3月1日 3DMark06の話

4Gamer.net 3DMark06の秘密第一回「3DMark06で何が変わったのか」

 3DMark06の解説記事。数回に分けて書き進めていく予定。まずは第一回。

 まず、一回目は、3DMarkの歴史を振り返りつつ、最新の3DMark06が先代3DMark05から何がどう変わったのかを解説。

 HDRレンダリングはレンダーターゲットからテクスチャまでがHDRに置き換わって無駄にヘビーとなった。FPバッファに対してアンチエイリアス処理を直接やっているのでアンチエイリアス有効時に走らせるとGeForce6/7ではスコアが出ない。別にこんな方法じゃなくてもHDRレンダリング+アンチエイリアスは出来ると思うんだけど…。

 その昔、NVIDIAはGeForceFX時代、3DMark03のレンダリングエンジンに対して3DMark開発元のFuturemarkにクレームじみたプレスリリースを出したことがあったが…あの時の確執はまだ残ってるのか…?

3月3日 PureVideoの話

4Gamer.Net NVIDIA,ForceWare 83.70を近日公開 高解像度時代の新しいビデオ再生支援機能を実装へ

 

 次世代DVDが徐々に具現化されていく中で、1つ問題なのがその標準動画フォーマットのMPEG4/AVC(H.264)の再生問題。

 フルハイビジョン解像度といわれる1920x1080ドット、次世代DVDの帯域20〜30MbpsのH.264動画のフルフレーム再生はPentium4/3GHzオーバーでもコマ落ちしてしまうレベルで、何らかのアクセラレーションが必要不可欠になりそう。

 というわけでATIやNVIDIAといったGPUメーカーがこぞってそのアクセラレーションをGPUでやろうとする動きを見せている。

 そんなこんなで、NVIDIAが、「GeForce6/7ならばPowerDVD、WinDVDなどの定番動画再生ソフトにて、H.264のアクセラレーションが出来ますよ」という技術説明会を開催。

3月4日 ユニデンTL32WRJの話

西川善司の大画面☆マニア for ユニデン
僕の液晶テレビだ! TL27WRJ

 32インチモデルの記事に引き続き27インチモデルの紹介。

 価格は10万円を割る99800円。ただし、デジタルチューナはなし。

 PCとHDMI接続できるというアピールをしてくれ、とユニデン担当者が行ってきたのだが、確かに 接続できるんだけど、オーバースキャンされたり拡大縮小されたりでいわゆる普通のPC用液晶モニタ的に 活用するのは無理と判断。

 ユニデン担当者はドットバイドット表示も可能だと赤を入れてきたんだけど、「じゃあ、その方法は?」と問うと音信不通となりこのまま掲載。

 2chでも出来ないというレポートばかりなのでPCモニタ的に使うのは無理そうです。

 32V型も同様。PCのドットバイドット表示が出来たら27V型モデルなんかはより魅力的な製品になると思うんだけどな〜。

 というわけで、今回も機能説明とDVD視聴、あとXbox360によるハイビジョンゲームを楽しもう的なアピールで構成。

 実際、応答速度は、この価格帯にしてはマジで速いのでハイビジョンゲームモニタとしては使えます。

 あと、DVDプレイヤーともHDMI接続できてこちらの画質もこの価格帯としてはよい方です。合格点かと。

 1ピクセル1ピクセルがしっかり描画されているし、HDMIの恩恵は確かに目に見える形で享受出来ます。

 欲を言えば色深度がもうちょっとあるといいんだけどね。

3月7日 3DMark06の話・その2

4Gamer.net 3DMark06の秘密 第2回「3DMark06で学ぶ影生成事情」

 3DMark06解説記事第二回。

 今回は影生成技法について集中解説。

 なんか、2年ほど前、ステンシルシャドウボリューム技法ブームだったのは、DOOM3に踊らされていたからなのか…というわけでもないだろうけど、まぁ、ここ最近のシャドウマップ技法が主流の風潮は、ビデオカードのビデオメモリの搭載量の増加と帯域の向上と関係が深いと思う。

 それにしても3DMark06のカスケード・シャドウマッピング技法ってのは資源にものを言わせてごり押しするアメリカンらしい方法だよなぁ。

3月9日 GeForce7900/7600の話

4Gamer.Net NVIDIA GeForce7900&7600シリーズを発表

ピクセルシェーダユニットの数は変わらないが性能は2倍に?

