メタルギア・オンラインをプレイしてきた!

 12月20日よりゲームセンターで「メタルギア・アーケード」の稼動が開始されます。

 メタルギア・アーケードは、メタルギアオンラインのアーケード向けリファインバージョンに相当するゲームで、小島プロはプロデュース側に回っているようですが、一応、コナミの内製開発タイトルです。

 自称メタルギアファン…ということで、コナミ本社で先行体験をさせてもらいました。2時間、完全貸し切り(笑)

 下の記事は、その時の模様をレポートしたモノです。

mga_P1000861.JPG
12月20日の稼動開始が迫る「METAL GEAR ARCADE」,KONAMI本社に潜入を果たした西川善司が贈る,飛び出すスネーク体験記このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/116/G011658/20101204002/

 ゲームは一人称視点のいわゆるFPS(First Person Shooter)スタイルのゲームになっています。

 ただ、アートケード向け、業務用タイトルなので、インターフェース類や周辺機器類がなかなかの贅沢仕様になっています。

 まず、映像は立体視に対応していて、サウンドもバーチャル式ではない、6スピーカーのリアル5.1CHサラウンド!!

 ガンコントローラにはボタンが盛りだくさんで(初心者は全部を使う必要はなし)、マニアックな作りになっています。このあたりは、小島プロのプロデュースが入っているのかも知れませんね。

 ガンコントローラによる照準操作は赤外線方式で、いわゆるwiiと同系の技術ベースのようですが、それだけでなく、なんと!3D眼鏡の向きを認識することでヘッドトラッキングまでを実現しています。

 つまり、頭の向きに連動して、その方向の情景が見られるのです。

 言い換えると、ガンコンで操る照準と頭部で操作する視点とは非連動に出来ると言うことです。

 なので、なるべく多くの敵を視野に入れて、ガンコンを水平に移動させながらの流し撃ち…みたいなこともできます。

 詳しくは記事をどうぞ~。

 筐体にはギャラリー用の3D眼鏡も用意されているので、クリスマスや正月は、カップルや家族連れで遊びに行くのもいいかもしれません。



このエントリーを含むはてなブックマーク
オンライン仕事 > 4gamer.net | comments (2) | trackbacks (0)

電子書籍版「3Dゲームファンのためのグラフィックス講座」や「ゲーム制作者になるためのグラフィックス技術」について

 時々、問い合わせを頂く

電子書籍版の『3Dゲームファンのためのグラフィックス講座』や『ゲーム制作者になるためのグラフィックス技術』は出ないんですか?

という質問ですが、"出ない"と思ってもらって結構です。

 なので、電子書籍版を待たれている方は、書籍版を購入していただいた方がよいと思います。

 「電子書籍版が出ない」理由は、書籍に盛り込まれているゲーム画面のスクリーンショットの数々に対して、ゲームメーカー側から「電子書籍への使用はNG」と言われてしまっているためです。

 両書籍は、もともとWeb記事がベースであり、そこにはバリバリ画面が掲載されているので、いわば焼き直しの電子書籍版にゲーム画面を転載したところで何の問題もないのではないか…と僕個人も思うのですが、出版社とゲームメーカーが交わした契約において「電子書籍はNG」という記載があるのだそうです。

 両書籍とも画面ショットは600点以上あり、書籍版の制作において、それらの許諾取得に担当編集者が2週間も掛かかったといっていました。

 電子書籍化に際して、もちろん、改めて交渉し直すことは可能なようなのですが、低価格で発売しなければならない電子書籍版において、この許諾交渉をもう一度やり直す…というのはコスト的に難しい…ということなのでしょう。(メーカーによっては「電子書籍への画面掲載は頭ごなしにNG」と言うところもあるようです)

 ありがたいことに、両書籍とも、中国と韓国の出版社から翻訳版のオファーを頂きましたが、「600点ものスクリーンショットを日本のゲームメーカー各社の広報と交渉しなおすのはコスト的に難しい」とのことで、全てお流れになっています。

