6月6日 COMPUTEX 2006の話

 去年から行き始めた台湾COMPUTEX。今年も行ってきました。

 なんというか、コンピュータ関連のコンベンションは、日本よりも台湾の方が大きく盛り上がっているし、世界に誇れる日本のコンベンションって少なくなってきたよね。東京ゲームショウも地味っちゃあ地味だし。モーターショウとコミケくらいか? わはは

 と、冗談はさておき。

 さすがにロサンゼルス(E3)、シアトル(WinHEC)、台湾(COMPUTEX)という連続海外出張は体力的にも堪えまして、COMPUTEX2006は、かなり、へろへろでの取材となりました。

 最近は、グラフィックスチップ以外のPCデバイスのトレンドを見ていなかったところもあるので、良いキャッチアップの機会にもなったので、行ってよかったとは思いますが。

 このあとの海外は7月末のボストン(SIGGRAPH)までないので、のんびりと日本で仕事が出来ます。

ATI,Intelの基調講演でRadeon対応版「Havok FX」を発表

 インテルの基調講演でATIのRick Bergmanが登壇。

 HAVOK FXのATI対応版を披露。

 これでHAVOK FXはNVIDIA版とATI版が出そろったことになる。

 HAVOK FXへの対応が一流GPUへの資格…ってことはないけど、S3やXGIなんかの動きも気になるところ。

Intel,「Core 2 Duo」と対応チップセット「Intel 965 Express」を発表。「ゲームに強いCPU」の座をAMDから奪還

 インテルのPentium4/Dに変わる新CPU、CORE 2 DUO。

 たしかに今度のは本気が感じられます。

 デュアルコアCPUの真骨頂というかんじですか。

 窮地に追いやられたAMDはどう反撃するか。

 ノートPCの買い換えはこのCORE 2 DUOのモバイル版の超低電圧版が
出てからにしようかな。

 デスクトップPCは…マザーボードから買い換えだときついなぁ。 …誰か恵んでください。 

Intel,965チップセット発表会を開催 「Core 2 Duoはこの星で一番速い」

 CORE2DUOが本気ならばそのチップセットも本気という発表会。

 101階建ての世界一高い高層ビルの84階での発表会で、イベントの趣向としてはおもしろかった。

 だけど、会場は狭いし、スライドが見にくいし、発表会としては最低だったよ…。

 しかし、依然、この965には謎が多い。

 統合グラフィックスコアのGMA3000自身の3Dグラフィックスに関して一切のデモがないこと。一説によれば「まともなドライバがない」とも言われているが…。

地上デジタルチューナー付きGeForce 7600 GSが日本で発売予定

 地デジ対応テレビチューナー搭載のGeForce7シリーズカードを韓国メーカーが発表。

 日本他各国で発売を予定しているらしくて、日本ではアスクが行うのだとか。

 テレビ録画はさすがに出来ないけど、高解像度なPCディスプレイでハイビジョンをカジュアルに楽しむという向きにはおあつらえ向きな製品。

 なんつーか、製品寿命を考えるとさ、地デジ・チューナ単体で出してくれた方が嬉しいような気も。OEM用かな?

効果物理アクセラレーションはRadeon X1000が本命? ATI,“Radeon 3枚差しHavok FX”の詳細を公開

 ATI版HAVOK FXの詳細レポート。

 ATI版でユニークなのは、公式に異なるグレードのRADEONの組み合わせによる動作を保証していると言うこと。非対称活用(Asymmetrical Configurations)というキーワードまで用意してきただけあってこの点は結構本気みたい。

 COMPUTEX会場では、2枚のCrossFire動作させたRADEON X1900XTでグラフィックス描画を行わせ、1枚のRADEON X1600XTでHAVOK FXによる物理シミュレーションを行わせるというデモを公開。

 デモ機では、RADEON X1600XTをPCI-Express x1スロットをX16に変換するアダプタ経由で接続していたが、これはあくまででコンセプト展示なのだとか。

「ClearVideo Technology」を大々的にアピールするIntelブース

 BDやHD DVDなどの次世代DVDで採用されたH.264やVC-1といったビデオコーデックはとっても重い。単純換算で現在のDVDのMPEG2の再生の10倍以上重いとされる。

