1月23〜24日 プラットフォームカンファレンス2001xの話

 カリフォルニア州サンノゼ,シリコンバレーで開催された「プラットフォームカンファレンス2001」に行って来た。

レポートは例によってVwalkerに掲載されているのでそちらでどーぞ。最近ちょっと急がし気味でWebの更新する機会が無くなって来ちゃったなー。

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1月某日 Windows2000マシンでトリプルデスクトップ環境を導入した話

 NVIDIAのGeForce2MXはそのコストパフォーマンスの高さから人気を博しているが,もうひとつTwinViewと呼ばれる機能も好評だ。

 念のために解説しておくと,TwinView機能とは1枚のGeForce2MX搭載カードでデュアルデスクトップ環境を実現するもの。

 1枚のビデオカードでデュアルデスクトップ環境というと,その元祖的存在のMATROX Millenium G400 DualHeadを思い出す人も多いと思う。かくいう私もそのユーザーであり,原稿を執筆するためのWindows2000マシンはこれを搭載している。ただ,このマシンのG400のDualHead機能はDVD-MAX(*1)機能専用で使っているため,これでデュアルデスクトップ環境を行ってはいない。

 さて,私のPC(というかWindows)の使用スタイルはウィンドウをやたらめったらに開きまくり,その中で作業を進めるというもので,デスクトップが広くないとやってられないのである。それでWindows3.1時代では1280x1024,WindowsNT4時代は1600x1200という高解像度のデスクトップを愛用し続けてきたのだが,だんだんとこの1600x1200すら狭く感じるという有様。Millennium G400でも2048x1536/24ビットカラーまでは出せるのだが21インチ程度の画面の大きさでは常用するにはちょっと厳しい。そこで私もディスプレイを追加することでデスクトップを広げられるマルチディスプレイ環境の導入に踏み切ったのである。

 すでにAGPスロットにG400が装着されている関係上,増設するビデオカードはPCI接続のものに限られることになる。そこで友人から初代Millennium(4MB)を譲ってもらい,これを搭載することで,めでたくWindows2000環境でのデュアルデスクトップ環境が実現した。ドライバはWindows2000 ProfessionalのCDROMに収録されたものを使用,ディスプレイはパッカードベル製新古品17インチディスプレイを15800円で購入して接続した(*2)。このセカンダリデスクトップは初代Millennium側の仕様上の制約から1280x1024/24ビットカラーモードを採択することになった。

画面1…G400は1600x1200(21")。それ以外は1280x1024(17")で使用。

(*1)ソフトウェアDVDプレイヤーの再生画面のみをセカンダリからビデオ出力する機能。フレームバッファの内容を直接NTSC出力するため専用DVDプレイヤー並の高画質が得られるMillenium G400 DualHeadの特殊機能。

(*2)意外に知らない人も多いのだがWindows2000もマルチディスプレイ環境に対応している。

 

画面2-1…G400のセカンダリ出力は最大1280x1024までであるため,デスクトップの解像度が2560x1024か…

画面2-2…1280x2048に限定されてしまうのでちょっと使いにくい。

さて,このデュアルデスクトップ環境を導入したのは2000年6月頃の話。半年間はこのまま使っていたのだが,便利な環境に慣れるとさらに便利な環境を欲してしまうのが人間というもの。またデスクトップが狭く感じてきてしまったのである。

 そして12月,Viewsonicの17インチディスプレイの新品を幸運にも17800円で購入できたのをきっかけに,トリプルディスプレイ環境の導入を決意。今度のビデオカードはMATROX Mystique/4MBで,ドライバは今回もWindows2000のCDROMのものを使用。特に大きなトラブルもなく,ついに私はトリプルディスプレイ環境の獲得に成功したのである(画面1)。なお第3画面となるこのデスクトップも第2画面同様の1280x1024/24ビットカラーモードとしている。

 ちなみに,Millennium G400 DualHead+初代Millennium+Mystiqueのビデオカード3枚差しの状態でG400 DualHeadのデュアルデスクトップ機能を有効にするとどうなるかというと,画面2-1,2-2のようになる。クワッドデスクトップにならずに,G400が表示担当するデスクトップが大きくなり,これを2つのディスプレイで表示する…という形になるのだ。

 ところが,これはWindows2000環境下のみの制約のようで,WindowsMEでは同じ構成でG400のDualHead機能をデュアルデスクトップにすると,ちゃんと4つのデスクトップ画面として使うことができた。(画面3)

 

画面3…WindowsMEならばMillennium G400 DualHead+初代Millennium+Mystiqueでクワッドデスクトップができる!

トリプルデスクトップ環境におけるWindows2000の問題点の話

 さて,このWindows2000上のトリプルデスクトップ環境だが,使っていくうちにいくつかの奇妙な現象に気が付いた。

 まず,デスクトップ上に配置したショートカットアイコンが並べ替えもしていないのに,再起動してログオンすると,セカンダリデスクトップやサードデスクトップに散らばってしまうことがある。原因は不明だ。

 そして,これはアプリ側の問題である可能性が高いのだが,セカンダリデスクトップやサードデスクトップでアプリケーションを起動するとその起動直後のウィンドウサイズが変になってしまう場合がある(画面4)。ICQ2000のようにプライマリデスクトップ内でしか使用できないアプリケーションもあったりするようだ。

 あとDirectXの対応がセカンダリデスクトップ以降のディスプレイデバイスに対して完璧でないところだ。たとえばゲームや動画再生などがプライマリデスクトップ内でしか行えない場合があるし,仮に動いていたとしてもそのウィンドウをプライマリ,セカンダリ間で移動したりするとシステムクラッシュする こともある(Windows2000でもブルーバック状態)。

 そして,私がマルチデスクトップ環境に強く搭載を切望するのが,タスクバーの延長機能だ。タスクバーはプライマリデスクトップの絶対座標にくっつく設計になっており,デュアルだろうがトリプルだろうが,デスクトップを増やしてもプライマリにひっついたままなのだ。開いたウィンドウが50個以上になってくると,1600x1200解像度であってもタスクバーの横幅は足りなくなり,タスクバーにスクロールボタンが出現してしまう。せっかく横方向にも長いデスクトップを使っているのこれは不条理だ。ぜひともこれは改善して,タスクバーをセカンダリやサードの方へ伸ばして表示できるような機能をとりつけて欲しいと思う。

画面4…例えばGVを使ってセカンダリデスクトップで画像を表示するとなぜか変な形のウィンドウで表示されてしまう。


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