 こうした諸事情を考えると、両方の書籍は、ほんと、よく刊行できたな…と思います。

 書籍への画面掲載許諾をしてくれた各ゲームメーカーの関係者には感謝の意を表しますし、編集スタッフ側には許諾交渉お疲れ様でした…という気持ちになります。

 この時ばかりは、自分が日本人で日本のゲームメーカーがある日本に生まれていてよかったな、とも思いますね。
書籍 | comments (0) | trackbacks (0)

音のビームに囲まれてみる。YSP-2200

 アメトークの家電芸人特集の時にチュートリアル徳井がやった形態模写が有名にしたバーチャルサラウンド系ホームシアターシステムのYSPシリーズの最新モデル「YSP-2200」を評価しました。

DSC_0035.jpg
ヤマハ YSP-2200・西川善司&西田宗千佳レポート
音質向上はテレビ画質の品格を上げることに相当する!
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://blog.watch.impress.co.jp/yamaha1012/2010/12/post-1.html

 別体型のサブウーファユニットとセットになった製品で、指向性の強い音のビームを室内に反射させてバーチャルに7.1CHサラウンドサウンドを再現します。

 HDMI1.4aにも対応しているので3D映像も流せるのもウリになっていて、「今、ブームの3Dテレビとご一緒にどうぞ」という製品になっています。

 定位感はなかなかのもので、左右の音像はとても広がりますし、後部サウンドは左右の肩口方向から聞こえます。

 評価ではリビングのテレビにセットしてみたのですが、室内に音が充満するためか、それほど音量を上げなくても、リビングのとなりにあるカウンター越しのキッチンにいてもテレビの音がよく聞こえるのが面白い体験でした。



オンライン仕事 > AV WATCH | comments (0) | trackbacks (0)

「3DMark 11」登場。DirectX11専用でDirectX10未対応。

 業界標準の3Dベンチマークソフト「3DMark」の最新バージョンが公開されました。

 その名も「3DMark11」。

 "11"には2011年の年号略称を表しているのはもちろんですし、"DirectX11への対応を果たした"という意味も込められていそうです。

 先日書いた記事では、3DMark11の3つのエディションについての紹介、テスト内容の解説を行っています。

007l.jpg
【マイコミジャーナル】
Futuremark、DirectX 11完全対応の「3DMark 11」を正式発表
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/12/09/073/index.html

 先ほどDirectX11対応といいましたが、実際には、DirectX11専用です。

 DirectX10世代のGPUでは動作させることが出来ません。

 別に3DMarkが全てを決める…というわけではないですけど、3DMarkがDirectX11専用になってDirectX10を足切りしたことで、なんとなく、DirectX10時代が終わった…という実感がしてきますね。

 そういえば、DirectX10は、2006年末リリースのWindows Vistaと同時に提供されました。

 で、DirectX11は、2009年末リリースのWindows7と同時に提供されました。

 ということは、DirectX10の全盛期って言うのは3年程度だったんですね。

 なんかDirectX10の時代ってすごく短かったと感じるんですけど、DirectX9が2002年末リリースだったので実質4年の全盛期間とすれば「DirectX10が極端に短命だった」というわけでもないんですよね。

 なんで短命だったと感じるんでしょう?

 DirectX10に積極対応したゲームやアプリケーションがそれほど出てこなかったからでしょうかねぇ。

 なにはともあれ、3DMark11が出てきたことで、PCゲーミング環境は一気にDirectX11スタンダードにシフトしていきそうです。

 ちなみに、3DMark11のレンダリングエンジンはDeferred Renderingベースとなりました。

 この3DMark11のエンジン自体の詳しい解説は改めてやるつもりです。
オンライン仕事 > マイコミ | comments (3) | trackbacks (0)

