3月1日 ビクターDLA-HD1の話

西川善司の大画面☆マニア第84回:ビクターの“本気”が作り上げた至高のLCOS画質

〜 黒が本当に黒い「ビクター DLA-HD1」 〜

個人的には今冬一番の画質だと思われるプロジェクタ。

ソニーのVPL-VW50よりも画質的には優秀。

一応、フォローしておくと、発色についてはキセノンパワーでVPL-VW100の方が優秀だと思うよ。

ビクターはあまり有名ではないけど、実はLCOSの量産化に最も早く漕ぎ着けたメーカー。今回の製品でやっとビクターも一般の人に使ってもらえそうな製品が出せたという感じ。

今後の進化の方向性としては、電動ズーム、フォーカス、レンズシフト機能を付けて、あと、ちょっと静音化、そして1000ルーメンでネイティブコントラスト10000:1でどうか。
ランプは松下系列というビクターの立場を活用してLIFIランプを使って欲しいけど、こんな報道がでているくらいだから難しいのかな。
 

3月7日 GDC2007の話

西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座
〜「CRYTEK CRYENGINE2.0」GDC 2007特別編〜
屋外の自然表現にこだわったリアル系グラフィックスマジックの秘密

 ドイツ、CRYTEKの新ゲームエンジン「CRY ENGINE2.0」の屋外表現についての技術解説セッションが行われた。

 空、雲、霧、炎、水といった屋外シーンではよく登場するものをCRY ENGINE2.0ではどのようにリアルに表現したかを、事細かく披露。

 基本技術は既存の論文からの応用だが、汎用ゲームエンジンに実装したことには大きな意義があると思う。

 CRY ENGINE2.0採用3Dゲームタイトル「CRYSIS」なのだが、発売年月日は全く不明。

西川善司の3Dゲームファンのための「ソニー“Game3.0”」講座
GDC 2007特別編
Phill Harisson氏基調講演によって明らかにされた「Game3.0」の世界

 ソニーの基調講演レポート。

 PS3ではGame3.0という、ユーザーの相互間インタラクティビティとコミュニティの形成を実現させる新しいコンセプトを前面に押し出していくことが宣言された。

 その第一弾が、バーチャルワールドベースのSNSである「Home」。まさにソニー製のセカンドライフとも言うべきもの。

 第二弾がゲームを作りながら遊べる「Little Big Planet」。マルチプレイで共同でステージを作成できて、しかも一緒に遊べるというユニークなシステム。

 果たしてGame3.0はPS3における独自コンテンツとなりうるのか!?

西川善司の3Dゲームファンのための「次世代DirectX」講座
〜GDC2007特別編〜「DirectX 10.1」はどうなる?

 Windows Vistaと共に提供されたDirectX10

 もう、既に話は次世代DirectXに及んでいる。

 最初にリリースされることになりそうなのはDirectX10.1

 "+0.1"ということでマイナーチェンジ版となることは必至。

 まぁ、なにしろDirectX10対応GPUの登場がスロースタート過ぎるので、誰もメジャーバージョンアップは急いでいないからね。

3Dゲームファンのための「DirectX 11」講座〜GDC2007特別編〜
テッセレータは非プログラマブル? ついにA-Bufferの概念が導入される?

 次のメジャーバージョンアップは当然、"+1.0"となるDirectX11。

 まだまだ先の話だが、そのロードマップが語られた。

 DirectX11以降では、DirectX10では搭載を見送られたテッセレータが搭載されることとなり、しかもなんとそれがプログラマブルシェーダとしてではなく固定機能として実装されるという。

 これは意外!

 と思いきやControl Point Shaderというテッセレータの補助役割的な第4のプログラマブルシェーダが実装されるという。

 3Dグラフィックスの進化はまだまだ止まりそうにないね。

西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座
GDC 2007特別編「Expoで見かけたユニークなミドルウェアなど」

 GDC会期中に展示会場を見ることができたのは、本当にごくわずかな時間だった。

 その限られた時間の中でなんとか3つのミドルウェア(ゲームエンジン)の取材を行うことが出来たのでそれのレポート。

 なにげに人気の高いGameBryoエンジンが2.2へとバージョンアップ。年内には2.4のリリースもあると噂されている。実は日本をはじめとしたアジア圏でも利用例が多い。

 Big World TechnologyはMMORPG対応のゲームエンジン。サーバーシステムや各種メンテナンスツールも不属するのが特徴的。

 MotionPortraitは1枚の正面写真から立体化主デルを作り出すソフト。記事中では3D化された西川善司の顔にいたずらが出来るのでやってみよう!?

西川善司の3Dゲームファンのための「PLAYSTATION Edge」講座
ソニー謹製プレイステーション 3専用フレームワークが登場!
同時に見えてきたPS3の“今の弱点”

 ソニーがPS3陣営のファーストパーティのゲームスタジオの技術をフレームワークの形でまとめた「Playstation Edge」を解説。

 遅いと言われるPS3のグラフィックスチップのRSXの弱点を克服するために、CELLプロセッサに6基ある(7基)の128ビットSIMD型RISCプロセッサのSPEを頂点シェーダとして活用するナイスアイディアを提唱。

 しかし、逆にRSXの性能が不十分と言うことにちょっとショックを受ける!?

 プレゼン中、そのSPEのプログラミングも、ソニー製コンパイラではパフォーマンスが不十分だといわれ、パフォーマンス重視のコーディングには、このネイティブ命令を使うべき…という説明も。

 PS3の開発は思ったように大変。だが、ハードウェアが決まってしまった以上、これで戦い続けなければならないのだ。

 もともとプレステ系はクセのあるマシン。そんなこと今に始まったことじゃない。

 (…って考えられるのはファーストパーティだけな気もする?)

西川善司の3Dゲームファンのための「Forza Motorsport2」講座
〜Xbox 360版「グランツーリスモ」は本家を超えたのか?

 その登場が待ち望まれるXbox360版レーシングゲームソフト「ForzaMotorsport2」。

 今作は「追いつけGT、追い越せGT」をスローガンに、シミュレーション部分の品質向上と、操作性の向上に特に注力。

 チューニング自由度とダメージ表現のリアリティ、そして運転AIシステムはかなり極まってきた。とくに、マイクロソフト財力を使いまくったコンテンツ作成体制は、圧巻。

 PS3のGT-HDは実質体験版だったし、本命のGT5が登場するまでは、Forza2はかなり健闘しそうだ。


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