2/22 ホームページ更新ができなかったいいわけ話
10月〜引越し編
数ヶ月ぶりのホームページ更新。
更新ができなかったわけはいろいろあるのだが、まず理由の一つとしてあげられるのが「引っ越し」。
とにかく部屋が狭くなってきたので、なんとかせねばという事で、去年、春からいわゆる家(兼 事務所)の建設に踏み切ったのである。で、完成したのが10月だったのだが、この前後に住宅関係の各種手続き、借金の手続き、引越し…とめちゃくちゃ忙しかったのだ。
で、この忙しい時に仕事が集中してしまったのである。しかし、事務所建設にかかった借金は膨大なので仕事を断る余裕などはない。というわけで、全部引き受けた。特に大変だったのは10日間で完成させたDOS/V magazine12/1号の別冊付録「All About Micron」小冊子。機会があれば見て欲しいが全24ページのうち裏表の表紙を除くすべてを担当しなければならなかった。なんでもソフトバンクとマイクロンの広告タイアップ企画であり、何としてもこのスケジュールはゆずれないということだった。まぁあのころのパソコン誌を見てもらえば分かるが、一社のパソコンを集中的に取り上げた別冊付録がやたらついていたと思う。やや売り上げが落ち込んでいるパソコン業界はボーナスシーズンにどこも社運を賭けていたのだ。
ハードなスケジュールと引越しのタイミングともろ重なり、生きた心地がしなかった。テスト用に預かっていたマシンもダック引越しセンターに自分の荷物と一緒に引っ越し先に運んでもらい、引越し先でダンボール箱に囲まれて原稿を書いた。当然出来立ての建造物なのでエアコンはなく寒い。この建物は旭化成へーベル、いわゆる鉄筋コンクリートなので保温性はいいが冷え込むとシャレにならないくらい寒いのだ。メインマシンであるデュアルPentiumProマシンの暖かい排気ファンからの温風で暖を取って原稿を書いた。「インテルよ! 発熱量の大きいPentiumProをありがとう」と心の中でつぶやいたことも今となってはいい思い出だ。
んで、そのあとはこの建物を作った旭化成とのトラブルである。「品質の旭化成」ということでこの業者を選んだのだが(セキスイを蹴って)、とんでもない手抜き工事の連続で、電話線は配線してないわ、くぎは出ているは、ドアはバリが出ていて手切るわでクラクラした。電話線なんて私の仕事からしたら水道よりも重要な時もある。まったく、こまったもんだ。「音を出す仕事をしているから」と旭化成の営業の人間に言ったのに音が漏れまくりだ。格闘ゲームしていると向かいの道まで「ROUND ONE FIGHT!」の効果音が漏れる始末だ。まぁ、泣き寝入りする性格ではないので、だいたい何とかしてもらったが、音漏れに関しては、二重サッシにしてもらった今でも満足はいっていない。あと現在雨樋の不良と床暖房の機能不具合について交渉中である。
まったく旭化成め、あの「イヒッ」とかいう不気味なテレビCMを見るたびにいらついてくるぜ。
(C)旭イヒ化成
イヒイヒいってんじゃねぇ!!