3D対応プロジェクタがソニーからリーズナブル価格で登場! 大画面☆マニア「VPL-VW90ES」編

 ついにプロジェクタも3Dに対応がなされました。

 100インチオーバーの3D映像がお手軽に家庭で楽しめるようになったと言うことです。

 ソニーが発売した反射型液晶パネル採用の3Dプロジェクタ「VPL-VW90ES」は、ホームシアター向け3Dプロジェクタとしては市場投入一番乗りと言うことになります。

 フットワークの軽さ…というか商品企画能力の高さは、さすがソニー、といったところでしょうか。

vplvw90es_dg05.jpg
西川善司の大画面☆マニア第137回
待望のフルHD 3Dプロジェクタ登場
~完成度の高い3D、熟成の2D画質。ソニー「VPL-VW90ES」~
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20101209_412558.html

 実際に、製品を見ていくと、"一番乗り"の方を優先させたこと、そして価格を押さえ込みたかった両方の理由からか、VPL-VW90ESは、先代の2DプロジェクタであるVPL-VW85を3D向けにファンにチューニングしたような製品であることが分かってきます。

 リモコンは3Dに特化したボタンもなくてVPL-VW85と同一ですし、本体自体のデザインも見分けが付きません。光源ランプも先代と同じですし、3D以外の機能はほとんど先代と同じなのです。

 ただ、その甲斐あって、実勢価格は65万円前後になっており、"初物"としてはかなり安価です。

 ちなみに、65万円というと、(製品ジャンルが違うので一概には比べられませんが)パナソニックの65インチの3Dプラズマ(TH-P65VT2)と同等の価格帯です。

 同じ65万円の製品としてみた場合、直視型ディスプレイ方式のテレビであるTH-P65VT2は利便性が高く汎用性は高いと言えますが、100インチオーバーで3D映像が楽しめるという点では、VPL-VW90ESの方がコストパフォーマンス的には上だと言えます。

 さて、VPL-VW90ESの実際の画質ですが、2D画質に関してはVPL-VW85で完成の域に達していたので文句なしです。

 惜しむらくは、相変わらずPS3と接続したときにHDMI階調を誤認しておかしな表示になるところですが、それ以外はパーフェクトです。

 ちなみに、このHDMI誤認問題ってVPL-VW60の時から直ってないんですよねぇ。いいげかんソニー製品同士の接続なのでしっかり対応して欲しいものです。

 3D画質に関しては、悪くはないんですけど、完成度はやはり2D画質には及びません。

 3Dメガネを明るさ優先にするとクロストークが多くなりますし、クロストークが一番少なくなるモードにすると映像はかなり暗くなってしまいます。

 まぁ、先代をファインチューニングしただけで3D対応に仕上げた製品ということを考えれば、かなり立派な完成度だとは思いますけど。

 いずれにせよ、次世代機があるとすれば、3世代前から使い続けた光源ランプを一新させて、より高輝度出力に改良し、映像エンジンと光学エンジンも3D向けへの最適化を進めて、フルモデルチェンジをしてくることでしょう。

 本命の"3D-VPL"は、次世代機でしょうねぇ。

 きっとソニーは、後発の、ビクターの3Dプロジェクタ「DLA-X」シリーズにリサーチを掛けるでしょうから、その意味でも、次世代機の進化の伸びしろは今から凄く楽しみです。



オンライン仕事 > AV WATCH | comments (0) | trackbacks (0)

"半"正座状態で"ダサ格好よく"かっ飛びたい。VANQUISH!!

 セガ販売、PLATINUM GAMES開発の「VANQUISH」のレビューをしました。

 先入観として、「普通の三人称視点シューティング(TPS)かな」と思っていたのですが、なかなかどうして。

 かなりハードコアなメカアクション・シューティングになっているし、「オレって格好いいかも」と自己陶酔出来そうなプレイフィーリングも楽しいし、「目にも美味しい」「遊んで熱くなる」、久々の快作ゲームです。

vanq_023l.jpg
【マイコミジャーナル・レビュー】
"半"正座状態でかっ飛ぶ、傑作SFメカアクションTPS登場! PS3/Xbox 360『VANQUISH (ヴァンキッシュ)』
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/12/04/vanquish/index.html

