11月某日 走行会の話

筑波サーキット・コース1000。いつものジムカーナだとM社がコース貸し切りにしてくれるんだが、今回は一般参加者のヒートもあり。ちょっと緊張する。

 (風邪ひいてて更新が止まってました。今もひいてるけど。もう2週間も前の話題だけど,12月のページに書きます。)

 某外資系M社自動車部の走行会に参加してきた。

 会場は筑波サーキット。コースは筑波サーキット・コース1000の方。

 参加費がジムカーナなんかよりも高いんだけど、その分、タイム計測とかは車載計測器で自動測定だし、ヒート毎の自分の最速ラップも張り出してくれるし、至りつくせりではある(ジムカーナの時には順番で自分達がやっている)。

 走行前にはサーキットスタッフによる車検がある。といっても,マシンのレギュレーションチェックとかではなく,安全基準を満たしているかのチェック。服装やヘルメット,グラブを身につけているかとか,エンジンルームの各種フルードキャップが外れないか,外装のプラスチック部分がクラッシュ時に散乱しないようにテーピングされているか…とか。車検に合格して,「車壊しても,死んでも,文句言いません」的な誓約書を提出してゼッケンがもらえる。

 走行会は、始まるなり、いきなりのアクシデント。一般参加者のAE85レビンがエンジントラブル。クラッシュとかではないのでよかった。

綺麗なハンサム顔の黄色S2000。顔の傷は免れたが,タイヤはクラッシュの影響でパンク。本来は向きの変わるはずのない後輪があさっての方向を向いており,その衝撃の強さを表している 大事に至らなくてよかった。

 …とおもったら次のM社関係参加者のヒートでS2000がクラッシュ。最後の中速コーナーで攻めすぎてコースアウトしてコース外のストッパーに衝突。後輪のアッパーアームが折れてしまったみたいで後輪がはみ出てしまい、自走不能状態に。これもドライバーに怪我はなし。周りの人が言うには修理の利く範囲の破損のようで一安心。とはいってもン十万コースらしいが…。

 その後,一般参加者のヒートを挟んで,自分を含むヒートがスタート。

 1ヒートは約15分。

 走る前は短いように思えたが、実際走ってみるとなるほど。これは妥当。特に肉体トレーニングしていないアマチュア参加者にとっては集中力が持続するのはこれが精一杯。あと、4点式のベルト付けていないとGに耐え続けるのも15分が限界。ジムカーナだと自車完走後、次の出走まで時間があるから体休めさせられるけど、休みなく周回走行するサーキットではそれもままならないわけで。

 ジムカーナと違って直線コースが長いのでトップスピードは120km/hくらいにはなる。そしてその直線からいきなりの中速コーナーなので,ブレーキングから曲がっていく時のGがジムカーナより凄い。

 うーむ。4点式ベルトは買わないとかもなぁ。えっ3万円くらいするの。うーむ。DVD控えて、お金貯めないとな…。

 ジムカーナとは違ってドリフトは禁止なので,サイドを引くことは無いし,走行中、シフトポイントは数カ所なので,「手の忙しさ」はジムカーナほどではなかったけど。

 ゴール地点には電光掲示板があってラップタイムが自分のゼッケン番号と共に表示される。掲示板のところはスピードが乗っているところなので,あまり見ている余裕はないのだが。

 何周かして,最終コーナーを出たら,その先に34GTRがコース外でこちらを向いて止まっているのが見える。一瞬,何がどうなっているのか分からなかったが(走行中みえるのは他車のお尻のみ。公道じゃないのでフロントがこっちに向いている車を見ることがないから),どうもクラッシュした模様。

パドックの様子。手前の赤いのが私のFD。後ろの白やグレーのがM社のFD軍団。

 午前中だけでM社関係者が2台クラッシュしたことになる。みんな極限まで攻めちゃっているのだ。

 34GTRは最終コーナー出口でスピン気味にコースアウトしクラッシュした模様でリアバンパーが破損してしまったものの自走は可能な状態。ドライバーも無事。大事に至らずよかった。ただし,この34GTR,あの手縫い内装&特殊塗装のスペシャルバージョンのM-SPECだけに修理代は高くつきそう。

 朝8時から走行開始で16時終了。1ヒート15分で5ヒート走ったので総計走行時間は1時間15分なわけだが,体はクタクタだ。

 最終ヒートが終った段階で,その日の全記録を集計したシートが配られる。

 わざわざ自動車部を組織するだけあってM社関係者は凄くうまい人が多い。終わってみればその日のベストタイム順位1位,2位,6位をM社関係者が取っているという状況。1位のタイムは41秒302。一般参加者がSタイヤ履いてきている中,ラジアルタイヤで上位独占というのは凄いなぁ。

 さらに嬉しいのが,その上位の1位2位6位の全てが私と同じ6型RX-7(FD3S)だということ!! 

