7月31日〜8月5日 SIGGRAPH2005の話
OpenGL/ESが次世代プレイステーション3のグラフィックス界初の標準APIとなったことで一躍脚光を浴び始めたKHRONOSグループ。 今年もKHRONOSグループのチェアマンのTrevette氏(写真)にインタビューをして、今後のKHRONOSの活動やロードマップについて聞いてきた。 Trevette氏って3Dlabsの社員だったのに、6月のGeForce7800GTX発表会になぜかNVIDIAの制服を着ていて参加していて、「なんでここにいるの?」ときいたら「転職したのさ!」との返答。 KHRONOSグループのチェアマンがいきなりNVIDIAにすげ変わってしまったという裏話。 |
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グラフィックスプロセッサGPUでグラフィックス以外の汎用計算を行ってみようという活動をGeneral Purpose
GPU、略してGPGPUという。 昨年から本格的なワーキンググループも発足してオフィシャルWebサイトも立ち上がっている。 去年はホテルの小さめなボールルームでのカンファレンスだったのだが、今年からはSIGGRAPHでコースセッションとして展開。認知度も高くなっているようだ。 |
今年もCEDECが開催された。会場は去年の新宿工学院大学から白金台の明治学院大学に。
入稿は一週間以上前なのだが、やっと掲載された。まだ入稿した原稿で掲載されていないものがいくつかあるので、掲載されたタイミングでここに示していきます。
最初は話題性の高い、Xbox360関連の記事から。
Xbox360のCPUの詳細とグラフィックスパイプラインの詳細が明らかとなった。 特にこれまでナゾだったeDRAM関連の詳細が分かってきたことの価値は大きい。 また、全般的に贅沢なグラフィックスサブシステムだが、テクスチャユニットが16基しかないのはちょっとPS3のGPU「RSX」に見劣りする(RSXは勘定上、24基)か。 ただ、Xbox360のUMAシステムにおいて、このeDRAMはメモリバス消費低減の意味合いが大きく、実効パフォーマンスではRSXに優るとも劣らないものになるかもしれない。蓋を開けてみるまで分からない。 それと、Xbox360のGPUにハードウェア・テッセレータが搭載されていたことも明らかになった。これは意外。利用すると頂点スループットは大部落ち込むが、要所要所で使えばかなり面白いことになりそう。 そうそう。セッション当日、Xbox360の開発機が机の上に2台列んでいたんだけど、これってなんかX68000に見えないっすか? |
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作ったソフトが新CPUで速く動く時代は終わった…「タダ飯時代の終焉」を強調し、これからはマルチコアやSMTを意識したマルチスレッド・プログラミングをゲームエンジンにも適用していくべき…という主旨の内容。 興味深いのは、現在までに発売/発表されている各ゲームエンジンのうち、マルチスレッド化を実装したもを取りあげ、その実装例を解説した点。 あのピーター・モリニューの「Black&White2」も結構重度なマルチスレッド設計になっていることが判明して「開発が遅れたのはそのためか?」みたいな邪推もしちゃったりして。 |
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物理エンジン屋さんのAGEIA社のセッションレポート。 GDCヨーロッパで、AGEIAの登壇者が「Xbox360では流体物理は無理。PS3のCELLだと大丈夫なんだけど」的な発言をして、この部分だけが取り沙汰されて向こうでは祭状態になったんだとか。そのため、これ以降、ほとぼりが冷めるまでAGEIA関係者は取材拒否モードになってしまって、私も、9/9にとっていたインタビューがドタキャンされてしまいました。マイクロソフトの圧力があったのかな? まぁ、とにかく、ソニーの方は、思わぬ援護射撃を頂いた事になったわけで。 |
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イベント開催から1ヶ月後やっと掲載されました。入稿は二週間以上前にしていたんですけど、MYCOM PCWEBはスタッフが少ないのとチェック
機構が厳重なため、掲載がゆっくりなんですよねぇ。ちなみに、あと、いっこまだ掲載待ちがあります…。 さて、今年もNVIDIAは「開発の鉄人」を開催。そんでもって、毎年、恒例のデモの技術解説が行われました。内容は盛りだくさんで、資料が日本語で配布されるのも価値が大きかったかと。ちなみに、あの「GPU Gems2」の日本語版も年末くらいには出るんだとか。 この他、興味深かったのは今さらながらのSLI技術解説。Split Frame Renderingがあんな単純な原理で動作していたとは、ね。いやぁ、最初からこのレベルの解説をしてくれれば、今よりももっとSLIが盛り上がったような気が。 |
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やっと最後のレポートが掲載されました。 結果的には、すでにレポート済みのXbox360のセッションが最も注目を集めたわけですがそれ以外のセッションもなかなか有益なものでした。 一体全体なんのことかわからなかった「XNA」についても、第一バージョンはずいぶんと"現実味のある"開発スイートになっているようですし、PRTのご本尊Peter Pike Sloan氏が2コマ分の時間を取ってPRTについて自ら語るというのも、今後、日本では、二度とあるかどうか分からないほど(その筋の人にとっては)貴重な機会だったと思います。 まぁ、XNAが現実味を帯びた形あるものだったのはいいとして、ナゾが深まったのは、あのGDCで見せた女性キャラのデモやスーパーカーのデモですよね。 あれって、どういう意味があったのだろう。 |
デジタルチューナーを省いた26型の1366×768ドットの液晶テレビ。 アナログチューナー及び映像エンジンの改良で、大部進化していて、ちゃんとまともなアナログ放送の映像が映せていました。 ちょっと前のモデルは、ほんと、よろしくなかったので。それと比べると各段に良くなりました。今世代では、もう違和感なく地上波アナログ放送が見られます。 D4入力、コンポーネント入力が別系統で搭載されてて、さらにHDMI入力にも対応しているので、ビデオモニタとしても結構優秀。 税込み価格が148,000円なので、PCディスプレイ+テレビ+マルチビデオモニタとして買い換えを考えている人には結構お勧めではないかと。 製品ジャンルは違うが、PCディスプレイ+ビデオモニタとして悩むべきライバルは、これですかね ぇ。 |
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