 それと、最近の形容に、ブサカワイイとか、キモカワイイとか、グロカワイイとかみたいな「負の形容と正の形容をミックスした新語」がしばしば使われますけど、VANQUISHの主人公のアクションは、なんというか「ダサ格好いい」んですよね。

 詳細は記事を見て欲しいんですけど、プレイヤーが突発的に発動できる高速移動アクションにブーストというものがあるんですが、これが、腰を上げ気味の正座みたいな変な姿勢でかっとんで行くんです。

 生身でやったら膝小僧ずる剥け確実ですが、VANQUISHでは、血しぶきではなくてバトルスーツとの摩擦で生じた火花が出まくります。

vanq_014l.jpg

 床面と擦れていること自体、だいぶ、移動への抵抗になっていて非効率的なはずですが、んなこたあ、いいんです。

 この無意味な行動やアクションから生まれる「ダサかっこよさ表現」は、同じくPLATINUM GAMES開発のタイトル「ベヨネッタ」にも共通しますよね。

 PLATINUM GAMESには、今後も、こうした「ダサ格好いい」カタルシスを追求していって欲しい気がします(笑)

 あとは、VANQUISHの魅力と言えば、メカアクションのかっこよさでしょう。

 中ボス以上の敵がやたら変形するんです。

 下の画面のコワモテのいかにもワルそうな二足歩行の敵メカは、最初はサソリみたいな四つん這いで登場して、尻尾のトゲをブン回してくるんですが

van_024l.jpg

 ダメージを受けたりすると、シャキーンと変形して、二足歩行形態になって、尻尾の部分が手持ちの槍のような武器になって別の攻撃を仕掛けてきます。

 SFロボ映画の金字塔「トランスフォーマー」にあったような、荒唐無稽な質量保存を無視した変形じゃなくて、VANQUISHのメカ変形はマクロスのヴァルキリー的というか、部位をぐるりと回して変形していく感じが独特でステキです。

 アクションフィギュア的なオモチャが出たらちょっと欲しくなっちゃいそう。

 ストーリーやラストの収束のさせ方には賛否はあるようですが、ゲームとしては、かなり楽しめまると思いますよ。

 次回作は、コロニー以外の他のシチュエーションで戦ってみたいし、今作以上に変態的な変形メカを一杯出して欲しいですね。ワクワク



オンライン仕事 > マイコミ | comments (0) | trackbacks (0)

5メートルのHDMIケーブルが650円だった

地元埼玉のソフマップ大宮店で5メートルのきしめん型(薄型)HDMIケーブルが650円でたたき売りされていた

CIMG0013.JPG

amazonでも安いのはあるけど…、大宮でこの値段はすげぇ

ということで、なにかと使うので2本買った

下は、amazonの最安値の5メートルのHDMIケーブル。480円(笑)。



一般 | comments (0) | trackbacks (0)

ワンタッチで縦画面。そして低価格。PVA液晶パネル搭載「F2380MX」を評価する!

 サムスンの液晶ディスプレイ「F2380MX」を評価しました

 フルHD(1920×1080ドット)PVA液晶パネル採用で実勢価格2万円台後半で、コストパフォーマンスに優れた製品です。 

f2380mx_001_l.jpg
マイコミジャーナル【特別企画】
世界がサムスンを選ぶ理由 第5回 西川善司がPVA液晶パネル搭載「F2380MX」を評価する!
このエントリーを含むはてなブックマーク
http://journal.mycom.co.jp/kikaku/2010/11/19/003/index.html

 DVI-D端子とVGA端子の2系統PC入力の他、HDMI端子も搭載。さらにスピーカーも内蔵していて、いわゆるマルチメディア液晶モニター的な製品になっています。スピーカーは結構、大きな音で鳴らすことが出来ました。

