1月8日 International CES 2008の話

2008 International CES【ビルゲイツ基調講演】
−「マイクロソフトのビル・ゲイツ」としては最後の基調講演
次のデジタル時代は「つながる実感」が鍵に

ビルゲイツ基調講演をレポートしました。

ビル・ゲイツは7月にマイクロソフトのフルタイム勤務から退くことが明らかになっており、実質的なマイクロソフトの最高権力者から引退することになるわけで、今回は、その記念(?)基調講演でした。

ビル・ゲイツの政界進出大作戦などの妄想をつづった毎年恒例のギャグビデオの完成度は文句なしだったのですが、まじめな技術系の話題では、脂がのりきっていた時のような「それ、未来、先取りしすぎ!」的な誇大妄想じみたおもしろいテクノロジー話はあまりありませんでした。

西川善司の大画面☆マニア第92回:International CES特別編
〜 大画面競争に終止符? 150型プラズマVIERAが登場 〜

パナソニックがプラズマVIERAの150インチを出しました。横幅3.3メートル超です
価格は未定としていますが、おそらく1000万くらいですかね

西川善司の大画面☆マニア第93回:International CES特別編
〜 サムスンが世界最大級のフルHD有機ELテレビ〜
  同社初の民生向けフルHD単板式DLPプロジェクタも

ソニーが2007年末に発売にこぎ着けたことから、「液晶、プラズマの次の次世代テレビは有機ELだ」みたいな風潮が出来つつありますが、韓国メーカーのサムスンはいち早くここに目をつけて対抗製品をぶつけてきました。

14インチと31インチのフルHD有機ELテレビです。

大型にすると消費電力が液晶を超えてしまったり、強度や歩留まり的な不安などもあり、大型化には向かないとされている有機ELですが、サムスンは1枚パネルで31インチのものを出してきました。

といっても試作機で量産は2009年以降とのことですけどね。

西川善司の大画面☆マニア第94回:International CES特別編
〜 LG電子がSXRDを使った低価格プロジェクタを発売 〜
  TIはLED光源技術でDLPを躍進

韓国メーカーのLG電子がソニーのLCOSパネルの「SXRD」を採用してプロジェクタを開発。
地味にセンセーショナルなネタでびっくり。

あとは、TIがLED光源でにわかに元気づいてきているという話。
1画面で2画面分の映像を同時表示する技術は対戦ゲームをよくやる人には嬉しい技術かも。変な立体視よりも現実的かもね。

西川善司の大画面☆マニア第95回:International CES特別編
〜 DOLBYが液晶用エリア駆動型LED光源技術〜
  3Mは携帯電話サイズのプロジェクタを展示

液晶のエリア駆動型LEDバックライト技術の基本特許はDDOLBYが押さえちゃいまして、まぁそのあたりの話をメインにしつつ、2880×900ドットの42インチ超横長大画面の話、そしてついにでた携帯電話サイズのプロジェクタについての話をしています。

西川善司の大画面☆マニア第96回:International CES特別編
〜 東芝、松下、ソニーなど各社の最新映像技術 〜
  LEDバックライトやプラズマ発光高効率化など

CELLプロセッサを使った画質向上処理はおもしろそうです

各社のエリア駆動型のLEDバックライトシステムはすべてDOLBYの特許に抵触するので各社の動向が気になりますね。

DOLBYはパテントトロールのような会社ではないので変なことはしてこないでしょうけど、条件のきつい特許料だったり、政治的な道具(俺はあれをおまえに許すからおまえはこれを許せ)として利用されると限られたメーカーにしか使われなかったり、あまり広く使われない技術となってしまったりしますからね。どうなるやら。

今年はなにげにパナソニックのプラズマがパイオニアのものなみに進化してきそうで期待です。
体力的にはパナソニックの方が上なので、2008年もパイオニアは苦しい戦いを強いられそうですね。