11月〜液晶プロジェクタ編
11月〜12月は私にとっては「液晶プロジェクタの月」となった。
実は建てた家の二階には趣味・仕事兼用で液晶プロジェクタを設置する予定のリビング兼用AVルームを作ったのである。液晶プロジェクタは私が受精卵だったころからの夢だったのだが、ついにその夢をかなえる機会に恵まれたのである。
せっかく導入するならばいいものが欲しい。実はずいぶん前から個人的に製品選びの研究はしていたんだが、実際ものを見てみないと納得がいかない。ということで液晶プロジェクタの実機デモをエプソン、サンヨー、東芝、三菱、NECにお願いしたのだが、「個人」ということでことごとく断られた(デモ自体はメーカー側としてはやっている)。「良かったら買う」ってんだから相手が個人だってやればいいのに。
っとここで食い下がるくらいの昨日今日思い付いた夢ではないので、別の方法でデモをやってもらうことを考えた。
「せっかくライター業やってるんだから『製品紹介をしてやる』というふうに持ち掛ければなんとかなるんじゃないか。」
こう企んだ私は「DOS/V magazine」と「THE WINDOWS」編集部に「液晶プロジェクタの比較記事やりましょう」という企画を持ちかけた。するとV/Mag.は「雑誌のカラーが違うので…」という理由から断られてしまったが、THE
WINDOWSはOKのお返事((U)さんに感謝)。
さて、そこで今度は「今度THE WINDOWSで液晶プロジェクタの比較特集をやるんですけれど」というふうに各社とコンタクトとったら今度はみんなOKしてくれた。サンヨーとか東芝なんかははじめ「デモ機が都合つかない」とかいってたのに2回目のコンタクトの時はとても親切に「手配してくれた」っけなぁ。
まあ過程はどうあれ、結局みんなOKしてくれた。
話は前後するが私は液晶プロジェクタに何を求めていたか、ということについてもここで触れておこう。
まず、液晶プロジェクタとはRGB3枚の液晶パネルを使って作り出した映像をプリズム合成して光学的に投影する装置である。OHPとかスライド投影機とか、ああいった種別の機械だ。ただし液晶プロジェクタは汎用の映像入力機構を持っておりビデオやレーザーディスク、パソコン、ゲーム機などありとあらゆるものが投影できるのだ。現在ではOHPやスライドに変わるプレゼンテーション装置として注目されている。
「投影する」という言葉から「真っ暗な部屋でスクリーンに向かって映像を映すんだな」というイメージを受けるかもしれない。ところが現在の液晶プロジェクタは非常に高輝度になってきていて、スクリーンに偏光型やパールビーズ系のものを用いれば、部屋の中が明るくてもほとんどテレビと変わらないクォリティの画像が得られるのである。解像度も今では640x480クラスがローエンドクラス、色数も1677万色程度はもはや当たり前になっている。プラズマディスプレイがいまいち浸透しない今、液晶プロジェクタは一種の大画面ディスプレイデバイスといえなくもない。
ところで現在では映し出された映像、全領域に対しての平均的な輝度値をルクスではなくANISルーメンという単位を用いて表している。機種にもよるし一概には言えないが4000ルクスは600ANISルーメン程度と考えていいかな。パソコンではCPUクロックが価格ランクを決定するが液晶プロジェクタではANSIルーメン値と解像度がランクを決定する。
私はビデオ画像はもちろんとしてゲーム画面やパソコンの画面もハイクオリティで出したかったのでRGB入力端子付きのものを欲しがっていた。私が要求していたのは
・解像度 1024x768ドット以上
・色数 1677万色
・輝度 600ANSIルーメン
・RGB入力可能(水平15kHz以上)
この性能で100万円以下というものだったのだ。しかし100万だしても解像度的には800x600ドットクラスのものしかなく、いまいち購入にまで踏み切れなかったのである。ほんとうは部屋が完成したと同時に入れたかったんだけども。
ところが去年後半はまさに新世代液晶プロジェクタ元年ともいう年で、私の希望したスペックを満足した製品が各社から一斉に発売された。
THE WINDOWSで比較特集で取り扱うことにしたのはこれら新世代機種、つまり私の理想の性能を満足した製品たち。記事作成にあたってはメーカーの人に実際にうちのAVリビングルームに実機持参できてもらいデモを行ってもらった。デモのあとはいろいろいじらせてもらったり、個人的なソースを入力して映像チェックをさせてもらったりした。車を買う時でいえば「試乗」に相当する事をやらせてもらったという感じ。そういう意味ではカタログスペックを見ながら書いただけの記事とは違い、だいぶ現実的な評価が行えたと思っている。
