1月1日 HALFLIFE2エンジンの話

 

MYCOMジャーナル 進化するHalf-Life 2エンジン(前編)

MYCOMジャーナル 進化するHalf-Life 2エンジン(後編)

 取材時点はSIGGRAPH2006なので、今さら…といわれそうですが、そろそろHALFLIFE2:EPISODE TWOも出てくると言うことと、世界的に著名なゲームエンジンの詳細と言うことであえてこのネタを出してみました。

(取りあげているのは改良版の2006年にリリースされた「HalfLife2:EPISODE ONE」のエンジンについてです。)

 キャラクタライティングは結構、次世代機でも参考になりそうです。

 HDRレンダリングについては妥協の仕方が独特でユニークです。

 実際、今回、EPISODE ONEを最後までプレイしてみましたが、やはり影のしょぼさにはちょっとため息が出ますね。

 EPISODE TWOでは、影はなんとかして欲しいです。

 そうそう、EPISODE ONEをプレイする際にはオーディオコメンタリーをONにすると、ゲームの設計部分が肉声付きでかなり丁寧に解説してくれるのでお勧めです。

 Jason Mitchell氏のトークも聞けます。

1月6日〜12日 International CES 2007の話

2007 International CES【ビルゲイツ基調講演】
−Windows Vistaが切り開くConnected Experienceとは?
 Xbox 360がIPTV用のSTBとして利用可能に

CES40周年、ゲイツ基調講演10回記念というメモリアルな基調講演。

正直、もうちょっとサプライズが欲しかった。噂されている大容量HDD搭載/HDMI搭載の新ロット「Xbox360」についての告知は無し。

ただ、Xbox360へのオンデマンドビデオ配信とか、IPTVのセットトップボックス化計画などを発表。

もともとゲーム機だったXbox360が、だんだんとトロイの木馬的本領を発揮してきている。

もちろん、欧米での話なんだけど…。

西川善司の大画面☆マニア第78回:2007 International CES特別編
世界最大108V型AQUOSから世界最小42V型フルHDプラズマまで
 

今年の世界最大大画面の称号はシャープの108インチ液晶AQUOSが獲得。

昨年のパナソニックの103インチVIERAに引き続き日本勢が頑張った。

この他、かつては難しいとされていた40インチ台のフルHDプラズマを量産品に近い形のプロトタイプで日立とパナソニックが展示。

ここに来て、日本勢の技術ブレークスルーが続々という感じ。

来年は韓国勢がまた巻き返しに来るか?

西川善司の大画面☆マニア第79回:2007 International CES特別編
進化するフラットテレビ〜改良型有機ELに第8世代プラズマ

ソニーが27インチ・有機ELパネルを採用したテレビの試作品を展示。

これまで色がやたら黄色っぽかった有機ELパネルと違い非常に美しい発色。これはソニー独自の工夫によるもの。ソニー復活なるか?

プラズマ一筋のパイオニアも第8世代プラズマパネルを1年前倒しで年内に発売する計画を発表。実機をブース内で公開。コントラスト比2万:1、色域ワイドの新パネルの実力は確かに本物だった。

西川善司の大画面☆マニア第80回:2007 International CES特別編
2007年フロント・プロジェクタ最新事情〜R2D2型LCOSプロジェクタ〜2,500ルーメンのフルHD DLPなど

フロントプロジェクタの新製品のほとんどは日本国内で発表済みだったので、今年のCES一番の目玉プロジェクタはR2D2型プロジェクタになってしまった。

でも、実際凄い人気。iPodドック搭載とか、スロットインDVDプレイヤー機能とか、実用とジョークのうまいバランスの機能設計がお見事。ラジコンにもなってR2D2そのものを動かして遊ぶこともできる。

ビクターのフロントプロジェクタ「DLA-HD1」は久々日本旗で欲しくなった製品。リモコンもやっとリニューアルした。2007年上半期のフロントプロジェクタ、注目ナンバーワンは文句なしに、これ。

西川善司の大画面☆マニア第81回:2007 International CES特別編
〜 リアプロTVと光源の最新事情 〜
LEDでも水銀系ランプでもない「LIFI」登場〜壁掛け可能な超薄型D-ILAリアプロなど

LED並の広色域で長寿命な新光源システム「LIFI」には期待したい。 フロントプロジェクタにも早いところ実用化してほしいな。

LED光源も去年のコンセプト展示ばかりとは違って今年は具体的な製品が一杯出てきたことが印象的だった。 今のところポケットプロジェクタとしての製品が中心だが、数年以内には据え置き型のLEDプロジェクタも出てくるはず。前出のLIFIとどっちが主流となるのか注目。

サムスンはLED光源DLPリアプロTVをついに市販化。画質は思いのほか、良好。

ビクターも凹面ミラー光学系により超薄型DLAリアプロTVを完成。58インチのリアプロで奥行きわずか27cm。壁掛けに対応するというのは凄い。

西川善司の大画面☆マニア第82回:2007 International CES特別編
〜 レーザー光源SXRDリアプロ登場〜
プラズマ対液晶の動画性能戦争

LED、LIFIに続いて、レーザー光源登場!

ソニーはこのレーザー光源をSXRDと組み合わせて55インチ・リアプロTVとして構成。試作機ながらかなりの完成度。

さらに、70インチ/82インチのフルHDブラビアも発表。70インチの方は実際に3300ドルにて販売予定。

このレーザー光源、これもフロントプロジェクタに応用して欲しいなぁ。

APDCのアイラブ・プラズマの人たちのセミナーは期待していたよりもずっと面白かった。動画解像度…たしかに面白いが、実際のカタログスペックに記載されるようになるかどうかは…パナソニックが液晶とプラズマの両VIERAに記載したら他のメーカーも追従するかもね?

あと、2007年は液晶の120fps化駆動が主流になるというお話も。

1月31日 ロストプラネットの話

西川善司の3Dゲームファンのための「ロスト プラネット」グラフィックス講座
Xbox 360グラフィックスここに極まる! 日本発の次世代技術の秘密とは?

3D講座史上、最長になりました。ははは

マルチスレッドに関する話題がかなり面白かったので、グラフィックス以外のネタに大部誌面を割いています。

まあ、GameWatchの場合、原稿料はどんなに書いても全然変わらないんですけど(涙)、情報量が多かったので、ほぼ全ネタを文字化しています。

今回も、チームメンバーの皆さんの素晴らしい協力があり、手前味噌ながら、よい記事にしてもらうことができました。

カプコンの皆様、ありがとうございました!
このMTフレームワークは日本の開発シーンにも大きな影響を与えそうな予感がしますね。

いろいろ見どころの多いロストプラネットのグラフィックスですが、やはり一番の見どころは「2.5Dブラー」ですかね。
これはDX10だとジオメトリシェーダを使ってできそうですね。
実際、DX10 SDKには似たような実装のモーションブラーのサンプルがありましたし。

あと、個人的にはロストプラネットの影生成が優秀だと思いました。
カスケード拡張されたシャドウマップ技法は、PCでもPS3でも主流になっていきそうです。

 EDRAMのフィルレート4倍裏技も日本の開発チームらしいアイディアでとてもユニークだと思います。

 このエンジン、現在は外に出す予定はないとのことでしたが、もうちょっとタイトルをこなして熟成が進んだあとには、エンジンビジネスとして展開しても面白いことになると思うんですけど…どうでしょうかね。
 

 


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