1位と6位のM社関係者のFD。私も精進したいです。はい。

 え? 私のタイム? 私のタイムは47秒679。62人中51位で,M社関係者18人中15位。6型RX-7(FD3S)では最遅タイムでした。上と下をRX-7で括ったというかんじか。わはは…。しかし,(チューニング状態は違うにせよ)同じマシンで同じコース走っててトップと6秒も差が出るとは…,腕の差ってヤツは凄いわ。

 上位FD陣はみんな足回りに金かかってる。いや,腕の差だという事は分かっているんだけど,みんなのFDを見て,自分も足回りをなんとかしたいと思うようになった…。けど,金がかかるんだよな。これも。

 6位のFDのドライバは私の直接の友人で,M社自動車部の運営もやっている人物なのだが,いつのまにか,30ン万のAutoExe製エアロボンネットと30ン万の某有名チューナーショップブランド車高調,ン万円の機械式LSDを導入していた。

 かぁ〜…私はゆっくりやっていくことにするよ…。まずは4点式ベルトからな…。

 走行会はその後は事故もなく無事終了。

 私も何度かダートに足片輪突きだしたくらいで,大きな損傷はなし。

 帰路につこうして,ドライビングシートに座ってエンジンをかけてびっくりしたことがあった。

 1つめは走行距離。最初のヒート開始直前にリセットしたはずのトリップメーターが100kmを超えていたのだ。ジムカーナと違って,サーキット走行って1日で100kmも走っちゃうんだなぁ。

 って続いて燃料系をみたらほとんどカラ。昨日満タンにしたばかりだったのに…。サーキットの近くのスタンドでガソリンを入れて,その時に燃費計算をしてみたらリッター3km…(自宅から筑波サーキットまでの走行を含む)。多分サーキット走行会での燃費は1-2km台。まぁエンジン高回転で低速ギアで走り続けるわけだから無理もないけど。

参加車種はマツダはRX-7,ホンダはインテグラ,日産はシルビアが多かった。トヨタはレビンからMR2に至るまでいろいろ。スバル・インプレッツァは多いが,ランエボは今回少なかったな。

 M社FD軍団にファミレスに寄っていこうと誘われたので,後をくっついていく。自分のも含めるとRX-7が5台,RX-8が1台ぞろぞろと連なってファミレスまでの道を走る。ちょっと異様な光景だ。

 っとブレーキの利きがとんでもなく悪くなっている…。なんというか,ブレーキペダル踏んだ感じフニャついているというか。これは…いったい…?

 ファミレスでこのことを聞いてみると,「ああ,それはベーパーロックだなぁ。」とあっさり言われる。

 林家ペー・パーと関係ある?

 「関係ない。まったく。Vapor Lock。ベーパーだし。」

 ジムカーナだとせいぜい最高速で70km/h-80km/hだが,サーキット走行の場合だトップスピードは100km/hを優に超える。ここからこれでもかっていうくらいガツンとフルブレーキングしたりするわけで,ブレーキローター,パッド,キャリパーはとんでもなく高温になる。んで,この熱でブレーキ液が沸騰(Vapor)しちゃうというわけ。

 沸騰するとブレーキ液の中に気泡が出来てしまい,これが踏力の伝達を阻害しちゃってブレーキの効きが悪くなってしまうというわけだ。

 「沸点の高いレーシング・ブレーキ液にしておけばある程度は回避できるよ。一度沸騰しちゃうと,その気泡が完全に抜けるのは難しいから,交換かなぁ。」

 今度,交換しておこう。これは私でも買えそうな値段だしな。4点式ベルトの前に買うか…。

 「それとね。今回はコースを100kmほど走っているけど,高速域からのフルブレーキングをたくさんやっているから,ブレーキパッドの方はたぶん数千キロ分減っていると思うよ。」

