)をリリースしているそうだ。なにかとPentium互換チップばかりが注目されがちだが、この低価格版Alphaも値段次第ではWindows NTマシンを選ぶときの有力な選択肢の1つになりそう。

 FIC(First International Computer)のブースの注目株「PA-2012(ATX)」。「ソケット7マザーにAGPがついた」ってやつ。LS120ドライブからのブートにも対応し、L2キャッシュは1MB。チップセットはVIA Apollo 590VP3だ。VIAのチップセットということはAMDやCyrixのP5互換チップと相性がいいというわけで、ひそかに年末の注目株である(AMDのバスクロック100MHzに対応したチップセットが出てくるまでは?)。値段は24,000円前後、発売時期は10月下旬以降とのこと。

 ちなみにVP3もVP2同様PCIクロックはバスクロックとの同期仕様になっているのでVPXのときのような遊び方はできない。

 

 

 ビクターのD-VHSの据え置き型ビデオカセットレコーダー(参考出品)。発売時期は未定だが、こうしたデジタルビデオデッキが世に出回ったときこそ、やっと民製品レベルでもデジタルビデオの時代に突入したということができる。ビクターの技術者は、このデッキがリリースされるとほぼ同時に、デジタルビデオカメラなどのデジタル動画がDV端子経由でそのままPCへ送れるキャプチャ製品をリリースする、と言っていた。今の「静止画のみキャプチャ」というマヌーな状況がやっと改善されそうだ。

 

 

 

 

 αDATA32のPHSモデムが現在馬鹿売れ中のSIIのブースで見かけたなぞの生物。名前は「SIIネット君」というそうだ。口もとのほくろがセクシーなのはいいが、後頭部に生えた突起物はいったいなんなのか、実際に説明員に聞いてみた。

「かれはここがケーブルで接続されているんです」

との答え。つまり、こいつは有線制御のロボットのようなものらしい。ほくろにさえ惑わされなければ楽勝だろう。

 

 

 サイバースティックと読み間違えてしまったテロップ。ただそれだけで、それ以下でもそれ以上のものでもない。写真を撮っているとき説明員が説明をはじめそうになったので逃げてきた。「ただの冷やかし」という説明員にとっては憎むべき典型的イヤな客になってしまった。ブース名すら覚えてない。すまん。たしかNTT系だったかな。

 

 

 

 

 

 AMDのブースにて。

 左はノートPCに搭載されたK6。とはいっても特別仕様ではなくソケット7を採用したビッグサイズなノートPC向けマザーにそのまま載っているだけ。....とおもったら、近々0.18μプロセスを採用した省電力型K6の発表を予定していると説明員がいっていた。0.18μというとインテルTillamookよりも先をいっていることになるなぁ。ちなみにK6の266MHz〜300MHzは年内にも登場の予定があるともいっていた。ほんとか。

 中央はAMDデザインのチップセットAMD640。右はAMD640採用のシャトルのマザーボード「HOT-603」。実はAMD640はVIAと共同設計していたのでこれって中身的にはVIA VP2と同じ物らしい。ってことはこれが欲しかったら価格がこなれてきた(VIA VP2採用の)FICのPA-2011あたりを買うのがいいのかも。

 注目はAMD640の後継だな。VIAとは決別してAMD独自でAGP採用、バスクロック100MHzのチップセットとして制作しているらしい。K6+についてもちょっと聞いてくるべきだったなぁ。わすれてたよ。

 ユニデン製NC。今回のエキスポではネットスケープが動作している実機を実際に使用することができた。

 ブース内は結構空いていて人々のNCに対する関心の薄さが見て取れたが、インターネット使い放題なので「インターネットってどんなもんなの」っていうような「ぱそこん初心者」にとっては待たずに遊べたので、ある意味穴場だったと思う。

 写真左はCyrix MediaGX/133MHzを採用した重さ3kgのボックスタイプ。x86チップ採用しているからといってPCではない。NCなのだ。本体にはスマートカードスロットがあるだけでFDDはないし、CDROMドライブもない。入出力は全部NCサーバー相手にやるのだ(理想図によれば、だが)。ネットスケープNC版は思ったよりスピーディに動いていたぞ。図書館とか、企業のショールームとかには結構向いているかもなぁ。

 写真右はARM SA110/233MHz搭載のポータブルタイプ。1.9kgとそこそこ軽い。

 製品としては、左のボックスタイプはともかく、こちらはイマイチだなぁ。ポータブルってことはスタンドアローンでもまともに動かなきゃいけないんだし、だったら汎用性があるPCの方選択すると思うよ、多くの人は。

 IBMのブース。もうどこを見てもカルロ一色。もうブース自体が緑色に染まっていたというのはウソ。...とはいえ、写真の通り、カルロはブース周辺を徘徊し、道行く罪もない人に襲いかかっていた。

