これが会場のサンノゼ・コンベンションセンター |
4月某日 Game Developers Conferenceの話
3月19日から24日までサンノゼで開催されたGame Developers Conference(GDC)に参加してきた。
今回もまたインプレスGameWatchチームとして。(一部の記事はPC-Watchに掲載)
自分はGDC期間中に開催されたMicrosoft DirectX Dayの担当だったのだが,それ以外にもいろいろな新しいテクノロジーの情報が出てきて(記事作成で忙しかったが)かなり有意義なひとときであった。
期間中寄稿した記事は以下の通り。
3Dゲーム好き,ビデオカード好きはぜひとも見てください。
Game
Developers Conferenceレポート
DirectX 9対応のビデオカード第一弾はMATROXから? |
DirectX9のテクノロジーデモがついに公開。意表をついてなんとあのMATROXが壇上に立ってDirectX9の新フィーチャー「ディスプレースメントマッピング」を披露。 |
Microsoft DirectX Day開催、次世代ゲームグラフィックスの姿とは? | 最新シェーダー技術の実際。ワックス掛けされたクルマの光沢はこう表現する! |
GDC展示会が開幕〜新世代グラフィックスエンジンが続々展示 | 3Dゲームのエンジンはここまで来た。本文中「UnrealII」エンジンとあるけど,これは便宜上の表現。実際には「Unrealエンジンの最新バージョン」と表現するのが正しい。ご了承下さい |
フェイシャル系テクノロジーの進化に注目 | 今年のGDC展示会場のトレンドはモーションキャプチャーじゃなくてフェイシャルテクノロジーだった。3DCGは「顔」が命です |
対NVIDIA GeForce4Ti! ATI RADEON8500で実現される最新3Dグラフィックスの実際 〜NPR、トゥーンシェイダー、PTM、ちぢれ毛シェーダー〜 |
ATIのRADEON8500の最新プログラマブルシェーダーテクノロジーの数々。GeForce4のファー(毛)シェーダーに対抗して「ちぢれ毛」シェーダー登場。それと新世代テクスチャマッピングであるポリノミアルテクスチャーマッピングに注目! |
3Dlabsインタビュー コンシューマ向けGPU開発の可能性を示唆 | Permedia3の失敗でコンシューマ向けGPU開発から撤退したはずの3Dlabsが,Creativeによって買収された! これにシンクロしてカムバックがありえるのか |
DirectX 9注目の新テクノロジー「D-MAP」を理解する --その1 | ディスプレースメントマッピングとは3Dモデルの粘土細工を可能にするテクノロジー |
DirectX 9注目の新テクノロジー「D-MAP」を理解する --その2 | ディスプレースメントマッピングはどうやって実現するのか。MATROXが語るその実現様式。MATROXは開発コードネーム「Parhelia」と呼ばれるGPUを開発中だそうだが…はたして…? |
DirectX9の情報が出てきたのが大きい。プログラマブルシェーダーの次はディスプレースメントマッピングかぁ。GPUは新機能が毎回増えるから面白いよねぇ。それにしても3DLabsとMATROXが返り咲きを狙っているようだが…はたして…!?
サンノゼではまたまたPCWatchの「Weekly海外ニュース」の後藤弘茂氏さんにお世話になってしまった。改めてお礼を言わせていただきます。
あと,GameWatchで「海外ゲームレポート」を連載中の西尾ゆきどの,ご自身のWebにてのボクの記事へのリンクありがとさん。GDCに自腹で来るあなたのその心意気にはわたくし目,感服いたしもうたぞよ。ちなみに,彼女の書いたGDC関連の記事は下記の通り。
一風変わった切り口のゲームがずらり 海外インディペンデント系ゲーム紹介 |
GDCの展示会場ではアマチュアゲーム開発者の展示もある。ユニークなゲームの数々の紹介。ここで紹介されているゲームは全て無償でダウンロードして楽しむことができる
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ソニックチーム中 裕司氏、「Rez」、「ICO」が各賞受賞 世界の開発者達が選ぶ今年のベストゲーム 「Game Developers Choice Awards」 |
GDCでは売れた本数を度外視して,開発者達の投票でベストゲームを決めるAwardsがある。その授賞式のレポートがこれ。「ICO」は先月のIGFでも評価高かったんだよねぇ。やってみようかな。 |
次の海外取材はE3だ。
ルーカスアーツのスターウォーズ・ゲームの最新作,「STARWARS JEDI KNIGHT II:JEDI OUTCAST」が,日本でも4月26日に発売された。発売はサイバーフロントで英語版/日本語マニュアル付きバージョンとなる。
映画「スターウォーズ」のファンでないと世界観へのめり込めない敷居はあるとしても,ゲームとしてもかなり優秀。開発は「Heritec」や「Soldier of Fortune」のRAVEN SOFTWARE。さすがといったところ。
TOMBRAIDER的なアクションパズル/アドベンチャーと,QUAKE系的な3Dシューティングの要素がうまくハイブリッドされ,スターウォーズの世界観で味付けが整えられている感じ。
難易度は前作からは大部下がっているが,その分,プレイ中のアクションの爽快感は向上している。
ストーリー的にはルーク・スカイウォーカー達の活躍のあとの話で,ルーク自身もゲーム中に登場し活躍するので,映画ファンにも美味しい作品。
私も最後までプレイしたが,久々にやりがいのあるゲームに巡り会ったという感じだった。もうちょっとライトセイバー戦にゲーム性があったらなぁと言う感想は前作と同じなんだけども。
ここでミニ攻略情報。ボスクラスJEDIとのライトセイバー戦は,構えをFastにして,フォースSpeedを発動,敵の後ろに回り込んでライトセイバーをめり込ませて連射すればOK。これやるとラスボスすらも20秒以内で死ぬ。ラスボス手前の,火の通行止めのナゾはちょっとずるい。ヒントは天井のパイプカット…。気づけば単純なんだけど,なんだかバカにされた感じも…。 あと,英語は聞きやすいけど,単語がちょっと難しめなので辞書はいつも手元に,ね。
ゲームレビューはGameWatchに寄稿した。ぜひとも読んでくださいませ。画面ショット満載なので。
それにしても,去年のE3で,このゲーム,ルーカスアーツのブースに展示されていて,自分が紹介記事を書いたんだけど…ふうーむ,近年,ちゃんとスケジュール通りに出てくるなんて珍しい。みならえぃーMicrosoftの「フリーランサー」