1月1日 明けましておめでとうな話
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
内容自体は普通の2003年までの総括もの。
ビジュアルとして引用させて頂いたのがその筋には超有名な川瀬正樹氏のHDRデモ。 このクオリティの映像がリアルタイムで動きます。 GeForceFXシリーズでは被写界深度のシミュレーションと光輪エフェクトが省略されてしまうので、ぜひともRADEON9500以上で見て欲しいところ。 RADEON9500以上のユーザーは見るしか。 |
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展望…といっても、CPU以上に先が見えないGPUなので、内容の大半はGeForceFXとRADEONのアーキテクチャについての概念的な解説記事になってます。
それはそうと、2004年、早々にNVIDIAとATIが新コアのGPUを出してくる予定。 ただし、公への公開はおそらくGDC2004になるのではないかというのが有力説で、1月、ラスベガスで開催のCESでは発表されない模様。 S3 DeltaChromeとXGI Volariの動向にも注目したいが、出た直後にNVIDIAやATIに一世代分差を付けられることになるわけで…。
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1月8日〜11日 International CES 2004の話
今年もAV WATCH派遣チームの一員としてCESに行って来た。
AV WATCHとしてはこれまで最大人数のライター2名+編集部員2名のチーム構成と言うこともあって例年に比べると1人あたりの負担が減った感触。自分は例によって大画面系のネタを担当することになった次第。
今年のCESはイラク戦争の影響で厳戒態勢が敷かれると思いきや、その警備体制は例年並みで、むしろ去年と比べると緩いくらい。ずいぶんと和やかになったものだ。
それと、今年は来場者が目に見えて増えていたことが特筆に値する。これは、COMDEXが事実上マイナー格に転落したこともあって、出展企業と来場者がCESにシフトを開始してしまったためだろう。
2004
International CES ビル・ゲイツ基調講演レポート |
ビルゲーツが掲げた今年のキーワードは「シームレス・コンピューティング」
一言でいえばPCと家電の融合のことを言っている。 その足がかりとなるのがWindows XP Media Center Edition搭載パソコンとWindows Media Center Extender。そして録画したコンテンツを持ち出せるPortable Media Centerが重要になってくる。 実は、これにもう一つWindows Media Connectも関係してくるのだが、とにかく、今年のマイクロソフトはこの分野を重視していきたいということらしい。 |
今年のCESは韓国勢の大型フラットディスプレイが熱かった。
PDPは日本のメーカーが720p解像度どまりなのに対して、韓国勢はいち早く1080pを実現してしまった。 液晶TVの方はシャープが45インチで1080pを達成。日本メーカーとしては一番乗り。 今年も最大サイズ競争は韓国勢、はっきりいってしまえばSAMSUNGが独占した。 |
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大画面☆マニア in CES 2004 その2 |
TIの新世代DMDチップ製造、インテルのLCOS製造開始、D-ILAのデジタル駆動…映像エンジンに関する話題が多かったのも今年のCESの特徴。
DMDチップ開発製造元のTexas Instrumentsブースでは、この週に発表されたばかりの新技術に関しての理解がブース内スタッフに浸透しておらず、ブース内で来場者に提供される技術説明はチグハグで低レベルなモノばかり。これが「勝っている者」の傲りなのか、油断なのか。 EPSONがテレビ機器製造に着手。 EPSONの液晶パネル開発担当の方達、2名ほどにインタビューしたが、「透過型液晶パネルは製造コスト対性能において現在の最適解である」という共通した見解。「LOCSの優位点は詭弁だ。DLPの画質には騙されている。」彼らの見解を過激に言い直すとこんな感じだった。 「D4パネルの薄汚れ」について聞くと、「もう改善済み。どのロットから改善されているとはいえない。現在、小売店へのクレームはほとんどない。ネットで話題になっているほど大きな問題になっているとは思えない。」というコメント。コメント後半はともかくとして、D4パネルの薄汚れ問題は解決されるらしい。対応が早いね。 |
プロジェクタ新製品群もDLP陣営の方が華々しかった。
その大半がHD2チップ搭載機をHD2+チップへ換装しただけのマイナーチェンジ新製品。ただし、バカにする事なかれ。カラーフィルターのND+DGセグメントの導入で、暗部階調のざわつきが結構改善されている。 そのHD2+製品群の中では展示を見た感じでは、ヤマハDPX-11000が優秀。さすがはヤマハといったところ。 マランツの世界初のホームシアター向け3板式DLP機は、暗部階調表現に不満有り。といっても映像ソースがヘボかっただけかもしれないが。 |
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今年のサラウンド規格の話題はDolby Pro
LogicIIxを中心に展開していきそう。
技術自体は2003年9月頃に発表されたもので2003年末には対応製品が出ているし、技術的にもPro LogicIIの発展系でしかなく、新鮮味に乏しい。 しかし、Dolbyオフィシャルに7.1CHシステムの再生に関しての模範解答を示した意義は大きい。 DTSブースでは新デモディスクのプレゼンのみで、新NEO:6に関する展示はなかった。残念。 |
今年のCESは、AV WATCHの派遣人員増加の甲斐あって、私は主に映像機器系やホームシアター関連のみを中心に取材すればよかったので、情報の整理がしやすかった。
今回、大画面映像機器系の取材を進めていくうちにひしひしと感じたのは、その映像機器を使ったデモのやりかたのまずさだ。
特に韓国メーカー間の「世界一大画面競争」において、この傾向が強い。
例えば、某メーカーのある映像機器の展示にて。1920x1080ドットのフルHDTV解像度をもち1080p表示能力を持つが、実際の展示やブース内シアターで見せている映像は、なんと720p以下の解像度しかないものだったりする。 (一社ではなく複数社でおなじようなことをやっていた)
映像機器は、映像を見せてナンボのもの。どんなに先進技術が使われていようが、見せている映像がショボければ、それを見るものに購買欲を掻きたてることはできない。
この点、逆に、日本メーカーの(特に放送業務用機器までを取り扱っているメーカーの)映像サンプルの見せ方がうまかった。