 なにより、ユニークなのは、ワンタッチで、回転が出来ること。

 そう、簡単に縦画面に出来ちゃうんですね。

 なので、こんな感じで、アーケード系の縦画面シューティングゲームをリアル解像度で楽しめちゃいます。

013_l.jpg

 Xbox Live Arcadeなどで配信されているクラシック・アーケードゲームは縦画面対応のものが結構多いので、そうしたタイトルをゲーセンの雰囲気で楽しむにはいいかもしれません。

 縦画面のやり方や、具体的な活用は記事を参照してくださいませ。



オンライン仕事 > マイコミ | comments (0) | trackbacks (0)

GTC 2010 - NVIDIA社長兼CEO ジェンスン・フアン、NVIDIAの未来について語る

 9月のGTCネタ最後は、NVIDIA社長のジェンスン・フアンのインタビュー記事です。

 実は、GTC会期中、最優先した書いたのがこの記事です。

 NVIDIAは、今後、チップセットビジネスから手を引くことを表明しました。

 あくまで結果論ですが、ここに行き着くまでの道筋は、このインタビュー記事からもある程度、うかがい知ることが出来ます。

 NVIDIAは、このインタビュー中、「我々はPCビジネスに対しては、GPUメーカーとして参入していく」というような意見を述べていると同時に「一部のビジネスレンジでは、もうx86アーキテクチャに依存しない形態に移行する」と言っているんですね。

JENSEN003l.jpg
GTC 2010 - NVIDIA社長兼CEO ジェンスン・フアン、NVIDIAの未来について語るこのエントリーを含むはてなブックマーク
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/04/gtc04/index.html

 そんな「脱x86宣言」をした彼らが、次にフォーカスしているのはARM-CPUです。組み込み向けCPUですが、近年の進化が著しいのはご存じの通り。

 NVIDIAはARMのライセンスを受けているため、独自の拡張仕様のARMを設計することが出来ます。

NVIDIAが、このARMベースのビジネスレンジで力を入れているのがSoCのTEGRAです。

残念ながら、TEGRAは、任天堂3DSへの採用には至りませんでしたが、NVIDIAは、異様なまでにTEGRAに力を注いでいます。

 ジェンスン・フアンは、「いわゆるネットブック・スペックのラップトップ端末やスレート端末はx86ベースである必然性がない。TEGRAこそがベストソリューションである」と述べていて「そうした分野での次世代の本命CPUはARMである」とまで言っています。

 現在、NVIDIAは、GPUベースのHPC(スパコン)事業にも力を入れていますが、現状、演算リソースはGPUですが、指揮者の役割をしたしているのはx86-CPUです。

 「脱x86」を目指したいNVIDIAにとって、ここは、「そのままでもいいけど、出来ればなんとかしたい」、いわば良性腫瘍みたいなポイントです。

 このインタビュー記事の中で、ジェンスン・フアンは「将来的にはHPCにおける指揮者的なCPUにARMを使いたい」と冗談ぽく述べていますが、あながち、冗談では終わらないかも知れません。



オンライン仕事 > マイコミ | comments (0) | trackbacks (0)

実写版(キムタク版)宇宙戦艦ヤマトの雑感(ネタバレあり)

 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」に対する雑感をば。

 めちゃくちゃ忙しい最中ですが、夜遅くにAEONへ、夕飯の買い出しにいったら、AEONの中に入っているしょぼいシネコンが「ナイトショーが1200円で見られる、今から始まりますよ」と勧誘をやっていて、「おお、あれか」と思って見てみることに。

 AEONで買い込んだ生肉とか生野菜とかは車にしまう。もう寒い時期なので腐ることもないだろう。

 昨日、封切られたばかりなのに、劇場には自分を入れて15人くらいしかいなかった。

 と言うことで、この先、バリバリのネタバレで書いてます。
 (映画を見た人のための「あるある」ネタ的な内容です)

yamato_o0640042810426740051.jpg

 結論からいうと良くも悪くも基本的にヤマト世代のおじさん向き映画。

 ただ、作り手の愛というか、ヤマトファンへの愛を感じるので、むしろ昨年公開されたアニメの「宇宙戦艦ヤマト復活篇」よりも、ヤマト世代には好印象を与えるかも。

 まずはキャストインプレッション。

 キムタクは、いつも通りの「ちょ、まてよ」的な演技。いわゆる月9のテンション。もう見る前からそこはみんな分かっているので驚かない。

 緒形直人の島大介は、あまり存在感は無いし、しかも既婚者という設定になったので、森雪争奪戦には最初から不参加という設定(笑)