 ガーン。とほほ。

 んで,今回の走行会でラジアルタイヤで1位ラップを出したM社関係者とお話ししてみたら,このお方も,私と同様,M社関係者の友人枠で参加されている方だった。なんでも某大手PCメーカーのお偉いさんということが判明。このお方,ロードスターのワンメイク・レースで優勝しちゃっているほど,凄い腕前の持ち主。周りからは「どっちが本職か分からない」といわれているそうで。レーシングスーツに身を包んでいるところからしてタダ者ではないと思いましたが…。今でも首都高ミッドナイトレーサーらしいです…。

 2位ラップをたたき出したFDの方はM社の開発系マネージャだった。1位とのタイム差は約0.9秒。

 RX-8の方は,名刺を見ると某国内最大手総合電器メーカーS社の管理職の方。ちなみにこのお方も今回の走行会では私よりも3秒も速い。

 もう1人,私よりも2秒速い白いFDの方もM社の人。

 IT業界,実は凄腕の走り屋多いのかも?

 今回の参加メンバーにはもう1人,私の友人(某国内総合電器メーカーT社勤務)がいたのだが、彼のプリメーラ(HP11)には約1.5秒ほど勝った。

 しかし,彼に、これをいったら

「見事だな。しかし、小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。
そのマシンの性能のおかげだということを忘れるな!」

こう、切り返してきた。

 周りのみんなもこの発言には大爆笑と共に「うんうん」と頷く。チキショー。

12月某日 RADEON9800が発電機だった話

最後のは,ちょっと誤訳とは違うような気がするな。

 宝島VOWの誤訳シリーズに送りたいところだが、笑いどころがマニアックすぎるのでここに。

 右はPowerColor製のATI RADEON9800シリーズ搭載ビデオカードのパッケージの売り文句。結構凄いことが書いてある。

 まず最初。RADEONは発電機だったらしい。電力を供給してくれるらしいぞ! そりゃ「画期的」だよ!

 2番目。これまで「写実的で洗練されていた視覚効果」だったのに,DirectX9.0はそうじゃなくなるらしい。

 3番目。「128ビットのメモリ?」 よく分かんないらしい 読んでるこっちも?だよ!

 4番目。ビデオカードがAGP8Xで他の周辺機器と情報交換するとは…。どこから出てきた情報なんだろう。

12月某日 HALO PCの話

 11月、Xboxで伝説となったソフト「HALO」のPC版が出た。そのPC版の移植にまつわる話。

 

3Dゲーム最前線インサイドレポート HALO PCの秘密(第1回)  XboxのソフトのPCへの移植は優しそうに思えて実は結構面倒。

 様々なハードウェアで動かせるようにすること、そしてテクスチャクオリティのアップ…このあたりに手間を取るようだ。

 

3Dゲーム最前線インサイドレポート HALO PCの秘密(第2回)  Halo PC版の開発はDirectX9世代GPUベースで進められ、下位GPUに対しては代替シェーダで置き換えることで動作させている。

 DirectX7世代GPUでもゲームは動作するがプログラマブルシェーダなしのため見栄えは大部劣ってしまう。

3Dゲーム最前線インサイドレポート HALO PCの秘密(第3回)  GPUごとに、そのグラフィックスはどう見栄えが違うのか。GeForceFX5950UltraとRADEON9800PROで紹介。

 移植版開発元のgearboxはNVIDIAの開発支援体制を絶賛。だからといってATIが悪いとはいわない。

 ゲーム開発元はGPUメーカーの代理戦争にかり出されたくはないのだ。理由は単純。

 PCゲームはPC全部で動かないと、おまんまの食い上げになってしまうからだ。

3Dゲーム最前線インサイドレポート HALO PCの秘密(第4回)  最終回は、テクノロジー面から離れて、HALOの魅力に迫ってみた。

 ゲームとしてもよくできているが、SFストーリーとしてのドラマ展開がうまかったことも高評価の一員となったのは間違いなし。

 「HALOには興味あるけどどんなゲームだ知らない」という人に読んで貰いたい。

 …って、結構ネタバレなことまで切り込んでいたりするので、微妙なところなんだが。

12月某日 EMP-TW500の話

西川善司の大画面☆マニア28回:新機軸が盛りだくさんの「dreamio」最上位モデル
〜新パネルの実力は? エプソン「EMP-TW500」〜
 エプソンのホームシアタープロジェクターの最上位機種EMP-TW500。欲張りな機能性と一定水準を超えた画質は高評価を獲得しているが、一方で、同種液晶パネルを採用した同世代競合機を巻き込んで縦縞ノイズ問題が騒がれている。