「最新液晶プロジェクタ徹底比較」の掲載号は「THE WINDOWS」1998年1月号なので興味のある人はぜひ見てみて欲しいのだが、結論としては三菱の「LVP-X100」が画質も機能も一番だったと思う。他製品にもいい点はあるのだがトータルバランスでいくとやはりこれ以外に考えられない。まず、決め手となったのは「低解像度画像の拡大処理のうまさ」だ。高解像度液晶プロジェクタはこの部分がうまくないとビデオ画像が汚くなってしまうのだ。(ちなみにこの機能に関して一番ダメだったのはエプソンのELP-7000だった。)
で、三菱電機の特約販売業者であるカナデンにさっそく見積もりを作ってもらい購入寸前までいったのだがここで事件発生。日本ビクターが
・解像度 1365(1280)x1024ドット
・色数 10億色(30ビットカラー)
・輝度 1000ANSIルーメン
・RGB入力可能(ハイビジョンY,Pb,Pr端子も装備)
という反射型液晶プロジェクタ「DLA-G10」を発売したのだ。
現在、これを導入に向けて動いているところ。
12月〜自作パソコン編
12月はいわゆる自作パソコンをたくさん作った。友人とか親類たちから頼まれて。
予算的なこともあってPentiumIIじゃなくて話題のソケット7 AGPマザーのマシンが多かった。そう、VIAのVP3チップセットのやつ。
使ったCPUはCyrix 6x86MX/PR200とかAMD K6/233MHzなんかだったんだけど、6x86MXには頭を痛めた。VP3はバスクロック75MHzだと安定しないのだ。結局66MHzで動かしたんだけど、やはりソケット7 AGPはバスクロック100MHz対応になっからじゃないとだめだなぁ。
1月〜OCN編
OCNエコノミーを引いた。1月は原稿書きの合間にこれの設定を行っていた。
申し込みしたは12月だったので1ヶ月以上待たされたことになるかな。まぁその間にサーバーマシンの準備とかができたのでよかったんだけど。
契約は独自ドメインがもてて自前でサーバー建てられるやつにした。ドメイン名はこのホームページを見ても分かるように「Z-Z-Z」に決定。本当は「ZZZ」が良かったんだが、アルファベット3文字系はほとんど取得されちゃってるんだよね。
サーバーはDNSサーバー、メールサーバー、Webサーバーの3台を設置。いずれもジャンクを復元したり古いマシンを再利用したりしたもの。よく驚かれるのだが、全サーバーがWindows NT 4.0 Serverベースで動いている。
DNSはWindows NT Serverに付属のものを使った。雑誌とかではみんな「Bindを使いましょう」っていうふうになっているんだけど、ダウンロードしてくるのが面倒なので純正品(?)をそのまま使うことにした。
メールサーバーは、雑誌では「SendMailを使いましょう」って書いてあるんだけど値段が高いので10アカウントまで無料の「PostOffice」を選択した。
WebサーバーはこれまたWindows NT Server付属のIIS3.0を使っている。
Webサーバーの設定で悩んだのはカウンタプログラムなどの実現方法。Perlで作ったプログラムを
<!--#exec cmd="〜">
でよびたそうとしたらうまくいかなくて、結局、
<img src="〜">
タグから、カウンタの各桁のグラフィックデータをCGIから送ってもらう原始的な方法で実現した。
具体的には
#Get Parameter $dg = $ENV{'QUERY_STRING'}; #Get Number of Count open(COUNT,"count") || die "ERROR: $!\n"; $n = <COUNT>; close(COUNT); #Inc Number of Count when dg = 0 if ($dg==0) { open(COUNT,">count") || die "ERROR: $!\n"; $n++; print COUNT $n; close(COUNT); } #Display Digit $x=10; until ($dg==$x) { $j = int($n / (10 ** $x)); #get digit of 10^dg $n-= $j*(10 ** $x); $x--; } $j = int($n / (10 ** $x)); #get digit of 10^dg print "Content-type: image/bmp\n\n"; open(N,"<$j.bmp"); while(<N>) { print; } close(N); |
のようなPerlプログラムを作っておいて、HTMLには
<img src="http://www.z-z-z.gr.jp/zmusic/count.pl?5" width="17"
height="20">
<img src="http://www.z-z-z.gr.jp/zmusic/count.pl?4" width="17"
height="20">
:
<img src="http://www.z-z-z.gr.jp/zmusic/count.pl?0" width="17"
height="20">
のようなタグを入れておき、n+1桁目の数字グラフィックをCGIから転送するような方式にしている。(上の例は6桁表示の場合)
IIS3.0でSSIって使えないのかな。
2/24 液晶プロジェクタがこない話
結局、LaOX、キョウシン電機、ヤマギワ、カナデンに見積もりを作ってもらった結果、一番ヤマギワが安かったのでヤマギワで契約した。
ちなみに秋葉原で液晶プロジェクタが実際に「まとも」に体験できるのはヤマギワ本店5FとLaOXのDVDシアターくらい。興味がある人はぜひとも出かけてみよう。この二個所のスタッフは相当なオーディオマニアなのでいろいろ面白い話も聞けるぞ。
導入システムはこんな構成になる予定。
品名 | 機種名 | 個数 |
液晶プロジェクタ | 日本ビクター DLA-G10 | 1 |
スクリーン | オーロラVCE-100 | 1 |
AVアンプ | ヤマハ DSP-A1 | 1 |
DVDプレイヤ | パイオニア DV-S9 | 1 |
ビデオデッキ | 日本ビクター HR-VXG1 | 1 |
メインスピーカ | JBL HP88F | 2 |
サブウーファ | ヤマハ YST-SW150 | 2 |
エフェクトスピーカ | JBL CM-52 | 4 |
センタースピーカ | パイオニア S-ST9 | 2 |
スクリーンは100インチ。本当は120インチが良かったんだが、壁の高さを考えると120はきついということで100インチになった。2.0m×1.5mというサイズなのでまあまあだと思う。
アンプはAC-3とdtsに両対応のDSP-A1。今のところ民製品でAVアンプを選ぶならばこれしかないって感じ。もちろんDSP-A3090でも良かったんだが、A1のほうが出力容量に安心感があるし。
DVDプレイヤはパイオニアのフラッグシップモデルのDV-S9。映像出力端子にY,Cb,CrのBNC(ハイビジョンテレビ向き??)があるんだけれど、液晶プロジェクタの方はY,Pb,PrのBNCなんだよなぁ。これって何とかつながらないものかなぁ。
スピーカーは合計で10個。AC-3だと6個でいいということになっているのだが個人的なこだわりと偏ったオーディオ知識からこの結論に達した。家族にはクレージーだと言われたが。
メインスピーカーはJBLを選択。ホームシアターというとBOSEが筆頭にあげられがちだが、たかだか12畳の部屋でBOSEで構成すると定位感が不明瞭になる可能性がある。BOSEは聴者を取り囲むような音作りになっているからね。JBLはその点、指向性が強いので今回のようなシステムには向いている(と思う)。よってエフェクトスピーカもあえて指向性の強いJBLのCM52を選んだ。これは天井の四隅につるす予定。
センタースピーカは中音域を再生するスピーカでおもに人間の声やセリフの再生に用いられる。ウーファは低音再生用。センタースピーカーとウーファを2つずつというのは、これもちょっとしたこだわりから。
映画館はスクリーンの裏側にセンタースピーカがあってセリフがちゃんと画面から聞こえてくるようになっている。ところが液晶プロジェクタ用のスクリーンではそういうことができないから結果的にスクリーンの真下に置くことになる。ところがこれだと音が下から聞こえてきちゃうんだよね。「音は映像に吸い付けられる」という法則が音響心理学の実験から分かっているんだけれどそれでも、やはりやや下から聞こえてくるのは否めない。…ということで、このセンタースピーカを2つ、スクリーン中央の両端に置くことによって定位をスクリーンの中心部にしてやろうという計画なのだ。ちなみにウーファも同様。
ウーファの上にセンタースピーカを載せる形で設置する予定で、その際センタースピーカがウーファからの影響で共振するといけないので、非常に重く硬い人工大理石のエンクロージャ(ボディ)採用のパイオニアS-ST9を選んだ。
契約時は納期は今月末日という説明を受けたのだが、昨日ヤマギワから電話があって、こんな事をいわれた。
「本当は28日に納入できる予定だったんですけれど…。ビクターの方が今日うち(ヤマギワ)に来られて、DLA-G10の『開発』が遅れているんですこし納期が遅れますなんていってきたんですよ。それで予定通りにいかなくなってしまったんですけど。」
ガーン。「開発」ってどういうこと?
製造じゃなくて?
「ええ開発っていってました。なんか改良でもしているんですかね。そうそう、お詫びにテレフォンカードを置いてきましたよ、ビクターさん。」
一体何を改良しているんだろう。テレフォンカード要らないからそのあたり教えてくれないかな。
2/25 AGPのゲームの話
ところでAGPの機能を実際に駆使して、メインメモリ上においたテクスチャをがんがん貼りまくったゲームソフトって今現在何が出ているんだろう?
