8月1日 AQUOS.JPの話
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全体的にテクノロジーのレベルが上がっていて、見ていて楽しかったですね。今年はPS3のグラフィックスもだいぶいい感じになってきました。 KILLZONE2はPS3のリアルタイム映像としてはトップクラスだと思います。 ただ、トータルで見ると今年はやはりASSASIN'S CREEDがグラフィックス的に一番セクシーでしたかね。 CRYSISも凄いですね。ゲームは前作のFARCRYっぽいんですけどテクノロジーショーケースとしてだけでなくゲーム本編の方もよくできていたと思います。 UE3については、EPIC以外のUE3サードパーティ・タイトルも徐々に出てくるようで、楽しみです。個人的にはSTRANGLEHOLDが気になります。日本も2タイトルがUE3ベースで開発継続中です。今度こそ完成に漕ぎ着けるといいんですけど。 MGS4も気合いは入っていますけど、シェーダーがどうこうというグラフィックスではないような気もします。デザイナやアーティストが調整して頑張っているみたいな職人芸的な感じというか。 バイオハザード5、HALO3もあったし、それぞれよかった。 今世代はグラフィックステクノロジー的にはPS3とXBOX360はかなりに通っているし、2007年となって全ての新世代プラットフォームが1年経+αたったことで、底上げレベルがすさまじいです。 まさに3Dゲームグラフィックス豊作という感じがしますね。 |
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マイクロソフトのChas Boyd氏の基調講演レポートです。
このほかのセッションで紹介された対数系ラスタライザとか、DXTCにかわる(?)新しいテクスチャ圧縮メソッド「ETC」などの話はおいおい。 ETCはOpenGL/ES2.0でさっそくサポートされるんですね。 |
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ブリンシェイディングのJIM BLINNがベクタースキャンのアステロイドをプレイする演出は笑えた。 |
![]() SIGGRAPH 2007 - 独CRYTEK、新世代ゲームエンジン「CRY ENGINE 2」のD3D10対応フィーチャーを公開 |
DirectX10を活用するというよりはDirectX10で動くようにエンジンを移植した…みたいな話ですかね。
にしてもDirectX10と9の壁は大きいっすね。 マイクロソフトとしては「DirectX10でゼロスタート」みたいなすがすがしい心機一転な心持ちなんだろうけど、アプリ作る側としてはWindows XP/DX9環境無視できないし、かといって同じバイナリがそのまま動かないから手間はかかるし、みたいな。 このレポートで書いたセッションとは別のCRYTEKセッションの方が面白かったです。 そっちのセッションについては資料集めをしていていずれ書こうと思っています。 ドイツ人て、なんつーか、いいヤツ多いよね。 第二次大戦・敗戦国民同士で世界の悪者とされた国だから連帯感があるのかなー(笑) |
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SIGGRAPHでは今年もEMERGING TECHNOLOGIES展示セクションが大盛況でした。 今年はどちらかといえば企業系展示の方が元気のあるものが多かったような気もしますね 前編は日本の大学の研究のものを中心にまとめました なかでも、面白かったのは被験者の頭にプロジェクタを乗せて活用する全方位ディスプレイ。(写真) 技術的視点からみると、以前、ニュースでも紹介されたことのある、光学迷彩技術を応用したもの…ということになります。 丁度ゼータ・ガンダムの全天周コクピットのようなものですが、窓ガラスからの実視界を有効に利用できるので、「たかがメインカメラがやられただけだ…」みたいな状況に追い込まれても最低限の視野は確保できます(笑)。 頭にプロジェクタを乗っけるのがちょっと間抜けですけどね…。 でも、小型化してヘルメットと一体化してしまえば…。 |