日立とビクターもよい技術を持っているのでがんばって欲しいですが、日立は機能設計が独りよがりなところがあるのでユーザーに耳を傾けて欲しいですね。ビクターはよいものを作れるのに売り方があまりうまくないので何とかしっかりして欲しいですね。

ソニーは有機ELテレビに力をかけているのはいいんですけど、当面は「富裕層専用」にしていくそうです。
一般人はサムスンパネルのBRAVIAあたりで我慢しとけっことなんでしょうか…。
しかし、逆にサムスンあたりが画質は悪くとも有機ELテレビの価格破壊をやってくれるといいですね。実際、サムスンは世界最大の一枚パネル有機ELテレビ試作機を出してきましたしね。最終的に競争には勝てない韓国メーカー勢ですが、流れをかき乱す実力はたしかにありますし、侮れません。期待してます

1月16日 ブルーレイドライブの話

西川善司の太鼓判!

Blu-ray Discドライブを使って ホームシアターPCを作っちゃおう!:Pioneer BDC-S02J

ブルーレイドライブの顔出しの広告企画をやりました。
光ドライブの紹介(詳解)をやるっていうのは久しぶりです。

いちおう、自分が書くので技術的バックグラウンドの取材はさせてもらいました。
まぁ、お話の内容はサイトで公開されていることとかわらない内容でしたが、それでも、最新の光ディスクドライブの構造については詳しく知らなかったので勉強になりました。

世間ではHD DVDが敗退、BDが圧勝…みたいな話になってきましたが、実際市場動向として日本だと「セルソフトはもうBDでいい」という風潮になりつつありますね。

HD DVDの生きる道としてはかつてのMDが一時期盛り返したように、記録(録画)メディアとしてがんばるのはどうですかね。
いっそうのこと、HD DVDでビットレートいくつ以下のH.264録画ならばダビング回数が無制限とか(笑)やったら結構歓迎されそうな気がします。
いろいろと乗り越えるべき壁は多そうでしょうけど、そのくらいの「ユーザーがあえてHD DVDを使う優位性」がないとHD DVDを選ぶ理由はないでしょう。

あのソニーですら、関連家電で囲い込んでがんばってきたメモリスティックが風前の灯火なので、東芝のHD DVD関連製品の戦略ではユーザーが使ってめちゃくちゃお得になる要素がないと巻き返しどころか、生き残りも駄目でしょうな。

というわけで、全然関係ない前置きが長くなったけど、PioneerのBD読み込み対応のDVD/CDライティングドライブの「BDC-S02J」、結構DVDライティングドライブとして優秀なのがいい感じ。

PS3持ってないならばホームシアターPC向けのドライブ買い換えにはいいかも。

1月26日 3Dマニアの話

【コラム】西川善司 3Dグラフィックス・マニアックス

GPUとシェーダ技術の基礎知識(1)

マイコミジャーナルで新しい連載を開始しました。

タイトルは、なんというか、とても、ボクらしくということで「○○○マニア」にさせて下さいと編集部から言われまして、それだと、あまりにもインプレスの大画面マニア臭いので「マニア」→「マニアックス」となり、最終的にはこうなりました。

分量的には、「毎回、一画面」で、毎週、この分量で掲載されます。
かなり短い感じですが、サっと読むにはストレスない分量です。

実際には、入稿は毎週しているのではなく、もう、連載最終回まで書き上がってしまっているので、既にもう数ヶ月先まで入稿済みだったりします。

最初は、イントロダクション的な内容で進みますが、段段と、もうちょっとコアな技術話に進んでいきます。
しかし、逆に最初の頃は、一般の人が読んでも「ふーん」という感じの内容になっていますので…ぜひ、読んでみてください。よろしくです!

1月30日 アンケートの話

ヨリドリ・ランキング「薄型テレビに欲しい機能は?

読売新聞系ポータルのアンケートの設問の監修をしました。

「テーマは薄型テレビに欲しい機能」です。




 


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