8月某日 ダブルスティール2の話

インプレス広告企画 DOUBLE S.T.E.A.L. THE SECOND CLASHレビュー

 Xbox用ゲーム「DOUBLE S.T.E.A.L. THE SECOND CLASH」の広告企画レビューをやった。

 Xbox最初期のオリジナルゲームの続編。8/4より発売中。

 あのドタバタ壊しまくりのアクション性はそのままに、マップがとんでもなく広大になって、ハイダイナミックレンジレンダリングには一層磨きがかかった。720p出力にも対応。

 開発元のBUNKASHA GAMESはゲーム事業から撤退している模様で、完成から1年以上経ってから紆余曲折での発売となった。生産本数もそれほど多くはないようなので欲しい人は早めにゲットが基本。私も評価後、メディアを回収されてしまいました。FORZA MOTORSPORTSの時はもらえたのに…。

 制作チームは既に解散した模様だが、それぞれが実力者であるため、解散直後から業界の各方面で活躍している模様

7月31日〜8月5日 SIGGRAPH2005の話

 今年もMYCOM PCWEBのサポートを受けてSIGGRAPHに行って来た。

 今年はグラフィックスチップ関連の大きな新発表は特になし。NVIDIAのGeForce7800GTXベースのQUADRO FX 4500くらいかな。

 とはいえ、ジョージ・ルーカス基調講演という目玉もあり、盛り上がるには盛り上がっていた。

 私と来たら、昨年に引き続き今年も、SIGGRAPH帰還とともに体調を崩して1週間ダウン。

 そうそう、去年昨年とロサンゼルスで開催されてきたSIGGRAPHだったが、来年はボストンらしい。

SIGGRAPH 2005 - 今年の基調講演にはジョージ・ルーカス氏が登場

 今年のSIGGRAPHの基調講演にはスターウォーズのジョージ・ルーカスが登壇するということで大盛り上がりに。

 基調講演とは言っても対談軽視であったが、なかなかに興味深い内容。

 スター・ウォーズの新旧併せての6部作は完結したわけだが、ビジネスのやり手としても知られるルーカスはまだいくつか隠し球を持っている模様。

 当面はエピソード3の続編に当たるテレビシリーズとやらに期待と言うところかな。

SIGGRAPH 2005 - 「EMERGING TECHNOLOGIES」展示セクションをレポート(1)

 今年も最新バーチャルリアリティを展示したEMERGING TECHNOLOGIES展示セクションは面白いものが多かった。

 特に注目度が高かったのはNTTコミュニケーション科学基礎研究所と電通大稲見研究室の発表した、SHAKING THE WORLDシステムだろう。

 なにしろ、内耳に直接電流を流して、実感として重力加速度を強制的に感じさせてしまうという代物。かなり「マトリックス」なデバイスだ。

 体験前に同意書にサインさせられるあたりも…なにか、サイバーパンクな感じ。

SIGGRAPH 2005 - 立体物をカラー印刷するプリンタなど一般展示レポート(1)

 一般展示セクションも今年はそれなりに面白いものが多かった。

 特に、来場者の興味を集めていたのが3Dデータから立体物をフルカラーで席そうして出力しちゃう3Dプリンタ。表面だけでなく、表、裏、中身まで、完全に着色して積層してしまう技術には脱帽。

 もう一つはNECのRGB-LED方式の液晶ディスプレイ。

 QUALIA 005はRGB-LEDの設置位置の関係でRGBの色分離が弱点であることが指摘されているが、こちらは導光板でRGB-LED光を全域に照射するタイプなのでその問題はなし。ただし、QUALIA 005ほどは明るくない。

 確かに画質は素晴らしくいいのだけど、21インチ、1600x1200ドットで70万円は、RGB-LED方式でもちょっと高すぎるような気が…。

SIGGRAPH 2005 - コンピュータ・アニメーション・フェスティバル

 SIGGRAPHの看板イベントであるコンピュータ・アニメーション・フェスティバルも開催。

 今年はElectronic Theater入選作に日本人作が1作のみ。また、ゲーム関連作品も1即のみという、個人的にはちょっと寂しい結果に。

 大賞受賞作は、ここ数年、難解&お涙頂戴作品が常連だったのだが、今年は、純粋なアクション作品が選ばれていた(画面左のがそれ)。

 記事には、実際に本編が見られるリンクも入れておいたので興味のある人は見て見るべし。

SIGGRAPH 2005 - 「EMERGING TECHNOLOGIES」展示セクションをレポート(2)

 EMERGING TECHNOLOGIES展示セクションレポート・その2。

 日本の大学や研究機関、学生の有志などによる展示を中心にレポート。

 まじめなバーチャルリアリティシステムもあれば、ちょっとネタっぽい面白おかしいものもあり。

 なお、ここで紹介している展示は、8月25日、26日にお台場の日本科学未来館にて開催されるインタラクティブ東京において展示されるとのこと。

 

SIGGRAPH 2005 - HDとHDRが次々と商品化される一般展示レポート(2)

