各方面で話題になったプレイステーションエミュレータに続いて、1月末にニンテンドー64エミュレータも登場した。(WiredNewsの関連記事1 WiredNewsの関連記事2)
各方面からの圧力と自主規制により登場後3時間で消し去られてしまったが、なんとか入手に成功。
実際にCeleron300A(450MHzオーバークロック)、メモリ128MB、Voodoo2という環境で動かしてみたが20fps前後出ている。下の画像は実際に動かした画面をキャプチャしたものだ(クリックすると拡大表示。JPGに落としたので多少画質は劣化している)。
ビデオカードが3Dfx Voodoo1/2/Banshee専用というあたりにかなり癖の強さを感じるが、とにかく実際に動いているのを見ると感動する。サウンド周りにまだ不備があるのと、操作系にあの「さんでぃーすてぃっく」に変わるものがないのでプレイ感覚が最悪なので実機に取って代われるものではないが、技術的には感服せざるを得ない。
ニンテンドー64と下の3本のソフトは持っているで、実機の画面とエミュレータの画面と並べてみてみたのだが、まず、驚かされたのがその画像の解像度の高さ。
実機のニンテンドー64のゲームの多くは320x240程度の粗い解像度になってしまっていて、さらにビデオ出力によるにじみまくりの色表現がかなりやすっぽいビジュアルを見せていた。しかし、このエミュレータでは3Dfxを使っている以上、640x480〜1024x768の解像度のノンインタレースの画面を当然のごとく出してくれちゃうわけで、ビジュアル的には本家よりも格段にクオリティが高い。
ただ、前に紹介したプレイステーションエミュレータやネオジオエミュレータ(噂の市販版)とは違い、ゲームソフ自体がフリーでやりとりされてしまうあたり、非常に違法性が強く、技術的にはすごくても、おそらく表舞台に登場してくることは今後もないと思われる。実に残念だが。
ところで、おそらくこういう技術はインターネットがここまで浸透しなければ発展しなかったと思う。
というのは、現在、こうしたエミュレータソフトは、一人の天才が作る場合よりも、異国間のアマチュア・プログラマたちのネットワークで構成された開発チームの手によるケースの方が多いのだ。相互に実際に会うことはなく、エミュレート対象マシンを構成する内蔵ハードウェアモジュールのエミュレーションモデルをそれぞれが担当し開発していくのだ。一人はCPU、一人はサウンドチップ、一人はグラフィック周り、一人はソフトの吸い出し…というふうに。まさに、「国際間のネットワークによる知識の共有」ってやつで、人間の思考が地球規模で分散して同時進行して動いているというイメージだ。
結局、「できたもの」はその性格上、法的に違法性が強くなってしまうので、メーカーや各種団体がもみ消しにかかるわけだが、ウィルスプログラムなどと違って建設的だし、こうしたムーヴメントっていうのは何らかの形で持続していってほしい気がする。なにしろめんどくさい損得計算や政治的な交渉なしに、世界中のアマチュア技術者達が相互に連携している姿ってすごいことだと思うし。
それにしても、この調子だと近い将来ドリームキャスト・エミュレータのも登場してくるかもしれないなぁ。
(エミュレーターソフトの入手方法などについての問い合わせにはお答えできません)
不思議な夢を見た。
映画の話を友達としていて、夢の中の自分はどうしても高倉健の名前が思い出せない。
それで、いろいろと「ほら、えーと、こんな映画なんかにもでていてさー」とその友達に高倉健の映画出演歴を語り、FMVのCMの話まで出したところでその友達が
「ああ、高倉健だよ」
と教えてくれて
「そうそう、高倉健」
と私がその「ど忘れ」を克服するというたわいもない夢。
「夢の中の自分」もその「友達」っていう登場人物も自分が作り出した人格なのに、なぜこんなやりとりができるんだろう。
「夢の中の自分」が「ああ、高倉健だ」と思い出せれば、まだ幾分か納得がいくのだが、「夢の中の自分」は全く思い出せず、結局、自分が作りだしているはずの「友達」が答えをいった時点でやっと思い出すというのが、奇妙なところ。
じゃあこの「友達」は自分とは全く独立した意識が作り出したものなんだろうか…と考えるとすごく不思議な気分になる。
そういえば、私の知人でこんな事を言って笑わせてくれたオオボケがいた。
「私って夢の中だと必ず主人公なのよね」
そりゃそうだろーあんたの夢なんだからよー…とゲラゲラ笑った覚えがあるのだが、うーん、自分もこういう夢を見てしまうとあながち笑えんかもしれん。
「スリリングなシーンで『ちゃんと』自分が殺される」夢とか、「終始、主人公の後ろにくっついてて視界はそいつの肩で遮られている」夢とかも見たりする可能性も否定できないか…うーむ。
SNKのネオジオポケットの「だれでもBOYを捨てるときがくる」っていうあのCMはアグレッシブで面白い。結局あれって「ゲームボーイ」から乗り換えなさいっていってるわけでしょ。
CM中、文字と音声でインサートされる「I'm not BOY」という台詞もシニカルで面白いが、予測されるのが、「BOY」の前に冠詞が入るんじゃないのかっていう議論。(誰も気にしてない?)