もしかしてまだ何も出てないのかな。Windows95もOSR2じゃないといけないし、確かにある程度購買者を限定してしまうソフトだからなぁ。
誰か知っていたら教えください。
2/26 AGPのベンチマークの話
AGPの機能を使ったベンチマークテストとしては結構有名なFinal Realityというのがある。
(C) Remedy Entertainment LTD/VNU European Labs
実際にはAGPのテストは独立していて見た目が地味なのであまり面白くないんだが、そのかわり本編ともいえるメガデモクラスの2D/3Dベンチマークテストがすごい。実行したことがない人はダウンロードして試してみよう。基本的にはグラフィックテストなんだが、音楽も鳴るしディスクにもアクセスするのである意味PCのトータルパフォーマンスを測定するプログラムとも言える。
ちなみにうちにあるマシンでは
PentiumII/337MHz(75MHz*4.5) + VooDoo | Overall=3.19 |
K6/240MHz(68MHz*3.5) + RIVA128 | Overall=2.02 |
という結果になった。今仕事で借りている某F社の試作機では
PentiumII/333MHz + Permedia2 | Overall=2.64 |
だった。なお、FinalRealityのWebページにはユーザー達の結果報告ベスト10がリストアップされているので、テストしたら自分の結果をここに照らし合わせてみると面白いかも。
で、AGP使ったゲームって何か出てないのかなぁ。
2/27 タッチdeスクロール・マウスの話
JUSTY(トライコーポレーション)の「タッチdeスクロール・マウス」という製品がある。
いってしまえばマイクロソフトのインテリマウスの類似品なのだが、本家と比べて使い勝手は決して悪くない。値段も3000円以下と、個人的にはかなりのオススメ品なのだが、付属のドライバがIE4.0のインストール環境に対応していない、という欠点があった。
いつか対応のドライバがリリースされるんだろうと思って待っていたのだがいつになってもアップロードされないのでついに今日、我慢しかねて、これのもとの製品であるGeniusのNetMouseのドライバを入れることを決意し、Geniusのドライバページを見てみた。するとなんとIE4.0に対応した日本語のドライバまであるではないか。即ダウンして試してみた。
古いバージョン、すなわち「タッチdeスクロール」のドライバがすでに組込まれていると動作しなかったが、これをアンインストールしてからセットアップを行ったらばっちり動いた。
ところで、なんでNetMouseじゃなくてタッチdeスクロールなんだろう。
海外の製品を国内で販売する時名前が変わるということは結構ある。
たとえばソフトウェア起動の高速化ソフト「驚速」はオリジナルタイトルはACCELERATION SOFTWAREの「SuperFassst!」なのだが、これはなかなかうまい。「Fassst!」というあたりが「驚速」という名前にも表れているし、なかなかうまい訳だ。
この「タッチdeスクロール」はなんだかわかんない。どうして「ネットマウス」というカタカナじゃ駄目だったんだろう。友達にこのマウスの良さを伝える時に
「あのタッチdeスクロールっていいよねぇ」
ってなんか馬鹿らしくていえないもんなぁ。わたしなんて結局
「あのインテリマウスのパクリ製品なかなかいいよ」
っていってるよ。ネットマウスなら
「ネットマウスって結構いいよ」
ってスマートに言えるのに。
こういうばかばかしい日本語名の付け方は映画で良く見られる。たとえばジョンカーペンターのSF映画「Thing」、これが邦題は「遊星からの物体X」だもんな。ほとんど、病気でうなされている子供の寝言みたいなタイトルだぜ。
最近は映画のタイトルはオリジナルをそのままカタカナにするというのもはやっているけど、あれも一長一短だよ。「アミスタッド」とか「ミザリー」みたいな一単語のやつはそれほど変じゃないけどさ、「トゥモローネバーダイ」とか「ダンスウィズウルヴス」とかはそこまでそのまんまで通すならカタカナに直さないで英語で書いてくれって感じだ。で、こういうカタカナ英語ってちょっとアホ気味な受験生を混乱させるぜ。トゥモローネバーダイのダイはDiesだからね(Tomorrow Never Dies)。コメディ映画の「スパイライクアス」もアス(US)ってくらいだから、ほんとうはスパイズライクアス(Spies Like Us)じゃないとおかしい。
何の話だっけか
ああそうだ。で、どうしてタッチdeスクロールなんだ?
Music : "Along the Seashore/SC88" By Z.Nishikawa