 んなわけで、パソコンで次世代DVDをフルハイビジョン解像度で再生するのは現状のCPUでは性能が足りなくて絶望的という状況。

 そこでATIやNVIDIAといったGPUメーカーがビデオアクセラレーションの仕組みをGPUに搭載してきた。

 そんな流れの中、CPUメーカーのIntelも自社製の新グラフィックス統合チップセットのグラフィックスコアでビデオアクセラレーションを提供してきたというお話。

 名前からしてNVIDIAのPureVideoに似ているよね

ムービーで確認するHavok FXの性能

 ATIから提供されたATI版HAVOK FXのデモムービー。

 実際には、これらのデモ映像、NVIDIA版のと同じなんだよね。良いか悪いかは別にしてNVIDIA版の方はシャドウマップの影が付いていて映像的にはかっこよかったり。

 アクセラレーションの性能的な話をするんだと、やはり、サードパーティのアプリケーションで動かす必要があるだろうな。

 次世代3DMarkあたりでHAVOK FXに対応する…という噂もあるようだけど。ほんとかね。

ハイエンドグラフィックスカード市場に参入するOEMの雄「Foxconn」はゲームイベントのスポンサーにも
 

 OEM/ODMメーカーとして有力なHon Hai Precision IndustryがFOXCONNブランドとしてチャネルマーケットに参入して約1年。

 今度は、NVIDIA製GPUを搭載したビデオカードマーケットに参入することを発表。

 まぁ、リファレンスデザインのハイエンドカードをリリースするだけなんだけど、その化粧箱がすごい。

 サイケというかピカソというか。

 「箱を見ただけでFOXCONNブランドとして分からせたい」とは担当者の弁。

 なるほど。

BIOSTAR,グラフィックスメモリ1GB搭載のGeForce 7600カードを7月に投入

 低価格マザーボードで日本でもそれなりに知名度のあるBIOSTAR。

 ビデオカード製品もメインストリームクラス以下の製品を中心にユニークなものを多数リリースしている。

 今回の目玉商品は、メインストリームクラス以下でビデオメモリ1GBを搭載したビデオカード製品群。

 ビデオメモリ食いなWindows Vistaの登場と無関係ではあるまい。

Intel,“Quake 4でPentium Mの2倍速い”ノートPC向けCore 2 Duoを一気に普及へ

 インテルの新CPUのCORE 2 DUOがノートPCにも展開されるというブリーフィング。

 また、低電圧版のCORE DUOもリリースされることがアナウンス。

 まぁ、そんなこんなで、年内のノートPC新モデルの90%をデュアルコアにしまっせという宣言までが行われる次第。

 本命は来年発表されるSanta Rosaと低電圧版CORE 2 DUOとかあたりなのではないか、と。

これから出そうなグラフィックスカード

 今回の台湾への旅、COMPUTEXの取材は4gamer.netの100%スポンサードだったので、私は歯車として動いてました。

 で、私はビデオカード担当だったんですね。

 というわけて、担当編集のK氏、HD男さん、私がそれぞれに集めてきたビデオカード情報を集めた記事がこれ。

6月18日 次世代ゲーム機戦争の話

次世代ゲーム機戦争〜すでに決着はついている
 

6月発売の月刊アスキー7月号にこんな記事を書きました。

「次世代ゲーム機戦争〜すでに決着はついている」

かなり「釣り」なタイトルです。 わはは

まぁ、その実、この特集は私がXbox360の立場で、後藤弘茂氏がPS3の立場にたってディベート的な感じのコンセプトで書いていますんで、まぁ、わざと、そんな感じになっています。

左のリンクはその記事の抜粋版となっています。
 

6月30日 パイオニアPDP-5000EXの話

西川善司の大画面☆マニア 第68回:“プラズマ究極画質”のフルHDモニター
〜 最高画質を使いこなせるか? 「パイオニア PDP-5000EX」 〜

 多分、現状で究極の画質のフルHDプラズマ。パナソニックのプラズマが未だ抱えている画質的な問題をほぼ全て克服している。

 まあ、弱点を挙げるとすれば価格がちょっと高いのと、テレビじゃなくてモニタっていうところかな。

 たぶん、いずれテレビ製品も出してくるだろうけど、画質はいいけどこの価格じゃVIERAと台頭に戦うのは難しい。

 一般の人って、メーカーが思っているほど画質気にしてないし。


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