荒井注の決め台詞「This is a pen」という文からもわかるように一般単数名詞の前には「a」が入ってしかるべきなわけで、だけどBOYがゲームボーイを指してるんならこれはこれでいいんだろうなぁ。
久々の英語ネタでした。
そういやバンダイのワンダースワンの「みんな本気になってくる」っていうキャッチコピーも面白い。「本気を出さずにテキトーにマイナーチェンジ製品を出している」ニンテンドーのゲームボーイに負けちゃったら、ピピンアットマークの時より恥ずかしいかもなぁ。バンダイの社長茂木隆氏はワンダースワン製品発表時に強気の「絶対儲かる」宣言をしてしまったらしいけど、果たしてどうなるか見物。
ちなみに、ワンダースワンはゲームボーイの考案者、故横井軍平氏が創設した株式会社コトが企画したものとのこと。
ところで、究極の携帯ゲーム機ってミニノートPCのような気がするんだけど、問題は操作系。ゲームがまともにプレイできるミニノートPCってできないものかな。横からテンキーとか、ジョイパッドが出て来ちゃうようなやつ。
SNKがセガ「ドリームキャスト(DC)」 互換アーケード基板「NAOMI」参入することを発表したそうだ。
DC用の「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の発売が予定されているのでまぁ、予測された成り行きではあったが、それでも性能的に劣るとはいえ、せっかく作った自社フォーマットの「ハイパーネオジオ64」の終焉を実感させる事件だといえる。
今、アーケードで稼働中の3D飢狼伝説も、ゲームはまあまあ面白いけど、あまり人気がないご様子。
2/28 個性のないPentiumV500MHzマシンの話
PentiumV500MHz搭載マシンを6台送りつけられた。仕事部屋が一気に狭くなってしまった。
ベンチマークテストの結果はベンチマーク大好きに挙げておいたので参考にして欲しい。
ここで触れたいのはそれらマシンのスペック。スペック表は「ベンチマーク大好き」にもあげてあるので見て欲しいのだがどれもほとんど同じハードウェア仕様なのだ。ざっと平均的なスペックを列記するとすると
CPU | PentiumV500MHz |
MEMORY | PC/100 SDRAM 128MB |
M/B | ASUSTeK P2B系 |
VGA | nVIDIA RIVA TNT 16MB |
SOUND | SoundBlaster 128PCIなど |
CDROM | 32倍速以上 |
とこんな感じになる。価格は大体20万円くらい。すくなくとも自作パソコンをゼロから作った場合、上のスペックで20万を割ることはまず不可能なので、そういう意味ではお買い得感はかなり高いといえる。
うーん。
もはやパソコンて自動車や一般家電製品と同じで、外観とかメーカーイメージだけで選んでも「失敗する可能性の少ない」製品になったのかもしれないなぁ。
いい時代になったものだ
…とおもいつつテスターの立場としてはちっとも面白くなかったりする。
まぁ、今回扱ったマシンの中で、面白かったマシンを強いてあげるとするならばGatewayの「G7-500」かな。RIVA TNT+Voodoo2という贅沢な構成で、さらにPROMISEのUltra ATA/66インターフェースカード経由で22GBの,Ultra ATA/66ハードディスク「IBM Deskstar22GXP」が接続されているのだ。実際HDD性能は群を抜いていた。
このマシン、面白いのは「いい」意味だけじゃなく、悪い意味でも面白いところがあった。それは、熱暴走を起こすというところ。CPUクーラーにはヒートシンクしかなくて、ファンがない。電源ファンがヒートシンクに向いているもののヒートシンクに風邪を吹き付けるのではなく、吸い込む方向に取り付けられているため冷却効果が弱いのだ。その結果、ヒートシンクは熱くなる一方。しまいにはCPUは事切れて熱暴走。これはメーカー製としてはなんとかしなきゃなんないだろう。