5月某日 WinHEC04の話

 今年初めてWinHECに行って来た。主な取材目的はRADEON X800シリーズの発表会。記事はアスキープラスにて掲載される予定。

 RADEON X800シリーズはプログラマブルシェーダ2.0に留まったわけだが、これに対する不満は思ったほど出てき無い様子。というのも3Dゲームエンジンがやっと2.0ベースになってきたところなので、これが高速に動くというのであれば、ユーザーにとっても、デベロッパサイドにとってもGeForce6でもRADEON X800でもどっちでもいいわけだからだ。

LonghornにXbox2。いろいろと大変な彼

 

WinHEC基調講演内ではRADEON X800のAGP版の正式発表が行われた。PCI-EXPRESSネイティヴ版が後に発表される予定。

ATIは今世代でプログラマブルシェーダ2.0仕様に留まった変わりにNVIDIAよりも一足早くPCI-EXPRESSにはネイティヴ対応で挑む。この選択が吉と出るかどうかは神のみぞ知る。

RADEON X800発表会には今回も「ハーフライフ2」の開発で知られるVALVE社の代表Gabe Newell氏がゲストで登場。

「これがハーフライフ2だ。」として見せてくれた映像は去年のE3の映像だった。会場からはちょっとしたヤジも飛んだりした…。まぁ仕方ないけど。

 

 

初日晩にはATIはシアトル市内のゲームセンターを貸し切り、完全フリープレイ状態にしてのRADEON X800パーティを開催。どうでもいいけど、このゲーセンのゲームのラインナップ古すぎ!

おねーさんたちはRADEON X800のイメージキャラクタ「RUBY」のコスプレ隊。 

 

ホテルの近所のカフェでみかけたそっくりさん。まんまちゃんにそっくり。このカフェ、毎日ぬいぐるみのディスプレイが変わるのがウリらしい。翌日には別の犬のぬいぐるみが花束を持って座っていた。

5月某日 E3 2004の話

 今年もGameWatchチームとしてE3に行って来た。PCゲームやテクノロジー担当としていったわけだが、今年はやはりこっち分野は脇役だった。

 そう、だれがなんといおうと今年の主役はソニーのPSPとニンテンドーのDSだった。

 この2大トピックの影響からか、来場動員数が増えて、昨年よりも会場内は混雑していたと思う。

 そうそう。今年は事前に、各編集部経由で登録をしたおかげで、ニンテンドーでもプレスキットがもらえたよ。

 PCゲームやテクノロジー関連は下のレポートを見ていただくとして、SCE対任天堂対MSの図式に対する全体の感想を述べておこう。

 まず、北米ではニンテンドーGameCubeが完全に斜陽の時代を迎えていると言うこと。これを実感する。街のゲームショップに行くとGC関連商品棚はドリキャスの中古ソフト並の扱いだし、Vivendi Universal GamesやATARI、その他の著名パブリッシャに話を聞いてみると「GC用の新作ラインはもうなし。いくつか出てくるのは去年発売予定で今年まで延期になっていたものくらい。」という統一見解なのが驚く。昨年のE3で「敗北宣言」みたいなコメントをしちゃったのが影響しているんだろうか。

 逆に北米で好調なのがXbox。前出のパブリッシャなんかでは、今年はPC版無しの完全Xbox専用タイトルなんかも数多く用意しているほど。街のゲームショップでもXboxの棚は日本とはまったく異なり、広いし、充実している。

 まぁ、それにも増して、勢い衰えずなのが、ナンバーワンプラットフォームのPS2なんだけど。

21世紀のウォークマンとしてブチ上げる一大プロジェクトPSP GBとの互換性を維持して携帯ゲーム機としては"無敵"を自負するDS

 

ATARIブースレポート〜今年はアタリ年となるか
シド・マイヤーの「PIRATES!」が21世紀デザインになって帰ってきた!

ATARIブースはもうなんだか隠れスポット化してしまって、来年はブースがあるのかどうかが不安になってくるが、一応看板タイトルの「DRIV3R」(DRIVER3)が完成を見て、コレが今年のイチオシタイトルとなる。

「GTA3スタイルのゲームの元祖は我々」と訴えてのリリースとなるわけだが、ゲームの方は非常に良くできている。乗り物の挙動はレースゲーム並にリアルだし、B級アクション映画ライクなストーリーラインもいい感じだ。

