96年3月某日 FAXの話
ファックス電話SPEAX22TA。去年の年末に新品で買ったときから、紙を巻き込んでエラーを出してたんだよ、これが。
仕事先から送られてくる大量のファックスを途中で紙詰まり起こしてエラー出力して回線切断しやがるんだ。もう買ってから2ケ月ほど経ったんだけれどロールかえてもだめだし、もうがまんしかねて、頭に来てサービスセンタに電話したんだ。
で、きたNEC商品サービス 小金井サービスステーションからサービスマンがうちにきて、しばらくいじってたっけ、どうしてもわかんないらしく、そのまま持ってかえりやがった。うちにきてテスト受信とかをわしのロールで散々無駄にしてな。
1週間もかからないで治りますから...とかいって1週間経っても何の連絡もなくて、やっと10日ほどたってもってきたんだが...。ロールペーパーがもとのまんま。おい、こらうちは10日間FAXなかったんだぞ。
そのおとしまえつけんかい。
「ロールペーパーくらい新しくしてくんないの?」
「それはできませんね。」
「だって、初期不良だったわけでしょ。こっちはそのおかげでどのくらい紙無駄にしたとおもってんですか。テスト受信もうちの紙使ってやってたし。」
「それはお客様の環境でテストしないといけないから。紙はうちのサービスの担当じゃないし。消耗品だし。」
「...」
「初期不良だと思うんならなんでもっと早く連絡しなかったんですか」
「...」
「多分こういう事はどこのメーカーに言っても同じだとおもいますよ。」
ジャキーン!!
ま、しばらくの交渉の末、なんとかロールペーパーの新品1本はせしめましたが、
「初期不良だと思うんならなんでもっと早く連絡しなかったんですか」
にはむかついた。で、ロール一本なのに結構食い下がるのには驚いた。
以前週刊誌で話題になったPC9801シリーズの3.5インチドライブの初期不良事件もどこかの会社員が摘発して、それをNECはあの手この手で隠滅しようとしたことがあったよね。結局NECは非を認めてPC9801EXとかの該当機種を無料でドライブを交換することで決着したけど。NECってどーも客のネットワークなめてるよな。
で、その修理後のこのFAX、あい変わらず、紙を巻き込んでます。なおってないやんけ。うう。
当分、NEC製品とフランス製品は買わん。
96年3月某日 続FAXの話
先月お話したNECのファックスSPEAX22TAだが、結局3回の修理をしても良くならず、ぶち切れた私はついに新品との交換を請求。NECも自らの非を認め交換に応じた。当たり前だ、買った時から壊れてたんだから。
で、笑えるのが3回目の修理明細書。
「念のために用紙カッターを交換してみました」
もうサービスマンもどこを修理していいのか分かってなかったんだよ。おいおい。
(この「話の日記」は私が昔、満開製作所発行の電脳倶楽部に連載していた「(善)のゲームミュージックでバビンチョ」内のおまけエッセイからの抜粋です。当時はフランスの核実験が話題になっていたのでちょっとだけかすったネタが盛り込まれています)