 今年の一般展示で目立ったのはHDとHDR関連製品。

 HD:High-Definition…つまりハイビジョン。HDRはHigh Dynamic Range。

 BRIGHTSIDEのHD&HDR液晶ディスプレイは前代未聞のコントラスト比20万:1。

 PanoScanの全方位HD&HDRカメラは390メガピクセル、約4兆3980億色の全方位映像を撮影可能。

 Immersive Mediaも全方位カメラを展示していたが、こちらは2400x1200ドットの全方位映像を30fpsで出力可能なムービーカメラ。

SIGGRAPH 2005 - DMP、日本独自設計の3DグラフィックスIPコアをデモ

 日本の新興グラフィックス技術開発メーカーDMPが、「ULTRAY2000」なる、オリジナルGPUを発表&展示。

 これまでプログラマブルシェーダで実装していたような、高度だが定番のシェーダをハードウェア実装してOpenGLの拡張APIにて提供する、という大胆な設計思想。

 デモはPCにて行われていたが、PCで動作するデモカードはワークステーション向けに提供予定はあるとはいうものの実質的には技術デモだった模様。DMPにとってのメインビジネスターゲットは携帯電話や携帯機器などの組み込み向けらしい。

 携帯電話にも海外GPU勢が入り込んできている昨今、DMPのテクノロジーがどこまでがんばれるか注目だ。 

SIGGRAPH 2005 - SIGGRAPHにおける「ATI対NVIDIA」

 SIGGRAPH2005におけるATI対NVIDIA。

 NVIDIAはGeForce7800GTXベースのQUADRO FX 4500を発表。ヒートパイプ付きの大規模クーリングシステムで2スロットデザインとなり、コア動作クロックは470MHz、ビデオメモリは512MBという贅沢ぶり。

 一時、GeForce7800Ultraが出る!という噂が広がったが、これと誤認された模様。

 この他、NVIDIAブースではDigital Universeと題された、QUADRO FX 4500を使ったリアルタイムグラフィックスベースのプラネタリウムをドームシアターにて披露。

 ATIは、さりげなく展示されていた「FireMV2400」という、1枚で四画面出力できるビデオカードがよさげな感じ。

 

SIGGRAPH 2005 - PS3用OpenGL ESを策定するKHRONOS GROUP、2005年はどう動く?

 OpenGL/ESが次世代プレイステーション3のグラフィックス界初の標準APIとなったことで一躍脚光を浴び始めたKHRONOSグループ。

 今年もKHRONOSグループのチェアマンのTrevette氏(写真)にインタビューをして、今後のKHRONOSの活動やロードマップについて聞いてきた。

 Trevette氏って3Dlabsの社員だったのに、6月のGeForce7800GTX発表会になぜかNVIDIAの制服を着ていて参加していて、「なんでここにいるの?」ときいたら「転職したのさ!」との返答。

 KHRONOSグループのチェアマンがいきなりNVIDIAにすげ変わってしまったという裏話。

SIGGRAPH 2005 - GPUをCPU的に活用するGPGPUの可能性

 グラフィックスプロセッサGPUでグラフィックス以外の汎用計算を行ってみようという活動をGeneral Purpose GPU、略してGPGPUという。

 昨年から本格的なワーキンググループも発足してオフィシャルWebサイトも立ち上がっている。

 去年はホテルの小さめなボールルームでのカンファレンスだったのだが、今年からはSIGGRAPHでコースセッションとして展開。認知度も高くなっているようだ。

8月20日 NVIDIA SLIの話

NVIDIA SLIにまつわるナゾを一気に解決(前編)

 NVIDIAは6月に開催したGeForce7800GTX先行発表会の中で、特別な時間枠を設けてSLIにまつわるFAQに応えるセッションを設定した。

 諸般の事情で大部時間が経ってしまったが、そのセッションの内容をレポートとしてまとめてみた記事。

 前編では、Coolbitsを有効化することでSLI動作をユーザーカスタマイズする方法を紹介。

 実際に設定をいじって色々試してみると、結局、自動設定やNVIDIAが用意したプロファイルを利用する設定が一番ハイパフォーマンスになるという、当たり前の結果が導き出された。

NVIDIA SLIにまつわるナゾを一気に解決(後編)

 後編ではSLIコネクタを使わずにSLI動作を実現することが可能になった新ドライバの動作を検証する内容がメイン。

 これまでSLI動作未サポートであったGeForce6600(無印)でも、Ver.77.72以降のドライバを用いることでSLI動作が可能になった 。このことはなかなかセンセーショナルな事件であったが、実際のパフォーマンスを調べてみると、GeForce6600(無印)×2のSLI動作でGeForce6600GT×1を若干上回る程度 であった。

 結局、SLI動作は出来るものの、コストパフォーマンス的にはあまりうれしくないのであった。

 さらに、TurboCache版GeForce6200(NV44)ではなく、GeForce6600系コア(NV43)をベースにしているNV43vコアのGeForce6200でも 実験してみたが、こちらはSLI動作できず。残念。

 


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