シド・マイヤーの「PIRATES!」も注目の一作。海賊の生活をアドベンチャーゲームライクなストーリーをベースに、マルチスタイルなゲームで綴っていく。ダンスゲーム有り、ストラテジー有り、スニーキングアクション有り、剣術格闘アクション有り…の"ごった煮"、トイボックス感覚なゲームデザインが個人的に好感触。

Valve、「Half-Life 2」エンジン版のカウンターストライクを公開!
「E3」2年生の「Half-Life 2」は新作映像をたっぷり公開

世界が注目する「HalfLife2」は今年もプレイアブル展示が無しで今年もシアターで新作映像を公開するだけ。そこで「今年夏発売」宣言をおこなったワケだけど、来場者はおろか、パブリッシャ側もあまり信用してないご様子。

それはさておき、今回の彼らの隠し球はHalfLife2エンジン版の「カウンターストライク」の映像の公開。こちらは新規のゲームコンテンツ側の作り込みがほとんどないために本当に夏に出てきそうな感じだ。

LucasArts〜映画スター・ウォーズの新作はなくても
スター・ウォーズゲームは新作だらけ

去年は「STARWARS Knights of the Old Republic」が大ヒットを記録して勢いづくLucasArtsは今年もスターウォーズづくし。

「STARWARS Knights of the Old Republic」の続編が一番の注目作となるのだろうが、「STARWARS GALAXIES」の宇宙へ行けちゃう拡張パックとか、クローン兵になってコンバットシム系のFPSを楽しめちゃう「Republic Commando」などなど、その他の作品のデキもなかなかのもの。

スターウォーズ映画新作のない今年をゲームで乗りきる姿勢だ。

映画「マトリックス」を題材にしたMMORPG
「THE MATRIX ONLINE」詳細レポート

映画「マトリックス」の三部作の公開が終わったのになぜか新作ゲームがリリースされる不思議…とおもったら、これが三部作の後日談ストーリーになるんだそうな。

でも、MMORPGなのでストーリーが完結することはないとのこと。

映画とゲームのタイアップって結構生ものな感じがするのだけれど、コレってうけるのでしょうか。動向に注目。

パブリッシング担当はセガが担当というのもちょっとしたニュース。

Vivendi Universal Gamesブースレポート前編
「Half-Life 2」を凌ぐか? 次世代シネマティックシューティング「FEAR」が登場!

去年のE3が「HalfLife2」ならば、今年はこの「FEAR」という感じか。意外に盛り上がりは小さかったけど、最新テクノロジーのインプリメントはお見事だし、ハイテクミリタリーホラーというワケの分かんないジャンル設定もユニーク。まぁ、相変わらず、切り口はアメリカ人大好きなFPSなわけだけど。

今年も映画ゲームが目白押し。「ALIEN VS PREDATOR」にちなんでのPREDATORゲームの新作に、日本では9月公開の「VAN HELSING」のゲーム化作品も出てくる。

Vivendi Universal Gamesブースレポート後編
「EMPIRE EARTH II」が登場、色っぽい女忍者のステルスバイオレンスアクションにも注目

北米資本で日本のスタジオが作ったマジメ路線な勘違い日本系ニンジャゲーム「RED NINJA」。ワイヤー付き"苦無"を武器にして胴体切断の血流噴水バイオレンスしたり、柱にワイヤー絡めてターザン移動したりと、一連のアクションがかっこよくて、ゲーム自体はかなりイケてる感じ。

工藤夕貴が声を当ててるのもちょっとしたホットトピックか?

RICK GOODMANが失敗作の烙印を押したとも言われる「EMPIRE EARTH」が、版権だけVUGが買い取って開発会社を別にして作っちゃった「II」が登場。

「自然災害」というフィーチャーがなかなか面白そう。これを味方にするか敵として立ち向かうかはプレイヤー次第。戦争において天候というのは確かに重要な要素だった。ちょっと目から鱗。

3Dゲームファンのための「Unreal Engine 3」講座 Ver.2.0
2006年以降の3Dグラフィックスはこうなる!

Unreal Engine 3がE3でも公開された。今回は撮影OK。素材も提供された。

ということでレポートも「Ver2.0」として書いてみた。

ちなみに左の映像はリアルタイムレンダリングされて実際に動くキャラ。

EPIC GAMESのエンジンビジネスは成功している数少ない例ではあるけど、最近彼ら自身の大ヒット作がないのがちょっとさみしい。UT2003は売れたし、UT2004も好調のようだけど、なんというか、こう、バーーンとくる作品が最近ないような。「UnrealII」は○×△だったし。

「Unreal1」の時の感動が、この2006年解禁予定のUnreal Engine 3で体感できることを期待したいね。

 

 

 


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