西川善司の大画面☆マニア第153回:三菱「LVP-HC7800D」

 この世には、フルデジタルDLP画質が大好きな人と、そうでもない人の2種類の人が居ますが、前者の人たちにとって、この「LVP-HC7800D」は待望のモデルと言えます。

 三菱電機のLVP-HC7800Dは、フルHDで立体視対応のDLPプロジェクタを約30万円で出してきたのです。

 今年、三菱はLVP-HC7800Dに先駆けて、ソニーのSXRDパネルを採用したLVP-HC9000Dを発売していましたが、今回のLVP-HC7800Dの発売は、「まだDLPをホームシアターでやるぜ」という意思表明にも思えます。

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西川善司の大画面☆マニア第153回:文句なしの3D品質。三菱「LVP-HC7800D」
~明るく、低クロストークのDLP機が実売30万円で~

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20111222_501193.html

 LVP-HC7800Dを実際に使ってみて間違いなく驚かされるのはその3D画質です。

 おそらく、現在発売されているアクティブシャッター方式の3Dメガネを採用した3Dテレビ、3Dモニタ、3Dプロジェクタ製品の中で、最もクロストークの少ない3D映像を出してくれます。

 秘密は3Dメガネのシャッター部分に新採用した強誘電型液晶素子にあります。

 一般的なアクティブシャッター方式の3Dメガネのレンズ部分の液晶は応答速度を重視してTN型液晶素子を採用していますが、LVP-HC7800Dの3Dメガネに採用された強誘電型液晶素子はさらに応答速度が速く、なんと1ms未満の応答速度を誇るのです。

 強誘電型液晶は自発分極する強誘電性特性がある液晶分子を応用した液晶素子で、アナログ的な多段階調を作り出すことが難しいという弱点があったことからフルカラーディスプレイとしての実用化は進まなかった素材でしたが、3Dメガネには最適だったというわけです。

 レンズシフト機能がほとんど効かないという弱点さえ設置側の工夫で克服できれば、LVP-HC7800Dは、3D画質の良さを追い求める人にとってはかなり魅力的な製品だと言えます。



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