 カルロのベストフレンドと思われる写真の女性(Windows Worldでもカルロと一緒にいた)に「カルロがくるで賞」の当選者について聞いてみた。

善「カルロは一体どこへ何日間滞在したのでしょうか」

カルロの女「今はおこたえできませんが....。もしカルロについて詳しいことをお聞きになりたいときはここへどうぞ」

と名刺をくれた。「プロモーター 志田さやか」とある。どうやらこの女はカルロのマネージャー的存在らしい。「プロモーター」という肩書きのさらに上には「カルロクラブ」という謎の組織名が印刷されていて、カルロの顔の絵まで描いてある。電話番号03-5572-2946,FAX03-5572-2414とも記載されている。カルロクラブ事務局はなんとFAXまで装備しているようだ。カルロクラブはどうやら大規模な組織らしく、その行動は組織的に行われていると思われる。IBMのような大手企業がバックについている可能性も否定できまい。

善「カルロクラブ...。いったいどういう組織なんですか」

と聞いた瞬間、ガアァ、とカルロが襲いかかってきた。普段は薄笑い程度に半開きの口が、このときはスイカを2個は丸呑みできるほどの大口を開けていた。口の周りにはケンザンのように牙がびっしり生えており、あれならオトナの頭をかみ砕くのも造作ないことであろう。手からはカッターのような鋭利な爪が出ており、その巨体からは想像できないほどのスピードで腕を振り回してきた。まさに猛獣である。不意をつかれた私は逃げるのが精一杯。

「いいこと? この件から手を引くのよ」

と、走る私の後ろから嘲笑うかのような口調で声をかけるプロモーターの女。

 ふう。まったく恐ろしい体験だった。今もあの時を思い出すと脂汗をかいてしまう。きっとカルロがくるで賞が当たった家族はもうこの世にはいまい。おそろしいおそろしすぎる、十万石まんじゅう。

 ちなみに、勇気のない私は上の電話番号に電話をまだかけれないでいる。だれか代わりにかけてカルロがくるで賞当選者の消息を確認して欲しい。

 さて、この写真に写っているのはカルロの幼生。確実にカルロは地球上でその数を増やしているようだ。

 上の写真でもプロモーターの女の胸のポケットにその姿を確認できる。カルロクラブに入った人間はカルロの幼生を産み付けられ洗脳されてしまうのだろう。そういえば当日IBMのブースで説明員をしていた人たちのすべての胸にカルロの幼生が寄生していた。全人類カルロ化はそう遠い未来のことではないのかもしれない。

 

 

 

 

 左上の写真は極秘入手に成功したカルロクラブのバイブル(の表紙)。13cmX13cmサイズの小冊子の形状をしており、中身はすべて抽象的なひらがな表現であらわされている。内容そのものは地球征服のシナリオのようだ。図入りで克明にその作戦行動が記されている。写真右はこのバイブルの最終ページで、まんまと作戦に成功したカルロのおぞましい笑い顔が描かれている。

 ここまでカルロクラブの実態を知ってしまった私は先が長くないかもしれない。カルロクラブは全力で私を消しにかかるに違いないからだ。しかし、これだけはいっておきたい。私は命あるかぎりカルロを追い続ける。そしてカルロの野望のすべてを暴き、そしてそれを阻止したいと思う。たとえそれが紫色のテディベアの助けを借りるようになってしまうとしても、だ。

 今回のエキスポはNECのブースがもっとも注目を集めていた。そう、超遠まわしに「PC-9801/9821終了宣言」を行ったNECのブースだ。新シリーズとなるPC98-NXはMircosoftが提唱するPC97,PC98仕様を取り入れたPC/AT互換機。Cバスが廃止、AGPバスを採用、USBでキーボードが接続できて...と過去のしがらみが無い新シリーズだけにそのスペックは最新そのものだ。これでNECも「Altキーが無いんですけれども」「GRPHキーを使ってください」というばかばかしい問答から解放されることであろう。実際の発売は10月下旬から。

 

 

 

 写真はブラックタイプの東芝リブレットではなくPC98-NXのモバイルタイプ「Mobio」。しゃれにならないくらいリブレットに似ている。液晶パネルはワイドスクリーンかなんかを使って、ちょっとは独自性をアピールして欲しかったなぁ。左右の額縁太すぎ。

 キーボードはリブレットと大体同じくらいの大きさ。ポインティングデバイスはスティックタイプを使用している。液晶パネル右にある丸いスイッチは「リブポイント」ではなく電源スイッチだ。

 

 

 

 オリンパスのブース。フレームアウトしている写真で恐縮なのだが、これがウワサのオリンパスのメガピクセル・デジカメ「CAMEDIA C-1400L」。デジカメ用原色フィルタCCD採用で最大解像度1280x1024、光学3倍ズームを採用した一眼レフタイプで価格は驚きの128,000円。下位モデルで1024x768モデルが99,800円。

