12月8日 「ワンダと巨像」の話

3Dゲームファンのための「ワンダと巨像」グラフィックス講座
 

 今冬のタイトルで、ゲームそのものの面白さと、技術的な凄さがナンバーワンだと思われる「ワンダと巨像」。

 だめもとでアタックしてみたら、快く取材を受けてくれて、しかも、かなり突っ込んだことも話してくれて、こんな記事ができあがりました。

 ハイテクの固まりかと思ったら、意外にも、基本的な既存技術をアイディアとセンスで料理してチューニングしたもの…という感じで、数式云々よりは職人芸的なワザで作られていることに驚かされた。まぁ、いずれにせよ、PS2というキャンバス内で出来ることの最大限をやっていることに間違いはないんだけれど。

 ディズニーのアニメの効果音で骨の折れる音をセロリを折った音をあててそれっぽく見せた…という逸話をなにかのDVDのメイキングで見たことがあるが、「ワンダと巨像」もそんな感じのアイディアの固まりという感じ。

 疑似HDRレンダリングも全然HDRじゃないんだけど、それっぽいことの組み合わせでそれらしく見せちゃっているわけで。

 この記事、見て興味を持ったらゲームもぜひプレイしてみてくださいな。

12月9日 MOBILITY RADEON X1600の話

ATI,ノートPC向け高性能チップMobility Radeon X1600を発表

 ATIがノートPC向けグラフィックスチップMOBILITY RADEON X1600を発表。

 基本性能はデスクトップPC版RADEON X1600と同一だが、ノートPC向けの省電力機構であるPowerPlay6.0が実装されているのがMOBILITY RADEON X1600ならではの特徴。

 90nmのGPUは、ノートPC向けとしても初めて。

 NVIDIAは12月中にGeForce7600/7200を発表してくるかと思ったのだが…1月以降に持ち越された模様。

 NVIDIAはGeForce7800GTX 512で、付け焼き刃的なハイエンド最速の称号を奪還したが、対するATIはさっそくR580を投入してくると言われている。

 NVIDIA対ATIの対決ってテンポ早くて面白いよね。

12月23日 Call Of Duty2の話

4Gamer.NET 最新3Dゲームのグラフィックス設定を「Call Of Duty2」で知る

 人気の3Dゲームのグラフィックス解説…というよりもオプション設定術的な記事となりました。
 ゲームそのものはごく普通の佳作FPSですが、アートワークとサウンドがかなりうまいんで、インタラクティブシネマとしてはかなりの良作ですね。

 さすが前作がGAME OF THE YEAR受賞しただけのことはあります。

 グラフィックス的にはあまり技術セントリックではなくて、あっさり塩味という感じで。

 ただ、法線マップやスペキュラマップとかの使い方がセンスよくて統一感のあるビジュアルにはなっていますね。影がショボ過ぎるのはどうにかして欲しいところですけど。

 年末年始、カジュアルに大画面で楽しむにはよいかと。Xbox360版もあるようですね。

12月28日 F.E.A.R.の話

GameWatch 3Dゲームファンのための「F.E.A.R.」エンジン講座

 珍しくこの月2本目の3D講座。というか設定指南みたいな内容になってしまった。

 「F.E.A.R.」は2004年のE3では、結構、衝撃的なデモンストレーションをしていたので期待していたので紹介してみた。

 シェーダはトレンドを抑えているんだけど、デザインワークがちょっとValveとかid softwareとかUbi Softなんかに見劣りがして、トータルビジュアルとしては「佳作」といった感じ。

 そういえば制作元のMonolithってNo one lives foreverシリーズもやっているところだけどあれもゲームは面白いんだけどビジュアル的には「佳作」どまりだったよなぁ。

 ここ、デザイナ強化が必要かも?

12月29日 ATIとNVIDIAの話

4Gamer.net ATIとNVIDIAが語る2005&2006年-NVIDIA編

4Gamer.net ATIとNVIDIAが語る2005&2006年-ATI編

 一応、GPUトレンド担当と言うことで、2005年を総括する話と2006年を展望する話を聞いてきて下さい…ということで聞いてきました。

 ほとんど同じ質問状を持っていったので、大筋は同じになりましたね。ははは。

 まぁ、2004年から2005年を振り返ってみるといち早くSM3.0に移行しちゃったNVIDIAの戦略は正解だったといえますね。DOOM3が面白かったかどうかは人それぞれでしたけどタイアップをバネにしてGeForce6600シリーズを売りに売ったりという感じだったし。

 ATIはSM2.0の成熟を目指す…としてRADEON X800を出したのはいいけど、RADEON 9700/9800からのマイナーチェンジというイメージが拭えなかった。いちおう、これってNVIDIAが昔成功したGeForce3に対するGeForce4的な戦略で理にかなっていそうだったんだけど、うまくいかなかった。

 とりあえず、2006年前半にATIとNVIDIAはSM3.0世代のマイナーチェンジ版をもう一回出してWindows Vistaまでを両社耐え凌ぐ感じ。

 ところが、2006年末、Windows Vistaは登場するが、どうも両社のDirectX10/SM4.0対応GPUはほぼ間違いなく間に合わないみたいだ。その意味ではSM3.0はさらに延命されることになりそう。

 半世代先行しているXbox360-GPUを、2006年、そのまんま持ってきたりしたら結構ウけそうなんだけどだめかね、やっぱり。

12月31日 RADEON X1000シリーズの話、再び?の話

MYCOM PCWEB Radeon X1000シリーズ徹底解説 - 新アーキテクチャで何が変わったのか

 「10月に発表されたRADEON X1000シリーズの解説記事がなぜ今頃?」とか「別のメディアでにたようなネタ、書いてなかったっけ?」とかいう突っ込みはごもっとも。

 MYCOM PCWEBでは10月にこうした技術解説記事を企画していたらしいのだが、担当執筆者が諸般の事情で辞退、11月になっても代わりが見つからず、結局、私が代理候補として依頼された次第。

 11月に入稿するも編集部で風邪かインフルエンザか何かが流行して編集部機能がほぼ停止。当然編集作業も頓挫。

 そうこうしているうちに12月も後半、なんと掲載は大晦日になってしまったという経緯なのです。

 ある意味、入稿して足かけ3ヶ月もかかった呪われたネタ…ともいえますな。

 皆さんも、お正月、風邪に気をつけてください。

 今年は多分更新はこれで終了です。

 年明けて早々、この家業の人間はラスベガス、International CESへと飛びます。

 それでは。よいお年を。

 私は出発直前まで仕事の予定DEATH…。

 


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