西川善司の大画面☆マニア特別編~シャープAQUOS DS6

 シャープは評価機を外部に貸しだしてくれることはまれです。
 ボクはAQUOS.JPのコンテンツ制作(「開発者ストーリー」)にも何度か携わっていますが、この時も実機の貸し出しはなかったんです。

 しかし、今回は、栃木の矢板工場にて画質を作り込まれた技術担当者の方と直接会える機会に恵まれ、さらに発売直後のAQUOS DS6の46インチモデル(LC-46DS6)を借りてじっくりと評価することが出来ました。

 詳しい評価内容は記事の方を読んでもらうとして、ここでは、このDS6に盛り込まれているホットトピックを紹介しておきましょう。

aqds6.jpg
西川善司の大画面☆マニア特別編
「アクオス」の新たな挑戦 液晶テレビの意義を問い直す意欲作
「SHARP AQUOS DS6」シリーズ

http://ad.impress.co.jp/special/aquos0906/

 AQUOSは非常にラインナップが多く、たぶん、店頭に行ってもラインナップの上下関係がわかりにくいと思います。

 先代モデルなどの型落ち品まで絡んでくると、ほんとうに製品選びが難しいんですね。

 シャープは録画機能はブルーレイ内蔵AQUOSに任せるスタンスなので、録画対応機は別にして、今期の新モデルAQUOS DS6は、テレビ単体AQUOSとしては機能全部いりのお買い得なモデルとなり、いわば、上下モデルの関係を無視したクロスオーバー・モデルになっています。

 コスト削減を出来るところはやって、重視される部分は上位モデルを喰うくらいの高機能にしちゃっているわけです。

 上位を食う部分としては、筆頭に挙げておきたいのが、映像エンジンとして、AQUOSの新映像エンジンブランドの「高画質マスターエンジン」を搭載した点です。

 通常、新エンジンは上位機種から搭載して下位に下ろしていくものですが、今回はいわばメインストリーム機と言えるDS6から搭載しボトムアップ的に将来の上位モデルへ搭載していくようです。

ds6line.jpg

 オフィシャル情報ではなく、あくまでボクの独自取材情報からの推測ですが、今回のDS6の映像プロセッサとして、東芝のものが使われているようです。

 誤解を恐れずに言うと、AQUOS DSには、レグザの遺伝子が入っている…といってもいいかもしれません。

 思い返すと、2007年12月、シャープと東芝は液晶テレビ事業に関して相互提携を結びました。そう、シャープはパネル、東芝はLSIを互いに供給し合うという提携でしたね。

 あの提携の結果は実はもう製品に具現化されているようなんです。

 レグザの適応型映像エンジン「メタブレイン」の賢さと優秀さは、いまや説明は不要でしょう。そういう意味ではあの高画質エンジンの遺伝子が入ったAQUOSのDS6は鬼に金棒的な製品と言えます。

 具体的にこのシャープの高画質マスターエンジンがどうなったのかについての詳しい解説は記事を参照して欲しいのですが、簡単にまとめると、フレーム適応型のノイズ低減処理、フレーム適応型の階調生成とバックライト制御などが劇的に進化しています。

active.jpg

 AQUOS DS6は液晶パネル世代としてはAQUOS EX5と同じですが、画質はDS6の方が断然によくなっています。たぶん、両者が同じパネル採用製品だとは誰も思わないはずです。

 コントラスト感、色ダイナミックレンジが素晴らしく、肌色の発色もいい感じです。そうそう、サブピクセルレベルでのグラデーション制御などの考え方はメタブレインとよく似ていて、描画結果も似ています。

nameraka.jpg

 ただ、AQUOS画質担当の方のポリシーでシャープネスの適応型制御はやっていないそうで、この部分はレグザとは考え方が違っており、AQUOSのこだわり、そして個性、といったところでしょうか。

 倍速駆動技術については、「Wクリア倍速」という新開発のものが入っています。東芝レグザの「Wスキャン倍速」と名前が似ていますが、内容は全く違っていて、これはAQUOSオリジナルのものです。

wclear.jpg

 技術解説は記事の方を参照して欲しいのですが、簡単に言うと、液晶テレビのようなホールド型表示ディスプレイの視覚上の残像が輪郭周辺に強く表れることに着目して、輪郭周辺をピクセルレベルでの擬似的なインパルス駆動を行うもの…というイメージです。バックライト制御ではなくパネル駆動(液晶画素次元)でのテクニックということになります。

 サウンドは上位モデルのようなマルチウェイスピーカーではないところはコスト削減の結果といえますが、ただし、バスレフダクトを設けることで、低音から高音までフラットな周波数特性の出音になっていました。

 ゲームモードも搭載されていて、表示遅延は約1.5フレーム前後とのこと。これは、現状、大手テレビメーカー製品としては最速の部類ですね。
 PC入力はHDMI経由のデジタルRGBだけでなく、DSUB15ピン端子のアナログRGB接続にも対応しているのもユニークです。そうそう。デジタルGRB接続時、PCモードを選択すれば、ちゃんと階調を0-255で認識させられましたよ。

 ネット機能も、かなり贅沢で、全部入りを実現しています。上位モデルにしか内蔵されていなかった「アクトビラ・ビデオ・フル」も搭載されています。

color.jpg

 ボディカラーも赤、白、黒の3色。

 画面サイズ・ラインナップは32インチ、40インチ、42インチ、46インチ、52インチの5タイプと豊富で、全モデルフルHD(1920×1080ドット)パネルを採用しています。32インチのフルHDパネル採用モデルは、まだそれほど多くないので強い訴求力があるといっていいでしょう。

 あえて気になる点を言えば、DS6はダブルチューナー機ではないので、2画面モードがありません。まぁ、2画面機能を重視する人は別モデルを検討した方がいいかもしれませんね。

 それ以外は、気になる部分もないので、今期、AQUOSを検討中ならばDS6がイチオシだと思います.



オンライン仕事 > AV WATCH | comments (11) | trackbacks (0)