 見かけの割には軽い。フラッシュもついてるし、無敵なのでは!?と思いきや、欠点も多い。まず、液晶モニタが後ろにこれみょうがしについているが、ファインダとしては使えない。記録メディアが3.3Vスマートメディアなのだが8MBの最大容量タイプを持ってしても1280x1024モードでは8枚しか取れない。しかも話によれば今後発売されるといわれている16MB,32MBタイプのスマートメディアには対応しないとのこと。まぁ、第一世代ということで「物好きさん」が買ってくださいということなのだろう(ほんとかよ)。ただ、画質はキレてる、キレまくってる。原色フィルタ系の特徴だとは思うが、その絵は鮮烈だった。次期モデルに期待、ということで。

 

 コンパイルのブース家なり大きなスペースを確保して「ぷよぷよ」大会をやっていた(写真左)。しかしメインの展示物はぷよぷよではなく「パワーアクティ」というスケジュール管理ツール。コンパイル版「Outlook」って感じなのかな。「パッケージはほとんどゲームみたいだが、中身はビジネスソフトなんだよ」という売り方をしていた。発売時期は結構先、来年3月とか。

 来場者には「パワーアクティ」のパッケージと「ぷよせん」を配っていた(写真右)。パッケージとはいっても箱だけ。空き箱だ。これをどうしろというのかよく分からないが、結局持って帰ってきてしまうのだった。

 「ぷよせん」は「ぷよぷよ」のイラストの描かれたたビニールに、おせんべいが入っている。よくみると各パッケージの「ぷよ」の色と顔が違う。全部で何種類あるのかな。ちなみにこの商品は実際にコンパイルのお菓子販売部門「ぷよまん本舗」で販売されているようだ。

 アップルのブース。Mac OS8一色。

 「今ごろファイル処理にマルチスレッドが導入されたんだぜ」などとWindows95/NTユーザーには馬鹿にされていたが、X680x0ユーザーにとってはそれすらうらやましいものである。

 

 

 

 

 マイクロンのブースにあったチップセット「SAMURAI」採用のデュアルPentiumIIマザーボード。マイクロニクス・ブランドではなくマイクロンブランドなのがちよっと変わっている。一番上の幅の広いPCIスロットのようなものは64ビット幅/66MHzのマイクロン独自のバスコネクタだ。

 現在出回っているAGPは等速AGPというやつで32bit/66MHz,266MB/secのバンド幅を持つが、このSAMURAIの独自バスは数値的には2倍の性能(533MB/sec)を持つことになる。マイクロンは専用のFire GL 1000を Proをこのバスに差したPC「Powerdigm XSU」をリリースするそうだ。価格は40万円後半(シングルPentium II/300MHz)から90万前半(デュアルPentiumII/300MHz)とのこと。

 あと、マザーボード単体の販売は行いませんだって。まぁ、そういうもんだろうな。

 

 ディスプレイの大手メーカーViewSonicのブースで狂喜乱舞していたオウム集団。オウムはこんなところで集会をしていたのだ。他ブースのキャラクタとは違い、あまりにも激しく動き回るのでカメラに収めるのが大変だった。さすが南米産の鳥だけはある。全部で3羽いた模様。

 ちなみにちょっとリズム感が悪い3羽だった。

 

 

 

 

 

 「探してください」と入り口でいわれた牛を見つけた。その下にはカウボーイ姿のお姉ちゃん達がいた。その前を情けない衣装を着て「立ち止まらないでくださーい」と大声を張り上げながら歩行者誘導をするGATEWAY2000の社員がいた。ただそれだけ。

 ゲートウェイをみたところでタイムアップ。最終日27日は4時で展示が終了となる。そこでこのあと6時まで「営業」をつづけるというショップブースにもう一度足を運んだ。

 TWO-TOPブースではジャンケンオークションが開かれていた。私も参加したのだが、全く買えず仕舞い。出てくる商品は結構いいものだったぞ。たとえば230MB外付けSCSI MOドライブが1万円、640MB外付けSCSI MOドライブが2万円、PCMCIA MIDI音源SCP55が3,000円、Mystique/4MBが8,000円など。挙げればきりがない(全部じゃんけんで負けた)。

 オークションは周囲のショップブースからの苦情により終了。それもそのはず、あまりにもTWO-TOPブースおよび周辺に人が集中したために、他のブースへ全く人が行けなくなってしまったのだ。やるなぁTWO-TOP。

 オークション終了後は片落ちのソフトなどをなんと無料配布。最前の人が将棋倒しになるほどのパニックが起こり大変な事態に。わたしも押されもまれながらなんとかローランド製のGS音源用SMFデータ集を一箱取る事ができた。GS音源データとは無縁そうなアホ女がたくさん他タイトルを抱えていたのは悔しかったなぁ。


戻る

Music : "Along the Seashore/SC88" By Z.Nishikawa