 その森雪。21世紀らしく、極度のツンデレ設定(笑)
 なので、古代に最初反抗的で、むしろ粗暴。冒頭に古代にグーパン入れてきます

 ただ、「長細い顔立ちに切れ長の目」の黒木メイサは、松本零士の描く女性に近いと思ったりもして、ビジュアル的にはキムタク古代よりもはまり役なのかも、という印象も。

 で、この極度のツンデレの森雪。月9調のキムタク古代の強引なナンパ術的な口説き文句&キス攻撃にやられてしまい、中盤からデレデレ。

 すっかりキムタクの恋人気分な森雪は、前半のツン態度はどこへやら…あろうことかキムタクの戦闘機のコクピットにキスマークを付けたうえに「行ってらっしゃい」の手を振る有様。

 ナンダコレ(笑)

 佐渡先生の酒瓶とネコ抱きスタイルはやらせ感丸出しで、佐渡先生が高島礼子という違和感よりもそっちが目立つ。

 この他、相原通信兵が女に。台詞は多いが、いたのかいなかったのか印象が薄い。

 一方、南部戦闘班副長は、お笑い芸人の東京03のカクタみたいなかんじで印象強し(笑)

 微妙にはまり役だったのが、地球防衛軍指令の藤堂。たぶん、橋爪功が登場して「ああ、いたいた」とアニメ版を思い出すはず(笑)

 西田敏行の徳川機関長、ファンサービスの台詞がいろいろ割り当てられていたが、アニメを知らないのか、アレンジしているのか、西田節な演技。

 山崎努の沖田艦長は、ビジュアル的には「さらば」の土方艦長なかんじだけど、この映画自体が「さらば」mixなストーリーなので意図的な演出かも。

 柳葉俊郎がアニメの大ファンということらしくて、彼が演じる真田さんは、アニメの声マネ的な演技になっていて笑えるし、面白い。

 続いて、ストーリーインプレッション

 第二次世界大戦の戦艦大和に関する描写や説明はなく、メッセージカプセルがイスカンダルから送られる前から、宇宙戦艦ヤマトの開発に着工している設定。戦艦大和をベースにした、というよりは、おそらく沈没船に偽装して新造宇宙船艦を建造していた…という解釈なのかも。

 メッセージカプセルには波動エンジンの設計図とイスカンダルの座標が記録されているという設定は同じ。

 ヤマトは発進して、10分も立たないうちに波動砲を発射して、ワープまでしちゃう、怒濤のファンサービスの連続。

 SF描写やCGはなかなかのクオリティ。環境が暗めで、光源数も少ない「宇宙」という設定に助けられているのかもしれないが。

 船内セットは、予算の少なさが否めず。艦橋も狭いし、艦内描写に出てくるセットは使い回しだし、やたら物語が展開する格納庫デッキはどっかのフェリーの中みたい。印象としてヤマトがとても小さく感じる。

 ワープしまくりで航海はまさに順風満帆なのだが、事件はいつも通常航行の時に起きるのはアニメと同じ。

 廊下でキムタクと再会した旧友が「あ、キムタクさん! ヤマトに乗っていたんですね。ボク、第三艦橋勤務なんですよ。」と挨拶。彼の運命はもう決まっている。こういう死亡フラグ的な台詞は日常生活でも使ってはいけない(笑) 

 第三艦橋が不遇な運命に遭って、やいのやいの言っているそばからドリルミサイル到来。ヤマト世代のファンは、どこに命中するか、最初のワンカットから知っている(笑)