 液晶プロジェクタはこの「ノイズ」は少なからず見えるものだが、確かに今回のは話題に上るだけ有り、確かによく見える。

 EMP-TW500は発売を延期。おそらくこの問題に何らかの対処をしてくるに違いない。

12月某日 TOMBRAIDER最新作の話

「TOMBRAIDER美しき逃亡者」で学ぶ3Dゲームグラフィックスの最適セッティング術(前編)  長らく使ってきたVoodoo1時代のゲームエンジンから決別を果たし,2年をかけて制作された新TOMBRAIDERゲームエンジン。ゲームの方は操作系の悪さで酷評されているがグラフィックスは確かにVoodoo1時代の頃と比べると進化が見られる。

 それはさておき,シェーダーの1つ1つにテクスチャフォーマットが選べるなど、やたらとユーザーに設定を解放しているのが謎。何をどう設定するとどんな効果があるのか,おそらく一般ユーザーはちんぷんかんぷんのはず。それでいてEIDOSの提供している解説ドキュメントは投げやりな感じで誤りもある。まぁ,「デフォルト設定でプレイしろ」ということなんだろうけど。

 ゲームの謎よりも「謎が深い」ということもあって解説してみることにした。

 それにしても,マルチディスプレイ環境にやたらと念入りに対応しているのも「謎」だなぁ。

「TOMBRAIDER美しき逃亡者」で学ぶ3Dゲームグラフィックスの最適セッティング術(後編)

12月某日 ロードランナーの話

 この間利用した某エアラインの飛行機の座席にあった「非常時の手引き」より。

 世界には絵のうまい人がたくさんいるのに、なぜか全世界的に、この機内設置されている「非常時の手引き」の絵はへたくそなものが多いんだよな。まさか内製なのか?

 標識のように完全に記号的なものにすればいいのに、なぜか中途半端にリアリティをだそうとして、微妙な絵画的な味わいが漂っていちゃったりしてて、すごく違和感があるし、時に分かりづらいこともある。

 まぁ,それはさておき,この女,目つきが怖い…というか殺意を感じる…。ちゃんと子供見てないし。

 

 

 んでもって,その裏。

 うってかわってコメディタッチ。

 飛行機から脱出している人達がどうみても昔懐かしのロードランナー。

 

12月某日 S3 復活なるかの話

【レポート】S3 Graphicsの新たな挑戦(1) - 登場間近なS3 DeltaChromeに迫る

S3 Graphicsから新GPUがリリースされる。発表自体は今年の2月くらいに早々に行われたのだが、やっと製品のお目見えと言うことだ。

とりあえず通り一遍の紹介を。

後日追記:S3が公称トランジスタ数を訂正しました。4500万ではなく6000万〜8000万だとのこと。なんでそんなに幅があるんだ!?

 

【レポート】S3 Graphicsの新たな挑戦(2) - DeltaChromeの3Dパフォーマンス

DeltaChromeのパフォーマンス。ノートPCへの組み込みを大前提としたGPUであるために省電力性能を最重要視した設計になっている。

気になるパフォーマンスはというと…

うーむ。ポテンシャルはまあまあ高いので、400MHz版がほしいところだよね。

後日追記:DeltaChromeのラインナップが突如変更され、"F1"が消えた可能性有り。いずれにせよ最高クロックは300MHzになるらしいが、詳細はS3からの連絡待ち。

12月某日 S3 復活なるかの話#2

話題の新GPU,DeltaChromeベンチマークテスト

S3 DeltaChromeを使ってゲーム系ベンチを計測してみた。

予想通りGeForceFX5600とほぼ同等のパフォーマンス。

期待していたほどのパフォーマンスはないが、価格が安ければ、かつてのNVIDIA GeForec2MXなみのヒットも期待ができる。

んでもってXGIのVolariはいつでてくるんだ?

 

 

 


戻る