 なんと! シェーダの数は据え置きですよ。奥さん!

 あのNVIDIAが! 後出しじゃんけんで!!

 今回、NVIDIA(緑のたぬき)のテーマは、効率重視…らしい。

 いままでの力任せのドラッグレースマシンみたいなGPUじゃなくて1ワットあたりの性能、1平方ミリ当たりの性能を重視したものを持ってきたんですなぁ。

 こうした方針を取ってきた理由については諸説あるんだけど、 1つは、もしかしたらNVIDIA製GPUは80nmプロセス世代でSM4.0,統合型シェーダを中規模なGPUで実装して、マルチコア化するという説。こっちの場合は結構ものが出てくるまでは時間が掛かりそう。

 もう一つは80nmプロセスではGeForce7+的なものをもう一回出すために今回はクロックアップだけでお茶を濁すという説。この説の場合は、比較的早く今年の夏くらいにはシェーダ増強をした新80nm版GeForce7が登場してくるはず。

 まぁどっちみちフルスペックSM4.0+統合型シェーダは65nmにならないと実現は無理だから、2006年はグラフィックスのハード面での進化はちょっとだけ停滞しそうね。

3月15日 GeForce7900/7600シリーズのデモの話

4Gamer.Net GeForce 7900 GTX/GT&GeForce 7600 GT国内発表会で紹介された新作デモの直撮りムービーをUp

 GeForce7900/7600シリーズ向けのNVIDIAの新作デモの短めな解説記事。

 GeoFormsというゲル状物体のリアルタイムアニメーションは地味ながら面白い。MARCHING CUBESという、こうした表現を行うためには一般化したボリュームレンダリング系のアルゴリズムを使用しているとのこと。

 でも、MARCHING CUBESアルゴリズムを使っての3Dメッシュ生成まではCPUでやっているらしい。ここはパフォーマンス的に無意味でもVTFとかを無理矢理使ってやって欲しかったような。

 もう一つはDino Bonesという恐竜博物館のデモ。HDRレンダリングとプロシージャルテクスチャのデモということらしい。こちらも地味だけど、ネタ・テクスチャからピクセルシェーダで新しいテクスチャを生成するようなアプローチとかは技術的には面白い。

3月16日 DLA-HD11K/12Kの話

AV WATCH 西川善司の大画面☆マニア64回

完成度を高めたフルHD D-ILAプロジェクタ〜 ビクター 「DLA-HD11K/HD12K」 〜

 ビクターの民生向けフルHDスペック反射型液晶プロジェクタ「DLA-HD11K/12K」

 確かに民生向け映像機器の中ではプラズマTVや液晶TVなどを含めて考えてもトップレベルの画質だと思う。これは掛け値無しに本当にそう思う。

 ただ、映像プロセッサが他社製のそのまんまでリモコンが2つあって、リモコンを使い分けなきゃ行けないという操作性のまずさが160万円、230万円の商品としてどうなのっていう疑問符は付く。

 先代DLA-HD2Kで問題だった安っぽい筐体はかっこよくなったし、騒音も劇的に低減されて、レンズシフトも搭載、さらには電動ズーム/フォーカスも実装されちゃって、進化している点も多いんだけども。

 プロジェクタそのものの画質はいいのだから、次期モデルは映像エンジンを自社製のGENESSAとかにして、「システムとしての完成度」を高めて欲しいな。

 競合のソニー、VPL-VW100が100万円ジャストくらいなので、価格的にもこれと同じか下じゃないと売れないと思うし。

 あと、あれ、天吊り金具が189000円ていうのは、ちょっとボリすぎなんではないかと? ははは


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