7月7日 TDP-MT700Jの話

第49回:20万円台で登場した期待のDLPプロジェクタ
〜 DLPらしいハイコントラスト映像。東芝「TDP-MT700J」 〜 

 東芝が720pの単板式DLPプロジェクタで価格破壊を試みてきた。

 ホームシアター向け720p解像度の単板式DLPとして最安値の部類になるこのTDP-MT700J。

 液晶プロジェクタ御三家として人気のある松下TH-AE700、三洋LP-Z3、EPSON EMP-TW200Hに、高価なイメージだったDLP機が牽制してきた…というかんじか。

 このTDP-MT700J、現在の単板式DLPホームシアター機として性能的に大きな問題点もなく、カラーブレーキングやディザリングノイズといった原理的な負い目さえ度外視すればかなりお勧めの製品だと言える。

 ちなみに、掲載記事には諸般の事情で載せられなかった、白ピクセルノイズ現象(掲載記事参照)が出ているところの画面ショットをここに示しておこうと思う。

480pでHDMI接続。480pだと正常。

 

720p以上でHDMI接続するこのように白いピクセルのノイズがでる。赤いノイズの時もあり。PCで1280x720ドット画面でDVI接続しても同様の症状。 
 

 現在、市場出荷分の量産機では修正されているとのこと。

 実は今回の評価に当たっては、最初のテスト機が故障していて、その後に送られてきたのが、これだったのでちょっと不信感もあったりして。製品品質管理、大丈夫なのか?

 もし、購入者でこういうノイズが時々出る、あるいは常に出ている、という人は早急にメーカーと連絡を取ってファームウェアのバージョンアップを行うようにしよう。

7月8日 GeForce7800GTXのパイプラインの話

GeForce7800GTXのパイプラインを細かく見てみる(前編)

GeForce7800GTXのパイプラインを細かく見てみる(後編)

 NVIDIA GeForce7800GTXのパイプライン解説記事を寄稿。実質的には6800Ultraとの違いを中心にまとめてみた。

●頂点シェーダ:アーキテクチャに変化無し。6基から8基へ

●ピクセルシェーダ:各シェーダユニットの積和算器の増設。テクスチャユニットの最適化でFPテクスチャのパフォーマンスアップ。ピクセルシェーダユニット自体の数も16基から24基へ

●ROPユニット:変更無し。

 要約するとこんな内容。あと、周辺情報を整理するとGeForce7800Ultraの登場の可能性は大。 

 実質的にマイナーチェンジなので、先進性の視点から見るとつまらない、と言う見方もあるわけだが、市場的には、ながらく不在だったNVIDIAのウルトラハイエンドGPUが久々にやってきたということで歓迎ムードの様子。

 私も、今は、ゲーム評価機には、7800GTXを挿して使ってます。

7月12日 三菱電機VISEOMDT-191Sの話

大画面☆マニア番外編

あらゆる映像メディアで鮮烈な映像を実現 VISEO MDT191S

 三菱のマルチメディアディスプレイ「VISEO」シリーズの新モデルが登場。

 この製品の広告企画をやった。

 19インチサイズで1280x1024ドットの液晶ディスプレイでありながら、ピクチャーインピクチャー機能までサポートしたテレビ機能とハイビジョン入力までサポートしたビデオモニタ機能を兼ね備えていて価格.COMの最安値店では69800円というのだから、 コストパフォーマンスは申し分ない。

 売り文句の応答速度8msもいい感じだし、ビデオモニタとしての画質も及第点。

 はっきりいって買って損はないと思う。

 ただし、気になる点もあった。

 1つはテレビの画質がいまひとつだということ。チューナーがあまり良くないのだろうか。映像エンジン部がよくなのいか。色ディテールが埋もれ気味になる。

 また、画面解像度が1280x1024ということで、画面アスペクト比が5:4。これも気になる。

 そう。アスペクト比4:3の映像ソースをアスペクト比維持で表示すると上下に未表示領域が出てきてしまうのだ。マルチメディアモニタというキャッチコピーを持つ製品としてどうなの?…という疑問点が残る。

 次期モデルでは、ぜひとも、三菱には1920x1080ドットか1600x1200ドットのパネルを使ったVISEOを出して欲しいね。

7月29日 EPSON EMP-TW20の話

大画面☆マニア第50回

DVD鑑賞基準を謳う480p液晶プロジェクタの実力は?
〜レンズシフトを備えた入門機。エプソン「EMP-TW20」〜

 

 EPSONの480pビデオプロジェクタEMP-TW20の評価を行ってみた。

 ついにこの価格帯でもここまでの画が出せるのか…と感銘を受けるも、あと3万円出すと720pビデオプロジェクタのTH-AE700,LP-Z3,EMP-TW200あたりに手が届くので、選ぶ側としてはEMP-TW20の魅力をどこに見出すかが難しい感じ。

 ただ、先代EMP-TW10の安っぽさは取り払われており、ネット上の最安値の実勢販売価格12万円前後ということを考えるとよくできた製品だとは思う。

 PC入力させたときにパネル解像度と1対1に対応するのが640x480ドットモードのみというのはいただけなかったが。

 

 


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