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SIGGRAPH2007で一般展示ブースもけっこう盛況でした。 ちょっと話題になって、注目度の高かったのか液晶でもないプラズマでもない新しい薄型ディスプレイパネルの「FED」の展示でした。 ボクも、見てまいりました! 画質は悪くはないと思います。 ただ、記憶色再現にはそれほど振らない方針とはいえ、色味がちょっと淡すぎるような気がしました。映像ソースの問題かな。 まぁ、「色についてはこれからもチューニングの余地はある」(担当者)とのことですから、これからに期待です。 SEDが例の特許侵害訴訟の影響でほぼ発売中止になったといえるので、同種原理のFEDには期待も熱いんですよね ただ、FEDの製造工場はそれほど大きくする予定もないとのことで、20〜30インチ台のフルHDのFEDパネル採用のプロ用モニタを100〜200万円位で売る…みたいな方針のようです。 最初はそれはそれでいいと思うんですよね。 ます市場に製造基盤が整ってから民生向けへの大量量産に移行すれば。 「万里の道も一歩から」ですからね。 まずは、プロ用製品でもんでもらって、実績と経験を磨いてもらいましょうや。 |
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SIGGRAPHといえば毎年OpenGL関連の発表が多いのも恒例となっていますが、今年はOpenGL3.0が発表になりました。
また、OpenGLを統括しているKHRONOSは今、バブルのようにいろいろと手を広げ始めていて、ついにはウィンドウ描画サブシステムのWindowing SystemsのAPIまで作るようです(OpenXXXになるかは未定) そのあたりをレポートでまとめてみました。 いつものようにお相手はNeil Trevett。 彼は自分で言った冗談を誰よりも大声で笑うという気のいいヤツです(笑) 今年はKHRONOSにソフトバンク・モバイルが加盟したことがちょっとしたビッグニュースになっていますね |
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SIGGRAPH2007のEMERGING TECHNOLOGIESレポートの後編です。 後編は、今年、妙にパワーを感じた企業系のE-TECH展示をまとめてみました。 目玉はいろいろあるんですが、ちょっと面白かったのは、液晶とはまったく異なるQUALCOMMの反射型マイクロディスプレイデバイスの展示。 原理は蝶の羽の鱗粉からヒントを得たという面白さ。 サブピクセルは、入射側ガラス基板と反射側基板に薄膜をコーティングして、この2つに挟まれた隙間を電気的にコントロールして、入射光の位相を光の干渉現象で変えて単色か黒かを出すというもの。 サブピクセル単位では階調は作れず、単色しかださせないので、フルカラーを出すにはたくさんのサブピクセルを設ける必要がある(時間積分式のパルス駆動できるほど速くはない?) 反射型液晶と違って、炎天下でも黒表示がかなり黒く出るので屋外の視認性が非常によいのが特徴。色は、反射型液晶みたいなああいう色合いではある。 映像鑑賞向きという感じはしないけど、(腕)時計の表示パネルとか、あるいは携帯電話のディスプレイパネルにはいいかも。 応答速度は1ms以内と言うことなので動画性能も高い。 描き込んだあとの画素状態維持が非常に省電力なのでバッテリーの保ちもいいみたい。 電子ペーパー的な応用も研究中らしい。 |
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面白いのはソニーのCELL+RSXの1Uサーバー/ワークステーション試作機の展示。 デモでは、1000本のSD解像度のMPEG2ストリームをデコードしてこれをポイントスプライトみたいに動かすというのをやっていました。結構、これはかっこよかった(写真右)。 しかし、ハードウェアは結構、謎。 CELL+RSXと聞いてPS3?と思うかもしれませんが、全然別物です。 CELLには1GBのXDR DRAM載っけているのに、なぜかRSXにはメモリが接続されていません。 そう、RSXを完全なディスプレイエンジン+コプロみたいな感じで活用するんですね。 この他1GBのDDR2 SDRAMが搭載されるのですが、これが意外なことにサウスブリッジに接続されてるんです。(写真左) あとは、MERCURYがデュアルCELL搭載の1Uサーバーとか、PS3向けの低価格なLinuxベースのSDKを出しました。 Linx/PS3/SDKには、RSXのドライバはないらしいので、PS3のオリジナルゲームをじゃかじゃか作れるということにはならなそうです。でも、面白そうですよね。 |