 ヤマト、めでたく波動砲の処女膜、喪失で、ファンサービスの嵐が止まらない。

 ただ、回路逆転でドリルミサイルを敵にお返しするアニメ版の「底抜けお笑い宇宙戦争」的な描写はなく、ヤマトは物語最後までドリルミサイルをぶち込まれたまま航行することに。なんか、ヤマトがかわいそうなかんじに。

 途中・略ってかんじで、目的地到着。

 イスカンダルはアニメのようなガミラスとの双子星ではなく、同一惑星と言う設定に。これはいい解釈かも知れない。

 んで、ガミラス星人はケイ素か、あるいは金属から構成される、社会性昆虫型宇宙人という設定。形状こそ違うが「インディペンデンスデイ」のエイリアンの設定と似ている。しかも、肉体崩壊後は精神結晶体となって人間に寄生も可能という設定。

 イスカンダル星人は、ガミラス星人と同一惑星在住の善玉(?)星人のような設定に変更された。なので、イスカンダル星人もおなじ社会性昆虫型宇宙人のはずだが、劇中に、その星人としての肉体描写は無し。

 ところで、ヤマト世代が泣きそうになるファンサービスが!

 なんと、ガミラス星人に寄生された人間は伊武雅刀、イスカンダル星人に寄生された人間は上田みゆきの声でしゃべるのだ(笑)

 いうまでもなく、前者はアニメ版のデスラー総統の声、後者はスターシャの声だ。

 ただ、この設定のおかけで、劇中、ガミラス星人は男にしか寄生しないし、イスカンダル星人は女にしか寄生しない(笑)

 ちなみに、この寄生演出により、ガミラス星人の目的が明らかになる。

 地球への放射能爆弾攻撃は、ガミラス星人にとって地球を住みやすい環境へと転換させるテラフォーミング作戦であると解説してくれるのだ。確かアニメ版もそんな感じの設定だったような。

 アニメ版の第一クライマックスであったはずの、「硫酸の海でのピンチ」「ガミラス中枢を波動砲で撃て」のシーンは無し。

 ガミラス星/イスカンダル星に到着してからの終盤は「さらば宇宙戦艦ヤマト」の物語へと移行してしまう。

 この展開には驚かされたが、続編は作らないという潔さも感じられる。

 スターシャが精神体でしか姿を現さなかったのは、「さらば」でのテレサ的な役割を担わせたかったからか。

 思い返せば「さらば」調の物語へ移行する伏線は物語序盤からあった。

 ヤマトの乗組員に空間騎兵隊の齋藤がいたのだ。このことにピンと来て「さらば」な展開を序盤から予想できた人は偉いと思う。自分は齋藤の登場は「単なるファンサービス」という予想どまりだった。

 「硫酸の海でのピンチ」「ガミラス中枢を波動砲で撃て」のシーンが、無い変わりに、「真田さんと齋藤がガミラスの中枢を内部から爆破する」という「さらば」の白色彗星帝国の要塞内のシーンにすげ変わっているのだ。

 真田さんが自爆するシーンを見てヤマト世代のファンは「続編はないな」と確信すると共に「それじゃ、最後は古代の特攻か」も確信する。ここまでくれば、ヤマト世代ならばだれでも想像が出来るはず。

 ただ、この時、「森雪と一緒に特攻するのかな」という疑問も浮上する。

 放射能除去装置の知識があるスターシャが森雪に寄生しちゃったから、森雪は特攻しないだろう…という読みが効くが、でもあるいは…と、ここは、確かに、見ていて、ちょっと思い悩むところ。ちなみに、このあたり、ジュースを飲み過ぎるとオシッコに行きたくなる時間帯でもあるので注意が必要(笑)

