ESTAで蹴られたのでアメリカ大使館でビザを取りましたの巻(後編)

前回からの続きです。

大使館での面接までに、前回で紹介した、

・DS-156,DS-157の二つの書類への記入
・EXPACK500封筒とクリアファイルの購入
・5cm×5cmサイズの写真とビザ申請料金支払い証明レシートの書類への貼り付け


が終わっていなければなりません。

 書類に大きな不備があると面接約束の取り直しで「ハイ、出直してらっしゃい」(10~14日後の面接予約取り直し)になります。
 まぁ、向こうもただ意地悪をしているわけではないので、記入漏れ程度や単なる書き損じについてはその場で直させてもらえます。

 面接は朝8時から夜の19時までやってますが、取った予約時刻を大きく越えてうけることは出来ませんし、ましてや大使館の施設内にも入れません。
 とはいっても、病院の予約に近いものなので、多少、前後しても問題はないようです。
 たとえば10時入りを指定された場合、9時とか11時くらいから入ることは出来ます。
 自分も1時間近く早く着きすぎましたが普通に入れました。

 東京都だとアメリカ大使館は赤坂にありますが、入り口に行くとまずびっくりするのがその行列の長さだと思います。

 「人気ゲームソフトの発売日か?」「人気ラーメン店がオープンしたのか」というほどの長蛇の列が出来ています。その列は大使館施設の外壁を取り巻くようにして出来ていますので、暑い日や寒い日、雨の日、雪の日などはそれなりの天候対策はしていかないと大変です。
 
 大使館というものは、いわば外国なので、入館するにはパスポート(写真付き身分証明書)が必要になりますし、機密漏洩防止のためにあらゆる電子機器が取り上げられてしまいます。
 「待つことになるからゲーム機でも持って行こう」といって携帯ゲーム機とかを持って行っても、結局取り上げられます。携帯電話、携帯音楽プレイヤーも駄目です。
 医療系器具だけは見逃してもらえますが、説明と申請を求められます。
 取り上げられると言っても空港の没収とは違って帰りには返してもらえますが、ただ、番号付きのプラスチックの籠に入れられて管理されるだけなので、万が一のことも考えて余計な物は持って行かないことですね。

 この大使館への入館の検査はかなり厳しく、食べ物や飲み物も取り上げられます。
 驚いたのは、ベビーカーも禁止だということです。
 幼児をベビーカーに乗せていった場合はベビーカーをたたむように指示され、ベビーカーも所定の位置に置き、幼児は抱きかかえて入館するように指示されます。
 当日、家族連れの一行がいて、とても大変そうにしていたのが印象的でした。

 大使館のゲートに入るまで相当並ぶわけですが、大使館の敷地内に入ってもまた列が出来ているのにびっくりすると思います(笑)

 荷物を取り上げられてゲートをくぐったら、今度は大使館の建物に入るために並びます。相当長い間外にいることになるので、ほんと天候対策は万全にしていってください。

 大使館の建物の入り口では書類の記載事項に不備がないかをチェックしてもらえます。

 ここは日本人か日本語の堪能な人がいますし、質問してもお金は取られません(笑)

 ただ、ここでは、なんというか、とても横柄な態度を取られますんで、まぁ、洗礼儀式だと思って我慢して体験してください。
 ボクはたまたま事前にいろいろ調べていたので大きな不備はなかったのですが、代書屋さんに頼んだと思われる弱気そうなビジネスマンは相当ひどいことを言われてました。

 この時は、25才くらいの小太りな柳原加奈子の空想キャラみたいな女性が書類チェックをしていたのですが、DS-157履歴書の学歴欄が空欄だったことを柳原加奈子に発見されて
あら、あなた、学校出ていらっしゃらないの?
という屈辱的な嫌みを言われてました。
 書類は日本語訳が併記されているのですが、その日本語訳文がちょっと変なので読解にはコツがいるんです。
 書類DS-157には「過去に在籍していたことのある教育機関を全て記入してください」とあるんですけど、この項目の直前の質問に「兵役の経験はありますか?」とかがあるので、この文面だと「教職員だったことはありますか」的に読めてしまうので空欄にしてしまったり「NONE」と書いてしまう人が多いんです(笑)。
 ここは単純に学歴を書けばいいんですね。

 この日、柳原加奈子は
「あら、やだ、Conference Questionnaire(書類の種類)をご存じないの?ふう(ため息)」
なんてやってましたし、次から次へと嫌みを言ってましたので、当日、こういう目にあった人はグッとこらえてにこやかに大人の対応しましょう(笑)

 大使館内に入ったら書類を一番の窓口に提出して、その後は名前を呼ばれるまで待つことになります。

 大使館施設内のビザ申請のためのセクションは、長いすが並べて置いてあって、ちょうど銀行とか病院の待合室にそっくりです。
 当然、長いすには人がびっしり座っているので、後から入ってきた人はやはり立ったまま待つことになります。
 屋内は空調が効いていますし、自動販売機もあるので外よりはだいぶ過ごしやすいことでしょう。

 名前と窓口番号が呼ばれるのでそこに行きます。
 名前の発音はアメリカ人が行うので綴りの難しい名前は間違えて読まれることもあるので、「そろそろかな」というタイミングでは注意深く耳を澄ましている必要があります。

 各窓口には分厚いガラスがあって、ちょうど、イメージ的には駅の有人切符売り場とか、映画なんかで出てくる刑務所の面会施設みたいなイメージです。
 ほら、こちらの音声も相手の音声もマイク/スピーカー越しみたいな、アレですよ。

 さて。
 最初に名前を呼ばれて行うのが指紋採取です。
 これが終わってさらに待つと面接です。

 面接と言っても、同じような窓口のガラス越しの対面会話になります。
 渡米目的とか仕事内容とか、どうしてこのビザが必要か…といったことが質問されます。
 これまでの出入国記録は全部オンラインで参照できるようになっているので、大使館職員はこれを見ながら質問してくると思います。
 ESTAが駄目でビザ取得に来た場合は、どうして駄目だったのか心当たりを聞かれることもあるでしょう。
 まぁ、これは「セカンダリ・イミグレーションで誤解があったとのだと思います」的なことを伝えれば十分だと思います。

 あと、非移民ビザを取得する場合は、

・アメリカでの就労意志がないこと
・移民する意志がないこと
・現在の勤め先や仕事先がアメリカ企業でなく日本企業であること


を強調することが大切です。

 面接は人にもよりますが、5分~10分で終了します。
 この場で、ビザは発行されませんが、ビザの発行見込みと有効期限は教えてもらえますので、面接終了時には聞くことをお勧めします。

 非移民ビザのB1ビザあたりだと、よほど問題がなければ、最長の10年が発行されると思います。

 そうそう。
 最長の10年ビザが発行された場合、たとえばパスポートの有効期限の方が先に切れてしまうことがあります。
 この場合、パスポートを先に更新することになるわけですが、せっかく発行してもらったビザは残念ながら新しいパスポートに転写されません。
 ですが、古いパスポートを一緒に携行すれば、問題なくビザの方は使えますんでご安心を。

 というわけで、来月はサンフランシスコでGDCもありますんで、ESTAでの事前チェックはお早めに...!
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