12月1日 カブトの話

 今年のE3で,βリリースもされていないのに「ベストアクションゲーム賞」に輝いた,あの「ジャイアンツ・シチズン・カブト」がやっと発売される。英語版は今月,完全日本語版は2001年1月26日,イマジニアより発売予定。

 (詳しいゲーム内容については,5月に私が書いたVwalkerのE3レポートの方を参照して欲しい)

水面の動きもリアル

 幸運なことにβ版をプレイする機会を得たのだが確かに凄かった。

 ゲーム自体はいわれていたほどストラテジー要素はあまりなく,アクションゲーム要素,それも3Dシューティングの要素が強めに出ていて,万人向けではない。が,やはり時間を掛けて作っていただけ完成度が高い。β版なのでよくハングするけど。完成までに足かけ2〜3年かかっているのかな。

 シングルプレイはミッション遂行型のアクションアドベンチャーゲーム,マルチプレイはストラテジックな要素をミックスしたリアルタイム対戦ゲームという感じ。

 

巨大キャラがジャンプして着地すると地面が波打つ。

 グラフィックエンジン作成に1年以上費やしただけあって,最大の見所は誰がなんと言おうとそのビジュアルってことになる。

 GeForce2系専用といわれるほどGeForce2最適化が行われており,バンプマッピングは内積タイプ,環境マッピングもキューブ,頂点シェーダ,ピクセルシェーダバリバリ,FSAA対応可能,本当に他のビデオカードで大丈夫なのかというくらい重そうなグラフィック処理が行われている。

 影はちゃんとそのキャラクターの形の影が地面に落ちるし,地面には足跡もつく。水の中はいれば立体的な波紋ができるし,巨大キャラがジャンプ攻撃すれば着地の衝撃で地形がたわむ。

 キャラクタのポリゴン数も凄くて,Voodoo2で動かしたら紙芝居状態になってしまった。

 

体積比100:1の対戦ゲーム。手前のヒューマノイドも奥の大巨人も当然プレイヤーキャラなのだ。

 これまで大抵の3DゲームはそつなくこなしていたPentiumIII733MHz+GeForce256の私のゲームPCでも1024x768/32ビットカラーの解像度では重くて,あまりスムーズにプレイできなかった。

 このゲームをプレイするには1GHzクラスCPUとGeForce2GTSは必須という感じ。

 逆に言えば1GHzクラスCPUとGeForce2GTSユーザーならばこのソフト動かさないでなに動かすという感じかな。

 

空飛べば遙か遠方の地形まで見える,エピックスケールな3Dフィールド。

 ちなみに記事作成用に借りたPentium4/1.4GHz,GeForce2GTS Ultra DDR 64MBマシンでは快適でした。

 このゲーム,ベンチマークソフトとして使ったら結構いいと思うんだけどな。どうにかフレームレート出す方法が見つからないものかね。

※ここで示した画面はムービーではなく実際のゲーム中の画面です。クリックすると拡大表示されます。

 

カブトの口に注目。テクスチャじゃなくてちゃんと牙までモデリングしてる。肌は内積バンプマッピング。視点位置や光源位置がずれると肌のしわの見え方が変わる。エンボス・バンプじゃこうはいかない。

12月20日 特集の話

 DOS/V magazine 2001年1月1日号のp.171。原稿が勝手に写真を入れ替えられ書き換えられて,しかも間違えているというお粗末な有様になっている。誰かに突っ込まれてバカにされる前に告知しておきます。

 写真2のところと「RCAピン出力のS/PDIFが丸形ミニ光端子と同じ」みたいなとんでもないことが書かれているが大ウソです。

 これにあわせて「同軸端子と光端子の違いは?」の本文の一部も書き換えられていてなんだかわかりにくいことになっている。XWave500に丸形ミニ光端子はついてません! どうも編集者は丸形ミニ光端子というものをしらなかったみたい。それとも同軸端子とおなじものだとおもってたのかな。

 しかし,本筋が大きく変わるような書き換えはほんと困るっすよ。とばっちり受けるのこっちだし。カットされるのはそれほど気にならないんだけどねぇ。

 あとp.172もウソが。私は色つきの図をわざわざ描いてカラーでスキャンして編集者&デザイナーに渡したのにプラグの赤と白が違ってやんの…。やんなっちゃうよな。デザイナーという連中の中には無思考で作業しているやつらがいるのでこういうことがよくあるのだ。

 訂正を出すようにいっておきましたが…どうなることやら。

12月21日 レビューの話

 やっぱビデオカードの紹介記事ってさ,画質について言及してなきゃダメだと思うんだけどなぁ。

 いやぁ,GeForce2に買い替えようかなーとおもって,テレビ出力の画質がちゃんとしているやつがほしいなぁと思ってDOS/V magazine見てみたんだけど,S端子搭載とかしか書いてないや。

 ちぇっ。

12月22日 3Dfxの話

 3Dfxがなくなるのはやはり寂しいと言えば寂しい。Voodoo2のWindows2000ドライバが結局出なかったことも悲しい。

 3Dfxは今年のMELTDOWN TOKYOの時には楽しげに自社新テクノロジーをプレゼンしていたのになぁ。

 しかも,3Dfx提供のMELTDOWN TOKYOの懇親会では自社製品大放出のプレゼント抽選会まで開催しちゃう太っ腹振りを披露していたのに…。

 さらに,そのプレゼント抽選会の進行を務めていた3Dfx社員は

もしこのプレゼントがNVIDIA社員の方にあたった場合は返却してもらいますので〜

なんてジョークまで飛ばしていたのに…。

あのジョーク飛ばした方はこのあとどうするのでしょうか。うーむ…。

 最後の砦はATIとMATROXということになるんだけど,MATROXはCOMDEX FALLでもおとなしかったしちょっと心配。ATIはまだひと暴れしてくれそうではあるが…製品の出てくるのが凄く遅いのが今後どう響いてくるか…。


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