 真田さんと齋藤の名セリフのやりとりのあと、ガミラス中枢は大爆発。

 行きは長いが帰りは早いワープで地球圏に帰還。

 宇宙病の沖田艦長が「懐かしい」あの名台詞(笑)を吐いて逝去。

 赤茶けた地球が目と鼻の先に近づいた頃、ヤマト世代のファンならば、内心で「デスラー艦!」「デスラー艦!」の一斉コールが起きているだろうが、実際デスラー艦は登場する。

 この「終わったと思っても、もう1クライマックスある」という物語演出は、1970年代からあったことを温故知新する瞬間でもある。

 ここでまたファンサービス。

 なんとガミラス・伊武雅刀が、アニメ版のデスラー総統の形で登場するのだ。一応、物語中では「ガミラスの精神体が人類の姿を模擬した姿」という解釈なんだろうけど、この瞬間、自分の左後方に座っていた同年代らしき人が「おお」と息を漏らしていた(笑)

 このお方、デスラー様の「ヤマトの諸君、我々は屈辱を忘れん種族だ」の台詞にもう一度「おお」を漏らしていた。ボクも漏らしたかった(笑)

 アニメ版では残党のガミラス軍がヤマトに特攻を仕掛けてきたが、この
キムタク版では超巨大戦艦型(笑)のミサイルが地球をロックオンしたという流れに。

 「さらば」の超巨大戦艦のシーンをここにもってきたわけですな。

 「沖田艦長、教えてください。ヤマトにはもう武器がありません」
 「古代よ、お前にはまだ命があるじゃないか」

という「さらば」での沖田艦長の亡霊とのやりとりはなく、キムタクは「いいこと思いついた!」という感じで、自分が単身特攻することを表明する。

 小学生の時「さらば」を見たときには「古代~死んじゃいやだ~。もっと他に何か手立てはあるはずだよ~」と思ったものだが、キムタク版を見ていた自分は「よしよし、よくぞ言った。いけ、今すぐいけ!」と思ってしまった。

 これは年老いと共に自分が汚れてきたからなのだろうか。

 しかし、終始、大人しく見ていた自分だが、あの前半ツンデレだった森雪がこのシーンで、「古代さんが行くなら私も残る。古代さんのいない世界なんて生きられない」と泣き叫んだ時には噴き出して笑ってしまった(一週間?前にはグーパン入れてた相手にここまで惚れられるのか!)

 作中の森雪は、小学生の時のボクのように純真のようだ。

 特攻進撃中に、キムタク古代が、艦橋内に金色に輝く、微笑む同僚達の亡霊を見る演出も「さらば」から。最後までファンサービスが止まらない。

 キムタク古代の超巨大戦艦への特攻成功を意味する大爆発カットの直後からエンドロール…という演出も、たしか「さらば」と同じだったと思うが、ここで流れてきた主題歌がエアロスミスだったんで、椅子から転げ落ちそうになった。

 最後は、全然ファンサービスじゃなかったよ(笑)

 本当のファンサービスを目指すならばこの曲でしょうよ!!


「ヤマトより愛を込めて」沢田研二(さらば宇宙戦艦ヤマト主題歌)

 キムタクが、この歌をうたってエンドロールしても、笑えて面白かったかも知れないけど、エアロスミスはびっくりしたよ。曲名は「LOVE LIVES」だって。ぐはは。

 そうそう。

 言い忘れるところだった。

 最後に、この映画の見どころをもう1つ。

 アニメ版ではマスコット的な存在だったお助けロボットのアナライザー。

 キムタク版では終始、キムタクが携行するPDAのボイスコンピュータとして出演していて、真っ赤なボディがいつ出てくるのか、と期待していたのだが、最後のクライマックスで8頭身の大量殺戮戦闘メカとして出てきます。

 たぶん、これは、ファンサービスというか…悪ふざけです。

 エアロスミス挿入と同質の(笑)

 ということで、ヤマト世代の人は、かなり「ネタ」として楽しめる映画です。30~40代の男同士で、見に行くといいと思いますよ。



このエントリーを含むはてなブックマーク
映画 | comments (5) | trackbacks (0)